1.これって...アレだよね?
初めまして!底辺労働者Fと申します!初投稿なので読みにくいかもしれませんが大目に見てやってください.....。
ーみんなも一度は憧れただろう、異世界転生。
今や何百何千とある異世界転生だが、やはり一番みんなが欲しいのは”アレ”だろう。もちろん僕もあれが欲しいと何度も思ったことがある。
そう!「チート能力」である!!!!
やはりどんなに歳を取ろうが男は中二病である。小さい頃は仮面ライダーに憧れ、学生時代は学校に侵入したテロリストと戦う妄想に耽る。大人になるとみんな思いを隠して社会に溶け込むが、心の中には熱い中二心が宿っているのだ!!
そしてこの今の状況....。真っ白で何もない空間、立ってるのか座ってるのかはたまた浮いてるのか理解できないこの感覚。更に目の前には超美形の女の子!!これはもうそうなんだよな...?
「あの~、もう喋ってもいいかい?」
明らかにこの世のものとは思えない煌びやかな衣装を纏った幼女が口を開く。
「まあ貴方の考えてる状態で大体あってるんだけど、貴方は創造神に選ばれた存在だからもう一つの世界を救う為に転生してもらうからねー。ヨロシク」
豪華な装飾がジャラジャラとぶつかり合って少し嫌な音を立てながら、面倒くさそうに話している。
なぜこんなことになったのか、時間は遡ること1時間前ー
「生2つ追加で!!!」
俺の名前は“素野 犀味”、現在28歳、食品開発会社に勤めている。
俺の会社は超ド級のブラック企業で、1日12時間勤務は当たり前、前回いつ休みだったか覚えてないくらいには休みもない。
そんな俺を見かねた学生時代の旧友、池本が「俺の奢りでいいから行くぞ!」と居酒屋に連れ出してくれたのだ。明日の仕事なんてもう知ったこっちゃない。
「お前それにしても結構飲んでるなあ、酒弱いんじゃなかったのか?お前」
池本が心配そうに苦笑いしている。
気づけばもう何杯飲んだか覚えてない程飲んだ。
「んいいいけもとぉぉぉぉぉぉぉ!、俺はぁぁぁぁぁぁまだ飲むぞぉぉぉぉぉぉぉ!」
今日も上司からのパワハラ三昧、新商品開発がなんだ、販売ノルマがなんだとうだうだ2時間は説教を食らった。もう飲んでないとやってられないだろう。
「全く...今日もおぶって帰ることになりそうだなこりゃ...」
池本がつぶやく。
ここらへんから記憶がさっぱり無い、正直もうキャパとかそういうのはとうに越していた。とにかく会社の事を忘れたくて酒を胃に入れれるだけ入れ込んだ。多分だけど俺は酒は弱い上に酒癖が悪いのだ、飲みにいくといつもこうなる。まあ毎回目が覚めたら家の布団にいるってとこまでがテンプレだから今日も家で目覚めるのだろう、と思っていた。
ーーーーん?
目が覚めた。というより意識が勝手に覚醒したような感じ。
あれ、家の天井じゃないな.....昨日はちょっとやりすぎたか....?池本に謝らないとな...。
「目が覚めたかい?」
横から聞いたことない声がする。
「うぇぇ!?だ、誰だお前!?」
生まれてから今までで一番情けない声が出た気がする。でも無理もないだろう、一人暮らしのはずなのに真横から声が聞こえてきたらそりゃもう怖くて仕方がない。
慌てて横に目をやると.....うわっかわいい!!!?じゃなくて....女の子!?
しかもよくみたら全然家じゃないし!!
「情けない声出さないの、貴方は創造神に選ばれたんだからしゃきっとして!.....とは言ってもいきなりだとビビるよねー。じゃあこれ読んで何がなんでも理解して。」
何がなんだかよくわからない俺に、その女の子は一冊の本を取り出してこっちに投げてきた。
話をまとめるとこうだ。
俺たちが住んでいた世界とは別で、もう一つパラレルワールドみたいな世界があって、そっちはまあいわゆる剣と魔法のファンタジー!みたいな世界らしい。
そんな世界に突如として魔王を名乗る存在が現れた。世界は魔物であふれ出し、人間は徐々に追い詰められているとのことだ....。そこで世界の均衡を保ちたい世界の創造神が異世界と呼ばれる俺たちの世界から人間を呼び出し、世界を救ってもらおうと....ほう。
これっていわゆる....アレだよな...?
期待して....いいんだよな...?
「異世界転生モノきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そう、俺は大の異世界転生好きだ。漫画やアニメ、小説など何作も見てきた人間である。
もちろん転生したらどうするみたいな妄想もいっぱいしてきた。ついに現実になる時が来るとは...!感無量だ...!
「な、なんで泣いてんの貴方...」
いろんな感情が混み上げて涙を流す俺にドン引きする幼女。
そうだ、俺はここから人生を始めるんだ...!!
さようならブラック企業!さようなら社会の歯車として働き続けていた哀れな自分!俺はここから...異世界で最強になるんだ!!
毎日投稿頑張ります!!
ぜひ今後も見ていってください!




