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櫻木の月24日。




〜櫻木の月24日 マイハウス〜



月日が経過し今日は櫻木の月24日。異世界パルキゲニアに季節の変化が訪れた。


こちらにも春夏秋冬の四季はしっかりあるようだ。


ベルカは日本と同じで季節がしっかり分かれているので日本人の俺には大変、過ごし易い。


アルマに教えて貰ったが大陸によっては年中、極寒だったり高気温の熱帯地域もあり隕石が雨のように降る超弩級の災害が起きる所もあるらしい。


…そこに召喚されなくて本当に良かった。何にせよ生活は順風満帆で毎日を楽しく過ごしている。


今は工房で鍛治仕事に勤しんでいた。



〜夜20時 マイハウス 地下 工房〜



「完成、と」


巌窟亭の依頼品を完成させ眺めながら一服する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マーライトの薙刀+2

・マーライト結晶石と蘭鉱石で鍛えた薙刀。透き通った透明な刃は美しく雷属性が付与されているが耐久度は低い。ある程度の魔力と技術が無ければ扱えない。


必要戦闘パラメータ

魔力80技術50

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…次は錬成品だな」


最近はB〜Aランク依頼を中心にこなしアイヴィーとPTを組んで依頼に行っている。


AAAランクになって嬉しかったのは気軽にアイヴィーとPTを組める事だ。キューの活躍も直に見れたしね。


フィオーネとアイヴィーは喜んでくれたが周囲の皆は『当然だろ』と薄い反応ばっかりで……ちょっぴり寂しかったのは内緒だ。


二人はやっぱり天使だわ。


個人指定依頼ソロオーダーの依頼はなかった。


ラウラは相変わらず忙しそうだが遊びに行くと必ず時間を割いてくれる。一緒に食事に行ってから距離が縮まり更に仲良くなれた気がした。


…話が逸れたな。


冒険者ギルドに死骸と素材を買い取って貰ったりもしたが、まだ大量のモンスターの死骸と素材がある。


錬成前に再確認しとこう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・Bランク依頼

リトルクリーパーの死骸と素材×10

クリーパーの死骸と素材×1

森小蜘蛛の死骸と素材×20

大森蜘蛛の死骸と素材×1

トロールの死骸と素材×1

・ BBランク依頼。

ホーネットの死骸と素材×40

ホーネットナイトの死骸と素材×15

ホーネットキングの死骸と素材×1

ホーネットクイーンの死骸と素材×1

・BBBランク依頼。

バンデットゴブリンの死骸と素材×20

バンデットゴブリンの族長の死骸と素材×1

赤い猛角牛の死骸と素材×1

ブラックワイバーンの死骸と素材×3

・Aランク依頼。

サイクロプスの死骸と素材×1

アルカラグモの死骸と素材×1

・Gランク依頼

眠り樹の邪な妖精の死骸と素材×1

悪鬼の死骸と素材×1


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これだけ倒してもLvは上がってない。…職業が変わって必要経験値が増加したのかな?


もう少しで上がりそうな気はするけど。


「赤い猛角牛は…魔物料理に使えるから取っておくとして…」


アルカラグモは以前、戦った個体より弱かった。あの個体は知能が高かったし特殊な個体だったらしい。


ブラックワイバーンは……手懐けられると思って近付いたら火を吐かれ火傷する羽目に。一緒に依頼に行ったアイヴィーには散々、怒られた。


…だって乗れると思ったんだもん。


ワイバーンを飼いたいなぁ。移動が楽だし。


今度は卵を探してみよっと。


ーーーーーーーーーーーーーー

冒険者ギルド

ランク:AAA

ギルド:なし

ランカー:なし

GP:8300

クエスト達成数:47

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

所持金:2500万

ーーーーーーーー


「まだお仕事してるの?」


ーーきゅきゅ。


アイヴィーとキューが工房に来た。


ーーー暇だからわたしもきたわよ〜。


続いてアルマも。


「おう。商人ギルドに持ってく錬成品を今から錬成するんだ」


「アイヴィーは隣で見てるから。…キューも一緒に」


ーーきゅー。


ーーーほら。さっさとやりなさい。


地下の工房が賑やかになる。…血は繋がらなくても家族がいるってのは良いもんだ。


よーし。お父さん頑張っちゃうぞ〜!


たまには大黒柱の威厳を見せてやらなきゃ。


採取素材は…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

薬草×30

ベルカの薬草×19

ベルカの薬蕾×10

ベルカの薬花×4

毒キノコ×3

猛毒キノコ×1

痺れキノコ×2

ベルカダケ×5

立派な杉の枝×2

小さな綿毛×8

ツツジ香花×6

古代魚の化石×1

ーーーーーーーーーーーーーー


…オッケーだ。足りる。

ちなみに新しい鉱石も二つ採掘した。


ーーーーーー

鉛重鉱石

白鉄鉱石

ーーーーーー


さぁ準備はできたし錬成開始だ!



〜30分後〜



「ひぃー…ひぃー…く、苦しい…!」


「…大丈夫?」


ーーきゅきゅ。


ーーーあははははは!…は、腹痛い。そんな勢いで錬成したら…ぷくく…そうなるっつーの!


錬成する度に目を輝かせるアイヴィーとキューの反応が新鮮だったので調子に乗ってMPが尽きるまで錬成した。


ま、魔素欠乏症はマジできっつ…。


「…錬成しすぎるとMPは切れる。勉強になった」


ーーきゅ。


キューがへたり込む俺の頭を突っつく。


アイヴィーは頰をつんつんと突っつく。


「…ちょ、いま…本当…きついから…」


「おもしろい。えい」


ーーきゅー!


威厳も糞もない大黒柱がここにいました。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

・消費した死骸と素材。

リトルクリーパーの死骸と素材×10

クリーパーの死骸と素材×1

森小蜘蛛の死骸と素材×20

大森蜘蛛の死骸と素材×1

トロールの死骸と素材×1

ホーネットの死骸と素材×40

ホーネットナイトの死骸と素材×15

ホーネットキングの死骸と素材×1

ホーネットクイーンの死骸と素材×1

バンデットゴブリンの死骸と素材×20

バンデットゴブリンの族長の死骸と素材×1

薬草×30

ベルカの薬草×19

ベルカの薬蕾×10

ベルカの薬花×4

毒キノコ×3

猛毒キノコ×1

痺れキノコ×2

古代獣の化石×1

ーーーーーーーーーーーーーーー


「錬成品いっぱいできたね。アイヴィーも今度、錬成してみたいから…ダメ?」


「ふぅー…ふぅー…あ、ああ。いいぞ…」


「やった」


ーーきゅー!


ーーーまぁ、大量に作ったわね〜。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・特製ポーション×30…回復量は低いが異常状態や病を治すポーション。

・特製ハイポーション×15…回復量が高く一定時間は異常状態や病を無効。

・劣化エリクサー×5…HPを全回復させ異常状態を治すがMPが減少するポーション。

・複製エリクサー×1…HPとMPを全回復させるが一時的に魔法が使用不可になるポーション。

・ハイマジックドリンク×10…MPが大きく回復する飲料水。

・魔物避けのお香×5…焚いている間は魔物が近寄らない。

・鋼色の変化液×1…液体をかけた無機物を鋼に変える。

・死神の欠片×1…闇属性の異常状態『瀕死』の力を秘めた魔石の欠片。

・炎神の欠片×1…火属性の異常状態『炎上』の力を秘めた魔石の欠片。

・ナヴィア結晶石×1…魔力が結晶した石。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ポーション類が多いが異常状態の力を秘めた欠片…?


鍛治で使えるかも知れない。これは卸さないで取って置こう。


「錬成の本が書斎にあったから勉強してくる」


「え…俺が教えるから大丈夫だよ」


「自分でも勉強したい。キュー」


ーーきゅ。


アイヴィーはキューを連れて工房から出て行った。


勉強するって姿勢は偉いけど…俺はこのままかーい!


ーーーシャキッとしなさいシャキッと。


「はい…」


錬成したハイマジックドリンクを一本飲む。



〜1時間後〜



「MPも回復したし最後は魔導具錬成で締め括るぞ」


ーーー…調子に乗って失敗してもしらないわよ。


「前回から俺は学んだんだよ」


ーーーさっきのアレで?


「うぐっ!…し、失敗は成功の母って言うだろ?」


ーーーはいはい。


前足で顔を整えるアルマ。

魔導具錬成炉に死骸と素材をぶち込む。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブラックワイバーンの死骸と素材×3

サイクロプスの死骸と素材×1

アルカラグモの死骸と素材×1

眠り樹の邪な妖精の死骸と素材×1

悪鬼の死骸と素材×1

ベルカダケ×5

立派な杉の枝×2

小さな綿毛×8

ツツジ香花×6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


錬成炉の文字が輝き錬成炉が揺れ始めた。


「頼む…頼むぞぉ!」


ーーー…あら。良い感じじゃないの。


ポップコーンが弾けるような音が鳴る。


錬成炉を覗くと湿った木の箱があった。


鑑定してみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

不思議な菌床箱。

・黒永悠が錬成した魔道具。植物系のアイテ

ムを無限に収納し一定時間が経つと収納した

アイテムが増殖する。但しそれ以外のアイテ

ムや素材を入れると菌床箱は魔物化する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…しゃああ!増殖系の魔導具だぞ!」


ーーーおめでと〜。


「今回は植物アイテムの魔導具だな。入れるアイテムを間違えるとモンスターになるらしい」


ーーー性能が良いほど反比例してリスクが高くなる魔導具もあるからね。


「マジ…?」


ーーーまじ。魔物化なんてまだマシなほうよ。


使い方には注意しなきゃ。


ーーーふぁー…わたしも上に行くわね。


尻尾を揺らしアルマが地下の工房から出て行く。明日は巌窟亭とオーランド総合商社にも行って…そうだ。


26日は皆が遊びに来るし食材の買い物もしなきゃ。


「とりあえず疲れた。風呂に入るか…」


俺も地下の扉を閉めて上に戻った。



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