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シリーズ「ボーカロイド音楽をもう一度詩にしてみよう」

宇宙の天秤

作者: 暇庭宅男

我らを裁き(たま)

宇宙(そら)天秤(てんびん)

我らを裁き(たま)


我ら罪の(ともがら)なり

放逸(ほういつ)(まま)に罪を重ね、されど認めず

死骨(しこつ)(しとね)とし身を横たえる者なり


我らを裁き(たま)

宇宙(そら)の天秤よ


我ら(いつわ)りの裁き(つかさ)なり

(おの)無辜(むこ)を疑うことなく

同胞(はらから)(おとし)めて(はばか)らぬ獣の群れなり


我らを裁き(たま)

宇宙(そら)天秤(てんびん)


我ら、(おの)が内に巣食う狭量(きょうりょう)のこころを(あざむ)き、我が生に(とが)なしとのたまう愚かに、みすみす(かて)を与うる者なり


我らを裁き(たま)

宇宙(そら)天秤(てんびん)


我ら自らの欠けたるを知らず、優しさの(にえ)をばかり求むる傲慢(ごうまん)似姿(にすがた)なり


我らみな罪人(つみびと)なり

相互(あいたが)いに(なんじ)こそは罪ありきと責め争い、(おの)が罪には斟酌(しんしゃく)(よし)語るを()むことなし


宇宙(そら)天秤(てんびん)

我らの罪 もはやヒトが裁くこと(あた)わず

その数の星屑(ほしくず)より多いがゆえに

その深さの闇夜より深いがゆえに


宇宙(そら)天秤(てんびん)

宇宙(そら)天秤(てんびん)

我らに裁きを下し(たま)


我欲(がよく)の腐れた甘い臭いを

今も(したた)欺瞞(ぎまん)(つゆ)

血に溶けた残虐(ざんぎゃく)(たね)

排撃(はいげき)()した雄弁(ゆうべん)末子(まっし)


それらみな焼尽(しょうじん)せしめ(たま)

そしてヒトの罪のしるしを 永劫(えいごう)空より照らし続け(たま)


宇宙(そら)天秤(てんびん)

宇宙(そら)天秤(てんびん)

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