青春の吹き溜まり
今回のお題は、「隣×金×ファミレス」です。
ファミレスが空気ですね。本当はこういうの良くないんですけどね。
なんか青春っていいなぁと最近思います。
図書室へ入り、いつもの席へ向かうと君が座っていた。ブラインドのない窓際はあまりに眩しく、この時間帯は誰も座っていない。本が焼けると不評なのだが、なかなか改善されないのだ。
「どうしたの、こんなところに。いつもならとっくに帰ってお友達とファミレスで噂話でもしている時間だと思うけど。」
私は君に声をかける。こちらを見向きもせず虚空を眺めたままだ。私は思わずため息を吐くと斜向かいへと座る。
君の見つめる窓の向こう側には、いつもの青春の一コマが映されている。私からは少し遠い。ガラス越しに夕焼けが図書室全体に散らばって、私達と本棚を金色に染め上げていく。あまりにも眩しくて目を細める。
視線を外して君を一瞥しても、らしくない顔で外を眺めたままだ。夕日の作りだす陰翳が君の表情を隠す。何とも幻想的に見えて、それがあまりに眩しくて目を背ける。
沈黙と青春を横目に私はいつも通り、ノートを壁にして自習スペースを作りだす。やはりここは眩しすぎるのだ。瞳の煌めきと希望に満ちた時間が私をこの図書館の隅へと追いやる。この色褪せたノートと夕日だけが私と喧騒と青春の防波堤になっている。
「あんた、そうやってこの席で勉強してたんだ。目も頭も悪くなりそうね。」
ついでに肌にも悪そう、と君はその瞳で私を見つめる。あまりにも眩しくて目が眩む。
その瞳は希望を期待して信じて決して疑わない。その煌めきは私の目を掴んで捉えて決して放さない。
「さっきまでは無視を決め込んでいたのにいったい何の用かしら。」
見つめ合いながらもそう絞り出すのが精一杯だった。君が微笑み、口を開く。喧騒がすぐ隣にも来ているようだ。今は良い。夕日と青春が全てを覆い隠してくれる。
この胸の高鳴りも。
出来るだけ同じような表現を多用してみました。
どうでしょう?
なんか高校生くらいの青春ってめんどくさいじゃないですか。
妙に厭世的になってみたり人恋しくなったり忙しいですよね。
そういうのを回りくどい表現とかリズムとかに織り込んでみました。
ほんとはファミレスで強盗する客の話になる予定だったんで、
それよかかわいくなったと思います。
強盗する理由思い付かなかったんでやめたんですけどね。