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ヒャタルシュメク ③

5月10日 午後19時12分更新

5月11日 午前8時4分更新



〜扉木の月30日〜


物語の舞台は再びヒャタルシュメクへ。


ココブー族のニコとミカの窮地を救った悠は二人の案内で王様に会うべくココブー王国へ足を運ぶ。



〜ココブー王国 南門〜



ジャングルに似た通路を抜け王国へ辿り着く。


「ヤプール!帰レタ!」


「ユーノオカゲ…ドノオドゥムヲ簡単ニ倒シタ…ヤッパリ予言ノムガルガ!」


「………」


はしゃぐ二人を尻目に目の前の景色に目を奪われる。


自然と調和した遺跡群は()()()()()()()彿()()()()


…建物の形状も良く似ている…よな?


アジ・ダハーカに案内して貰った古代人の居住区にそっくりなのだ。


門を潜り足を踏み入れる。


「ーー…って危ねっ!?」


「ウワッ!?」


無数の矢が飛んできた。


「デアエー!デアエー!」


「敵襲!敵襲!……人ガ来タゾー!!」


「ギアッサ!!ギアッサ!!」


武装したココブー族がわらわらと建物から現れ殺気と敵意を俺に向け威嚇する。


「…ヤメテーー!ユーハ悪イ人ジャナイヨー!!」


ミカが頭の上で叫ぶ。


「ミカ!?ソレニ…ニコ!?」


派手なお面と民族衣装を身に纏うココブー族の女の子が叫ぶ。


「カカ姉チャン!」


二人が降りて駆け寄る。


「…バカ!バカ!黙ッテ出テ行ッテ…心配シタノヨ!?」


「ゴメンナサイ…」


「オドゥム…怖カッタヨー…」


感動のご対面に顔を綻ばせほっこり。


良かった良かった!


「…ソレデ…コノ男ハ誰ダ?」


「ムガルガ!…王様ガ言ッテタ魔女ノ予言ハ本当ダッタ!!契約者ノ……ムガルガダヨ!」


「!」


「…ソンナ…マサカ…」


「マジシモ…?」


「クンクン…クンクン…!…タ、確カニ契約者ノ匂イガスル…!」


「えーっと」


疑心暗鬼で戸惑ってるのが分かる。


「…私ハココブー族ノ大戦士カカ…オ前ノ名前ハ?」


「俺の名前は黒永悠」


「コノ地ニ来タ目的ハナンダ?」


「君たちを助けに来たんだ」


「助ケニ…?」


「姉チャン!ユーハ俺トニコヲオドゥムカラ助ケテクレタンダ」


「本当ダヨー!ゴ飯モ食ベサセテクレタモン」


「…決して危害は加えないと約束する。先ず俺を王様に会わせてくれないか?」


「………」


「カカ…ドウスルンダ?」


「…ニコトミカヲ助ケテクレタ事ハ礼ヲ言ウ」


カカは警戒心を緩めず俺を見上げる。


「オ前ハ本当ニ魔女ガ予言シタ契約者ナノカ?」


ニコとミカも言っていた魔女とはランダに違いない。


…アルマが言ってたが彼女は()()()()()()()()()()事象系統のスキルを持っていた。


一つは生物・無機物問わず対象を強制的に指定した物質を代償にして封じる『天岩戸』…そして…()()()()()()()『天之日月』の二つだ。


彼女は()()()()()()()()()()()()()を見透していたのだろうか?……後世に語り継がれる伝説の魔女の力は想像を絶してるな。


「そうだと思う」


「………」


カカは考え込むように眉間に皺を寄る。


「…分カッタ。『キング・ドド』ニ会ワセテヤル」


「おぉ」


「但シ!」


緑色に輝く槍の切っ尖が眼前で止まった。…自分を大戦士って言ってたが相当の手練れっぽい。


愛くるしい風貌に似合わず鋭い魔圧を放っている。


「変ナ動キヲシタラ殺ス」


「…了解」


「グゴ!ニコトミカヲ私ノ家ニ連レテッテクレ」


「分カッタ」


「エーー!?俺モ一緒ニ行キタイ」


「ミカモ!」


「…ギアッサ!!帰ッタラ説教ダカラ覚悟シトケ!」


「…クアール…クアール…」


「アウー…怖イヨー…」


カカはニコとミカの保護者なのか?


「案内してくれてありがとう…またな」


二人の頭を撫でて微笑む。


「ユー…」


「コッチダ。ツイテ来イ」


カカと数人のココブー族に連れられ移動した。



〜20分後 ココブー王国 ダダブラの城都〜



自然と調和した遺跡と特徴的な壁画が彩る王国。


…龍神の水郷と似ていると思ったが違う。


()()()なのだ。


多少の差異はあるものの見間違え様がない。


こっちは南国風って感じ?


「…ヒ、人ダ…!」


「ワブール!?」


「オ母サーン!アノデカイノハオドゥム?」


「……シッ!見チャ駄目ヨ!?」


「………」


遠巻きにココブー族の視線を一身に浴びる。


警戒…敵意…戸惑い…恐怖…過去にどんな酷い目に遭わされたのか?


ゼノビアさんは……愚か者達の暴挙のせいで絶滅の危機に晒された…そう言ってたっけ。


契約者は好かれるって言ってたが好かれてる実感が全く湧かない。


「質問しても良いか?」


「…ナンダ?」


「何故、俺が契約者って分かるんだ?」


「『ウダ』ダ」


「ウダ?」


「自然ヲ汚ス人ニハ分カラナイ特別ナ波長」


カカは振り向かず答える。


「オ前ガ契約者ジャナキャトックニ襲ッテ八ツ裂キニシテル」


…ま、マジか〜!


「私達ノ先祖ヲ()()()()()()()()()()…多クノココブー族ガ攫ワレタ……人ハオドゥムヨリ悍シイ」


「……」


裏切り騙した霊獣族?


「覚悟シロ…キング・ドドニ嘘ハ通ジナイ…魔女ノ予言ノムガルガナンテ……ドウセ…」


「嘘なんかついてない」


「フン…」


そのまま暫く歩いた。



〜ココブー王国 キング・ドドの遺跡〜



完全武装したココブー族の戦士が厳重に警備している遺跡の前に辿り着く。


巨大で美しい花樹が周りに咲き乱れていた


…あれは神樹…いや…似てるが違うな。


何やら不思議な魔力を感じる気がするが…はて?


「カカ!!ソノ男ガ…?」


「アア…ニコトミカヲ助ケタ契約者ダ」


お面を外したカカの素顔は凛々しく可愛い。


「…魔女ノ予言ノ?…信ラレン……王ニ会ワセル必要ガアルノカ?殺シタ方ガイイノデハ?」


カカと同じ派手な衣装とお面を纏うココブー族が睨む。


「…殺スベキダー!」


「ギアッサ!ギアッサ!」


「火ニクベロー!!」


「首ヲ斬リ落トセ!」


周囲のココブー族も彼の一言に同調し騒ぐ。


…この雰囲気は拙いかも。


「…ギアッサ!?」


一喝するようにカカが叫び静かになる。


「キング・ドドノ判断ニ任セル…少ナクトコイツハ二人ノ恩人ダ」


「…シカシ」



「控エローー!控エローー!キング・ドドノ…オナーリーー!!」



一斉に皆が跪く。


「………」


従者に支えられ遺跡の入り口から現れたこの人がキング・ドド…か?


王冠に立派な民族衣装…蓄えた髭としわくちゃの顔…見える素肌には痛々しい傷痕が刻まれている。



「おぉ……!」



俺を見るなりキング・ドドの閉じていた瞼が見開く。


「…ランダ様の約束……契約者のムガルガ…!」


「!?」


「ワブール!?」


「ずっとずっと……待っていた…長い長い時間…だった…」


「予言ハ…ホ、本当ダッタノカ?」


「キング・ドド…?」


涙を流し喜ぶキング・ドドに皆が戸惑い騒ぎが続いた。



題名をこの度、変更致しました。


作品内容に変更は一切ありません(。・w・。)


今後も宜しくお願い致します(。ゝω・。)ゞ

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