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レベルを上げよう!〜アジ・ダハーカの龍峰〜③



〜2時間後 雹晶崫 麗し池〜


雹晶崫を進み緑の矢印まで後僅かとなった矢先、光を放つ水が湧き池になってる場所に到着した。


「おぉー」


結晶が水の光に反射しすごく綺麗だ。


「小休憩しとくか」


近くに座りタバコを吸う。


「……ふぅー。この水って飲めるのかな」


喉も渇いたし一応、鑑定してみよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

麗しの湧水

・龍峰の山脈から湧いた秘水。濃い魔素の影響で結晶病を著しく進行させるが飲んだ者に一度だけ龍峰の恩恵を与えLvが上昇する特殊な効果がある。


その身に龍峰の加護を宿せば籠となり資格を得るであろう。蝕む恐怖に耐え得る者だけが先へ進むのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「マ、マジか!?」


労せずレベルが上がるとか最高だ。結晶病にならない俺にはうってつけじゃん。


…ちょっと気になる文面だが飲んでみよう。


コップに水を汲み飲む。爽やかで冷たく喉越しも非常にすっきりしてる。


美味い水だ。


ーーーLv2→Lv3へLevel upーーー

・戦闘数値・非戦闘数値が上昇しました。

・呪術『九墨蛇→淵嚼蛇ふちがみおろち』に変わりました。

・耐性『聖耐性(-Lv Max)→聖奪の極み』に変わりました。

・スキル『魔人』を習得しました。

・従魔との親密度が上がりました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:黒永悠

性別:男

種族:人間

称号:穢れと供に生きる者

職業:禍の契約者 Lv3

戦闘パラメーター

HP24000 MP8000

筋力3100 魔力700 狂気5000

体力1800 敏捷2200 信仰-1600

技術2000 精神700 神秘2000

非戦闘パラメーター

錬金:90 鍛冶:100

生産:85 飼育:60


耐性:狂気の極み 神秘耐性(Lv Max)

不老耐性 不死耐性(Lv4)聖奪の極み←


戦闘技:獣狩りの技法・ギミックブレイク

奇跡:死者の贈り物・吸生の蛇


呪術:禁呪・白墨蛇・禁呪・淵嚼蛇←

   禁法・縛烬葬 蛇憑き面


加護:アザーの加護 夜刀神の加護

従魔:祟り神のミコト(親密度49%)

固有スキル:鋼の探求心 閉心 兇劍 顕魔 魔人 ←

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

耐性

聖奪の極み

①聖属性の属する攻撃は全て致命傷になる。聖属性が付与された装備品は装備不可。神々の祝福を受けたエリアではスリップダメージが発生する。


呪術

①禁呪・淵嚼蛇

契約した祟り神の力。自身の右腕に幾百の猛き黒蛇を纏い意のままに操る。


固有スキル

『魔人』

①光を憎む膨大な闇の力を持つ者が会得する戦闘系の希少レアスキル。通常攻撃・戦闘技・呪術・闇魔法の威力が上昇。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「………」


いよいよ聖属性の攻撃は一撃も受けれないレベルに突入したが……淵神蛇か。


九墨蛇が強くなったのは良い。新たなスキルも習得したが光を憎むってなんだよ。


別に憎んでないのに。


「…ま、いっか」


ノーリスクでレベルも上がったしね。


「そろそろ行くとしよう」


タバコの火を消して吸い殻を携帯灰皿に捨てる。小休憩を終え出発した。



〜30分後 雹晶崫 最奥部〜



「意外と短い洞穴だったな」


緑の矢印手前まで到達した。


「この人達は…」


結晶の大扉を前に無残にも彫刻と化した冒険者と思わしき苦悶の表情を浮かべた死体が転がっている。


その中で目を引いたのが扉と一体化した剣だ。


「…ふむ」


扉の脇に転がる死体の手に風化した日記を見つけた。


他の遺体とは違い死顔も安らかで穏やかだが…?


手に取り読んでみる。



「なになに…。


創世4269年 日輪木の月17日


遂に我々、『夜明けの探検団』は六ヶ月の旅路の末に伝承に名高い伝説の地…秘境…龍神の水郷に繋がる雹晶崫の最奥地に到着した。しかし、此処まで来るのに…15名居た信頼できる仲間達は僅か4名…。更にこの崫に入り進むと体が結晶となる奇病を全員患い…次々と仲間は結晶となり死んだ。


私は最後の一人となってしまったがこの扉を開けるには剣を抜く必要があるようだ。


しかし、どんな手段を用いても抜けはしない。


…資格無き者は死すべし…剣を手にした時に聴こえたあの声…資格とは一体何なのか…?


最早、それを考える時間もない。


だが後悔はない。…実に幸せな人生を歩んだ。冒険の末に果てるのだ。冒険者冥利に尽きる。…最後に……この日記がいつの日か…未来の冒険者諸君に役立つ事を願う。


夜明けの探検団 リーダー フージン・モンデカイド」


声に出して読み上げた。


このフージンって人の遺留品の日記によると先へ進むには剣を抜く必要があるらしい。


資格…か。


俺にあるか分からんが試しに抜いてみよう。


大扉の前に立ち剣を握り引っ張る。


すると拍子抜けする程、呆気なく剣が抜けた。


「…へ?」


思わず素っ頓狂な声が出た。



ーーー…我が名は霊剣ソルシオン。資格者よ。我を携えるが良い。いざ水郷への道を開かん…ーーー



脳裏に声が響く。大扉が勝手に開いた。…携えるって…貰っとくけどさ。


ついでに鑑定しとくか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

霊剣ソルシオン

・アジ・ダハーカの龍峰の雹晶崫の最奥地で龍神の水郷へ繋がる大扉を封印する霊剣。波打つ水晶の刀身は龍峰の霊脈の魔素と結晶石で鍛えられ装備者の魔力を高め結晶魔法をMPを消費せず使用する事が可能にする。また、この剣で生物を斬ると相手のMPにダメージを与え幾分か装備者に還元する。物理攻撃は一切出来ない。


・かつてアジ・ダハーカは水郷へ繋がる雹晶崫の道をこの剣で封じた。己と相対する資格がある者を選別する為に。霊剣は今、役目を終えた。永きに渡る封印が終わりを告げたのだから。


必要戦闘パラメーター

魔力1650 MP2000

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あの水の不可解な文章は…()()()()()()()()


夜明けの冒険団の面々は飲まずに開けようとしたのだろう。飲めば結晶病の進行が進むリスクがある。


それにしても価値がありそうな剣だが物理主体の俺には正直、無用の業物だ。


…そうだ!アイヴィーにプレゼントしよう。良い手土産を手に入れたな。


腰袋に霊剣を仕舞う。


「何はともあれこっから先が龍神の水郷…。楽しみだ」


大扉の先へと進んだ。


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