俺のショートショート7
掲載日:2026/09/23
十歳の純一郎君は勉強がとにかく大嫌いだった。机に向かっていると、五分もしないうちに体がむずむずしてきて、床に寝転がってしまう。
その日の夕方。宿題のプリントを見ているうちに、嫌になっていつものように床に寝転がってしまった純一郎君。いつもより早く帰ってきたお父さんは、純一郎君の姿を見てため息交じりに言います。そんなんじゃ、だめだよ。ちゃんとしないと。宿題と言っても、たかだか紙一枚分じゃないか。そのぐらいで……。
お父さんの言葉を居眠り半分で聞いていた、純一郎君は思いました。明日になんか、ならなきゃいいのに。そうすれば、宿題もしなくてもいいし……。
そのまま眠ってしまった純一郎君。目を覚ますと、宿題のプリントが置かれた机が目の前に。なんだよ、夢の中にまで宿題のプリントが…。ぶつぶつ文句を言いながら、床に寝転がる純一郎君。ぼんやりとした意識の中、お父さんの声が。
そんなんじゃだめだよ。ちゃんとしないと。宿題と言っても…。
お父さんは、さっきと同じことを繰り返しています。何を言っているんだろう、お父さんは…。そのまま、純一郎君は眠ってしまいます。
気が付くと、宿題のプリントが置かれた机が目の前に…。
純一郎君の明日は、どこかへ行ってしまったようです。




