2.いざ異世界へ!
一旦落ち着いて改めて確認をする。
「あの、俺ただの会社員でなんの能力もないし力も無いんですけど本当に世界を救えっていうんですか...?」
俺は恐る恐るテンプレっぽい質問をしてみた。
「もちろん能力値はかなり高く設定されてるから安心しなー。あと能力も本来の世界では使えない最強のユニークスキルもあげちゃうからね。」
おおおおおお!!めちゃくちゃに親切!しかも何か基礎能力も強くしてくれるらしい!能力だけでも十分チートなのに...やっぱ転生はなんでもアリが一番だよな!!
と、ここで俺はもう一つ聞いてみることにした。
「自分のステータスとかって見れないんですかね?」
幼女は笑って答える。
「この空間では貴方は死んでることになってるからねー。転生し終わったら「ステータス!」って唱えてみな、それで見れるからね。」
なるほどそういう感じか。
異世界ってよりフルダイブ型ゲームみたいな感じなんだなと思いつつも、胸の高鳴りを抑えられずに次々と質問してしまう。そんなこんなで幼女がしびれを切らして叫んだ。
「あーもう!質問終わり!!さっさと旅立って世界を救ってきて!!能力はステータス開いたら見れるからそこで確認してね!んじゃあ異世界に旅立たせるね!バイバーイ!」
「えっちょ待っー」
俺が言い切る前に謎の光に包まれた。まぶしくて目を開けてられない...!
あの幼女、名前も名乗らないで失礼なガキだったな...!俺のチート能力でいつかぎゃふんと言わせてやるからな....!
そんなことを考えていたら光の中で急激な眠気に襲われた。
なんだこれ....やばい.....気が遠く....なっ...て......
ーーーーい。
ーーーーーーーさい。
なんだ、なんか声が聞こえるな。
「大丈夫ですか!!起きてください!」
ハッ!!!
やっと目が覚めた。今回は地面に寝そべってる感覚がある。そうか、無事に転生したのか、これは。
俺は安堵しつつ顔を横に向ける。
「うおっ!!?」
目の前にいるのは大きな猫の耳がついた女の子。幼女とは言わないが、大人とも言えない童顔という表現が似合うかわいらしい女の子が目の前にいた。あっ、いい匂いもする。
というか耳が....猫の耳がついてる...!どうやらここは異世界で間違いないようだ。
「あの、大丈夫ですか?こんな道のど真ん中で寝てて...。」
猫耳娘が心配そうに俺の顔を覗く。ぶっちゃけ前世は仕事が忙しすぎて恋愛なんてほとんどしてこなかった。最後に彼女がいたのが高校生の頃だったから丸10年は独り身だったのだ。そんな俺にとってこの距離はとんでもなく刺激が強い...。
「あ、あぁ。だ、大丈夫だよ、ありがとう」
我ながら童貞臭すぎる反応をしてしまった。恥ずかしくて死にそうだ。
「よかったです!私ミサって言います!もしよかったらこの道をまっすぐいったところに私の住んでる村があるのでちょっと休んでいかれてはいかがですか!」
耳ピクピク動かしながらミサと名乗る娘が提案してくれた。
「あ、ありがとう。ちょっと後で寄らせてもらうから先に行ってくれないか?ちょっと一人で頭を整理したいんだ。」
俺は一旦冷静になって状況を確認することにした。
「わかりました!待ってますね!!えっと...お名前聞いてもよろしいですか?」
そうだ、忘れてた。名前を名乗らなければ。うーーん何と名乗ろうか...。
素野 犀味だから....まあ本名でいいか。どうせ知り合いも一人もいない異世界だもんな。
「サイミだ。よろしく。」
そうして一度ミサと別れた後、俺は深呼吸して幼女に教えてもらった通りに唱えてみる。
「ステータス!!」
さあ、俺のチート能力はどんなもんなのかな....ん?
.....んん??
...........はあ???
そこに書かれていたのは「粉末生成」だった。
どんな能力なんですかね...?
もしよければいいね!お願いします!




