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爆縮と体温の機知(2)

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たった一度の失敗は

誰かの当たり前に溶け込む

そして

そのまま変わらない

行動で示せ、なんて

単純な話では無くなる

他人の当たり前を取り出して

一人一人を

塗り替えていかなければいけないからだ

既に途方も無い

失敗を恐れる理由は

無意識で

それを感じているのか

それとも

それを徒労だと思っているからか


何を考えるかは

定義と考え方を

交互に往来しながら決まる

変化するということは

一種の押し付けを

受け入れたということだ

だとしたら

減らず口に

力強く押し込んでやればいい

根幹を揺らして

上書き保存させればいいのだ

人は常に

変化を望んでいるのだろうから

その願い事を

叶えてやるって言いながら


優しさがショートする

漏電しているのかもしれない

傷がついているコード

誰も近づけやしない

暴れ狂っているモノにしがみついて

元に戻す奴なんて居ない

素知らぬ顔で

手を振りながら

振り返らず消えるのさ

それは現代社会が作った

大切な文化だ


追い込まれた善人は

自分の立ち位置が

わからなくなるから

悪人に変わるのかもしれない

そんな人に見えなかった

善人だった頃を

覚えているからだ

身体に染み付いた善人の行動は

塗装が剥がれて行くみたいに

ボロボロに溢れる

芯から腐り落ちた公園の遊具

夕日を朝日と間違えた閉鎖された場所

変化とは

勧善懲悪で成され

それを無限という形で補完する

何にでも成れるとは

文字通り

何にでも成れるのである


楽しさがローテーションする

新しさが呼んでいるから

罅が入っているカップ

誰も使いはしない

壊れかけているモノに飛びついて

元に戻す奴なんて居ない

無表情で

袋を取り出しながら

問答無用で捨てるのさ

それは現代社会が作った

大切な文化だ


光を浴びて育つ時

何かを失くして行く訳では無い

生まれ持った物を

飼い殺しにする必要も無く

だからといって

ひけらかす必要も無い

静かになって

自分の中に出来た物と遊べ

あの空白部分に

作りかけの形があることを喜べ

未完成という完成品は

唸るほどあるが

そういう意味では同じ物であり

小さく比べれば

全く違う物である

平均と最高は

同時に扱う物だ

僕等は

それを上手く使ってこそ

生きているを実感する





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