稽古を終えて
1月23日 午後22時11分更新
1月25日 午前8時20分更新
〜午前9時40分 マイハウス 地下二階 稽古場〜
衝撃的で見応え満載の組み手も終わり、雷撃を受けダウン中のルウラを介抱していた。
「おう…すとろーくに癒される」
「背中は痛くないか?」
「まだ痛いかも〜」
のほほん、と表情を緩め弛緩し全身を預けるルウラの姿は非常に猫っぽい。
耳と尻尾をご機嫌に左右に振っている。
「悠に甘えすぎだから」
「ぷっぷー!嫉妬はあぐりぃ」
アイヴィーは団栗を頬張ったリスみたくほっぺを膨らましていた。
「……師匠!ルウラがもう一回、魔法を食らいたいって言っもがが」
「ふ、ふぁっかしゃっとあっぷ!!」
飛び起き、アイヴィーの口を塞ぐルウラだった。…こりゃ十分、元気になってるな。
「いやはや…『曠野の魔王』の伝説に偽りなし、か」
「……正直、想像を遥かに超えてましたわ。初期の属性魔法の範疇を逸脱してる」
「あれで解印が半端ならば完全に解けた暁には一体、どうなるのだ?」
「敵じゃなく味方で良かったと安堵しますね」
エリザベートとベアトリクスの会話を聞いて、誇らしげにアルマが胸を張る。
「ふっふっふ」
「気持ちはわかるなぁ…私も最初、見た瞬間は言葉を失いましたよぅ」
「アイヴィーとオルティナが強くなる訳だ」
「おっほん!今後は畏怖と尊敬の念を込めてアルマ様って呼んでいいわよ?もちろん貢物を捧げ……にゃうん!?」
首を掴み、持ち上げ抱っこする。
…こうしてると可愛い幼女にしか見えないのになぁ。
「こ、こら!離しな……ゴロゴロゴロゴロ」
耳の付け根を撫でると気持ち良さそうに喉を鳴らした。
「アジ・ダハーカが言ってた意味が漸く分かったよ」
「にゃふぅ」
ルウラの戦闘速度と技術はずば抜けていた。スピードは俺と遜色ない……いや、俺より速かったと思う。
それを赤子の手を捻るようにあしらったのだ。
…ちょっと尊敬しちまうぜ。
「そうしてると父親と娘にしか見えませんね…」
「だ、誰が娘よ!」
「…でもさ」
「にゃ?」
「ああもルウラの攻撃を防げるもんなのか?」
さっき説明を聞いたがいまいち腑に落ちない。幾ら戦闘経験が豊富だとしても神懸かっている。
「ま、『覇者の慧眼』があるし余裕ね」
「覇者の慧眼だと?」
「高Lvの敵を倒した数が一万を超えると獲得できるスキルで戦闘時に相手の攻撃を見極める判断力を向上させるの」
「い、一万…」
とんでもねぇ数字だ。
「あとは表情・仕草・角度を予測し防御魔法を展開させとけばまず当たらないわ」
簡単に言ってるが無理ゲーすぎる。
「……凄いな」
「ふむ…興味本位で聞くがアルマ嬢はこの中だと誰が一番やり辛い?」
「そーねぇ」
エリザベートの質問にアルマは少し思案し答えた。
「悠ね」
「俺?」
「やりようはあるけど今の状態だとかなり面倒だわ」
ある意味、最大級の賛辞だと受け取っておこう。
「確かにほぼほぼ弱点が見当たらないですからね」
「聖属性にめちゃくちゃ弱いけどな」
そりゃもう致命的に!
「要するに噛み合う相性があれば噛み合わない相性もあるってことよ」
「ふーん」
「とにかくルウラも教え甲斐がありそうだわ」
アルマがにんまりと笑う。
「あーゆータイプは挫折を味あわせて這い上がらせるのが一番だもの」
それから夕方になるまでアルマの厳しい特訓は続く。
エリザベートとベアトリクスは帰ったがルウラはこのまま暫く家に居候する事になった。
アイヴィーはブーブー言ってたが内心はちょっぴり嬉しそう。
当面はより賑やかになりそうだ。
…ルウラの乱れた生活を改善する良い機会かもな。
〜夜21時 マイハウス 地下一階 工房〜
創作依頼の遺跡竜のジャケットとパンツに部分的な籠手と脛当てのパーツを合わせ完成させた。
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遺跡竜の防護ジャケット×2
・遺跡竜の皮を鞣し血管を縫い合わせ、部分的に軽鎧の要素を取り入れた黒永悠作のジャケット。混在刺繍法で作製しており最初に受けるダメージを10%軽減する。
遺跡竜の防護パンツ×2
・遺跡竜の皮を鞣し血管を縫い合わせ、部分的に軽鎧の要素を取り入れた黒永悠作のパンツ。混在刺繍法で作製しており最初に受けるダメージを10%軽減する。
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「明日、会議が終わったら『巌窟亭』に持ってこう」
ミコーさんにも室内冷房機・試作品を渡さなきゃいけない。
…なんだかんだ忙しいな。
あとはアイテムの確認だ。…錬成炉でポーションも作って道具屋に卸す分を貯めておくか?ちゃんと準備しとかないとレイミーさんの厚意と信頼を裏切っちまう。
〜1時間20分後〜
「ふぃー…疲れた」
錬成路にモンスターの素材を導入し錬成したが、目新しいポーション・携帯アイテム・素材アイテムは作れなかった。
代わりに大量の特製ポーションシリーズをゲットしたので結果は上々である。
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不思議な菌床箱
・竜草×100
・フラムレアの花×50
・爆発綿毛×45
・竜丹果実×45
・ドラゴ茸×75
・硫黄草×99
・爆発花×99
・輝花パーンラム×78
・マグマダの花×25
・マグマダの実×25
・森霊の草×30
・森霊茸×30
・森霊樹の根っこ×30
・ピンキー・マッシュ×30
・蠅食い木の根っこ×25
・墓地キノコ×5
・セメタリーフラワー×5
・麻痺草×15
・混乱草×15
・ブラッドベリー×10
・秘峰キノコ×7
・秘峰苔×7
・秘峰蘭×6
・百年無花果×4
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鍛治師の宝箱
・鉄鉱石×200(上限)
・剛鉄鉱石×3
・銅鉱石×200(上限)
・剛銅鉱石×7
・銀鉱石×200(上限)
・金鉱石×200(上限)
・鋼石×200 (上限)
・玉鋼×200 (上限)
・魔鉱石×200(上限)
・鉛重鉱石×150
・白鉄鉱石×150
・竜鉄鉱石×100
・竜鋼石×80
・黒鉄鉱石×80
・純銀鉱石×50
・純金鉱石×50
・純黄鉱石×5
・髑髏石×3
・闇鉱石×3
・聖鉱石×3
・翡鉱石×40
・純硫黄石×40
・雹鉱石×25
・龍鉱石×25
・重魔鉱石×15
・重竜鉱石×15
・秘峰石×10
結晶石
不朽の結晶石×1
シャザム大結晶石×1
宝石
・ヒャタルシュメクに眠る宝石×398
・ボーンサファイアの原石×1
・ボーンサンドの原石×1
金塊
・ヒャタルシュメクに眠る金塊×997
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その他素材アイテム
・フォレスゴースの珪化木×1
・カンカルツァの珪化木×1
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「いよいよすっごい量になってきたなぁ」
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貴重品(分類不明)
・古びた宝箱×10
・用途不明の壊れた魔導具×2
・苔に覆われた謎の部品×2
・苔に覆われた謎の動力炉×1
・不可思議な魔法基盤×1
・穢れた基盤×1
・穢れた人造体液×1
・試験体004号凍結ケース×1
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「…これだけあれば何か作れそう?」
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・モンスター
クイーン・ハーピーの死骸と素材×1
キメラの死骸と素材×1
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「この二匹は防具作成に使うか」
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貴重品(装備類)
・セクトの杖
・アイリスの腕輪
貴重品
・敗北者の像×3
・精巧な堕落の女神像×1
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「武器と装飾品は予定通りアイヴィーとオルティナに…この四つの像は使い道が思い浮かばん」
その内、どっかに売り飛ばせばいっか。
「あ!フィオーネとモミジとレイミーさんにもギルド名が決まった件を報告しなきゃ駄目だな」
こーゆー時、スマフォでLI◯Eができれば楽なのに。
ギルドの制服とエンブレムのデザインを考え紙に書くが案の定、行き詰まる。
…精巧な構図や絵を描くもしっくりこない。
技術・生産の数値が高くてもセンスばっかはどうしようもないもんなぁ。
レクチャー系の本を読んで勉強しようか?知識があれば技術を活かせるだろう。順序が違ってあべこべな感じだが仕方ない。ミコトのお陰で色々な分野に挑戦が可能なパラメーターなんだ。
贅沢を言える立場じゃない。
……それに、エロ本しか本を読まないと思われるのも癪だしな!
明日は金翼の若獅子で会議だしそろそろ寝よう。




