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休日を満喫しよう!①

5月25日 午後12時24分更新



〜百合紅の月7日 早朝 マイハウス リビング〜


「んん…!」


ぐっすり眠ったので爽快な気分で起きれた。


結局、リビングで寝ちゃっ……おろ?


「…すぅ…」


「すー…すー…」


アイヴィーとオルティナが両隣で眠っている。


ーーきゅぴ〜…きゅぴ〜……きゅむ……。


足下にはキューも…?


どうやら皆でリビングで眠っていたらしい。


二人に毛布を掛け直し起こさないように立つ。


「まだ朝の5時20分か」


…神樹に水と肥料でも撒こう。



〜10分後 マイハウス 神樹の池〜



「随分と早起きね」


「アルマもな」


神樹の前でアルマは佇んでいた。


「最近は成長速度が緩やかだから毎朝見に来てるのよ」


「そっか」


朝顔の観測みたいな習慣だ。


飢餓竜の腰袋から肥料をばら撒く。


「にゃ!ちゃんと世話してるみたいね」


「最近はおざなりだったし」


ーー嵐飛龍の風玉により雨雲を呼び雨が降りますーー


嵐飛龍の風玉を左手に持って翳すと雨が満遍なく降り注ぐ。


「む?」


ハロロウの指輪が一瞬だけ光った。


「にゃむっ!?…こ、この感じは!」


幹が太くなり枝が分かれ濃い緑葉が実っていく。


「おぉ…成長したぞ」


「にゃふっふっふっふ!!」


アルマが不適に笑った。


「どうしたよ?」


「神樹の成長で封印が緩んだわ」


「え!マジで?」


「マジよ」


胸を反らし自信満々に頷く。


「行動範囲距離の増加に攻撃魔法とバトルパラメーターの制限を一部解除……スキルもサーチと鑑定が戻った」


「おぉ」


「にゃふーい!魔人変異ディアボル・モーゼも使えるじゃにゃいの」


「…ディアボル・モーゼ?」


「簡単に言うとアジ・ダハーカの龍人変異と同じ術よ」


「つまり人になれるのか?」


「ふっふっふっ!わたしの真なる美しさの前に傅き頭を垂れなさい……魔人変異」


アルマの体が光を放ち変化していく。


こ、これは……!?



「ーー刮目せよ!この魔王の威厳溢れし至高なる美の姿に!」



猫耳が動き二又の尻尾のリボンが風に揺れた。


俺が贈ったメロディチョーカーの鈴が澄んだ音色を響かせ褐色の肌に纏う黒い衣装がはためく。


手足を白い体毛が覆い猫の名残を残していた。


少し吊り上がった大きな瞳は青く輝き意思の強さを物語る。


ツインテールの白髪を靡かせ腕を組むアジ・ダハーカ以上の…うん…()()()だ。


「美しいってゆーか…小さくて可愛らしいぞ」


「はっ?」


「将来はきっと美人さんになるだろうな〜」


「…な、何よその反応は!あんた目が腐ってんじゃ……にゃむぅぅぅーー!?」


池の水面に映る自分の姿を見てアルマが叫ぶ。


「子供の時の姿じゃにゃい!どーゆーこと!?」


「…俺に怒るなよ」


憤慨し地団駄を踏む姿が愛くるしい。


「厄介な封印を施しやがって…ランダめぇ…!」


「前向きに考えようじゃないか」


「…それもそーね…短期間でこれだけ力を取り戻しつつあるわけだし……はぁ…」


「ハロロウの指輪のお陰かな?」


目を細めアルマは頷く。


「植物を活性化させる力…なるほど!神樹の成長をその指輪が促したわけね」


鑑定したみたいだ。


「ココブー族に感謝しなきゃな」


「完全復活の暁にはその獣人に我が軍門の庇護を与えてやってもいいわ」


「軍門って…」


どんな軍なんだ?


「…庭から先の土地も歩き回れるみたいね」


「散歩するか?」


「そうしましょう」


「よっと」


「…にゃっ!?」


右腕でアルマを抱える。


「行こう」


「…は、恥ずかしいでしょ」


「別に普通だろ」


子供を抱くお父さんにしか見えないと思う。


「ふ、ふんっ!…しっかりエスコートしなさい」


「はいはい」



〜マイハウス近辺 丘〜



「ここ一帯が俺達の土地だ」


「……」


アルマは黙って景色を眺めている。


「…外の世界はこんなに変わってたのね」


「そうなのか?」


「あそこは湖が…あっちには森があったはずよ」


「……」


数百年の歳月は長い。

想像も及ばない感傷が一気によし押せただろう。


「…自分で歩いてみるか?」


「うん」


一歩踏み出しアルマは丘を駆け回った。


「あは…にゃははははは!」


楽しそうに嬉しそうに走る。


俺は暫くその光景を眺めていた。



〜午前6時15分 マイハウス 庭〜



「門付近で限界だったわね〜」


「だな」


アルマが自由に闊歩できる範囲は家と丘のみでそこから先は見えない壁に拒絶された。


「…ん〜…楽しかったわぁ」


「それは良かった」


「……自分で歩かないのか?」


「いいのよ」


肩車で歩く。


上機嫌なアルマに俺も嬉しくなった。


「あら〜?」


「……だれ?」


「おっ」


パジャマ姿のオルティナとアイヴィーだ。


「わたしよわたし!」


寝ぼけて目を擦っていたアイヴィーの目が見開く。


「その声は師匠…?」


「えぇ〜!?」


そりゃ驚くに決まってるよね。



〜午前7時30分 マイハウス リビング〜



「結局、その姿に戻るのか」


「がつがつがつがつ!…ごくんっ…ふぅ〜」


ネコの姿に戻り朝食を食べ漁るアルマを眺め呟く。


「こっちの姿の方が食べやすいのよ」


猫生活が長かったからだろうか?


「…せっかく可愛かったのに」


「ですね〜」


残念そうに二人は呟く。


ーーきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷ!


「安心なさい。稽古の時に嫌ってほど見せてあげる」


アルマは意地悪そうに笑う。


「…アイヴィーは身の危険を感じたから」


「私もですぅ〜…」


「おかわり」


「駄目だ」


もうねぇっつーの!


「にゃふ……悠のご飯も美味しいけどオルティナより量が少ないのが不満だわ」


…少ない!?


「いやいや十分だろ」


「まだ腹三分目よ」


「ええ〜!とっても美味しいですがボリュームが足りないかも〜」


ーーきゅむ!


なん…だと…?


「私はお腹いっぱい」


空いた食器を片付けつつ業者から肉や魚を直販して貰うか本気で考え始めた。



〜午前8時40分 マイハウス 地下一階 工房〜



微かな振動で机が揺れる。


「頑張ってるじゃないか」


地下ニ階ではアルマの猛稽古が始まっている。


時折、悲鳴が聴こえる気がするが……うん…休みとはいえ俺も錬成品の作成とミコーさんの機械開発を頑張ろう!


「ヒャタルシュメクでゲットした物も気になるし」


先ずは各種素材アイテムの確認からだ。


どれたけ増えたかな〜?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

不思議な菌床箱

・竜草×100

・フラムレアの花×30

・爆発綿毛×30

・竜丹果実×30

・ドラゴ茸×60

・硫黄草×69

・爆発花×69

・輝花パーンラム×58

・マグマダの花×15

・マグマダの実×15

・森霊の草×28

・森霊茸×28

・森霊樹の根っこ×15

・ピンキー・マッシュ×16

・蠅食い木の根っこ×15

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鍛治師の宝箱

・鉄鉱石×200(上限)

・銅鉱石×200(上限)

・銀鉱石×200(上限)

・金鉱石×200(上限)

・鋼石×200 (上限)

・玉鋼×200 (上限)

・魔鉱石×200(上限)

・鉛重鉱石×150

・白鉄鉱石×150

・竜鉄鉱石×100

・竜鋼石×80

・黒鉄鉱石×80

・純銀鉱石×50

・純金鉱石×50

・翡鉱石×40

・純硫黄石×40

・雹鉱石×25

・龍鉱石×25

・重魔鉱石×15

・重竜鉱石×15

宝石

・ヒャタルシュメクに眠る宝石×398

金塊

・ヒャタルシュメクに眠る金塊×997

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その他素材アイテム

・フォレスゴースの珪化木×1

・カンカルツァの珪化木×1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「すっげぇな…」


この魔導具の凄さよ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

貴重品(分類不明)

・古びた宝箱×10

・用途不明の壊れた魔導具×2

・苔に覆われた謎の部品×2

・苔に覆われた謎の動力炉×1

・不可思議な魔法基盤×1

・試験体004号凍結ケース×1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・モンスター

キュクロベアの死骸と素材×2

ヒャタルゴーレムの死骸と素材×1

ヒャタルレックスの素材×1

ヒャタルオーガの死骸と素材×1

遺跡竜の死骸と素材×1

カミダナツボミの死骸と素材×1

魔蛸オトの素材×1

遺跡スライムの死骸と素材×1

デュラハンの死骸と素材×1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほいほいっと」


錬成炉に素材を投入した。


〜40分後〜


「…よし!この数と仕上がりは過去一番かも」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

錬成品

・竜印のポーション×15…回復量が高く一時的に筋力と魔力を上昇させる。

・竜印のハイポーション×15…回復量がとても高く長時間の間、筋力と魔力を上昇させる。

・竜印のマキシムポーション×5…HPを全回復し一時的に全ての戦闘数値を大幅に上昇させる。

・超特製エックスポーション×20…回復量がとても高く特定の異常状態・病・呪いを治す。

・超特製エリプサー×25…HPとMPを全回復させるがランダムで状態異常(毒・混乱・麻痺・睡眠)を必ず付与する。

・超特製エプリサー×25…HPとMPを2/3減少させるがで複数の有利効果(移動速度・ダメージUP・攻撃力上昇・防御力上昇)を長時間付与する。

・キノコ爆弾×6…投擲すると毒を撒き散らす。

・火竜の爆炎瓶×3… 投擲すると火竜の爆炎が如き爆発を起こす。

・森神の粘液×3…有利効果『リジェネ』の力を秘めた粘り気のある液体。

・魔石(極大)×2…極めて強い魔力を宿した石。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーー

・消費した食材と素材

キュクロベアの死骸と素材×2

ヒャタルゴーレムの死骸と素材×1

ヒャタルレックスの素材×1

ヒャタルオーガの死骸と素材×1

遺跡竜の素材×1

カミダナツボミの死骸と素材×1

魔蛸オトの素材×1

遺跡スライムの死骸と素材×1

デュラハンの死骸と素材×1

竜草×20

フラムレアの花×5

爆発綿毛×25

竜丹果実×15

ドラゴ茸×20

硫黄草×19

爆発花×19

輝花パーンラム×18

マグマダの花×6

マグマダの実×6

森霊の草×8

森霊茸×8

森霊樹の根っこ×5

ピンキー・マッシュ×5

蠅食い木の根っこ×5

フォレスゴースの珪化木×1

カンカルツァの珪化木×1

ーーーーーーーーーーーーーーーー


遺跡竜の死骸はキューに食べさせてあげよう。


次は初めての機械分野だ。一先ずミコーさんに貰った設計図を見ながら弄ってみるか。


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