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第2話『集結せよ、公安特別捜査隊専従班!』

 時は2年前に遡る……


 2022年、成田空港において、警視庁公安部自衛隊監視班(マル自)は、ウクライナに派兵されていた退役自衛官を監視する任務についていた。

 やがて彼らには新たな任務が伝えられた。米軍自衛隊共同で日本を米軍の施政権下に置こうと画策するクーデター勢力A27号を捜査せよと。

 法務省の手回しで彼らには新たな戸籍が与えられた。

 公安事案A27号特別捜査本部諜報専従対策室:特捜専対が組織されるも、陸自レンジャー出身の巡査部長大河内和夫が裏切り、自衛隊警務隊に情報を流した。警務隊はA27号の傘下であった。

 自衛隊は特捜専対アジトを襲撃し、桜祐を拉致した。

 桜祐の父は元警視監の畠山正晴法務大臣であった。畠山正晴は黒部新造内閣総理大臣に息子の救出を嘆願する。桜祐と大河内和夫の身柄を交換するという形となり、畠山法相には、黒部新造から政治家のスキャンダルのネタがもたらされた。黒部新造の行動に怒ったCIAは彼を暗殺する。

 後任の内閣総理大臣にはアメリカの意向の滲んだ米泉統一郎が就く。

 米泉は在日米軍経由でCIAの傭兵を日本に導き、黒部元首相の国葬で自作自演のテロを起こし、治安出動を発令して日本をアメリカの施政権下に置こうとしていた。

 畠山正晴は副総理兼財務大臣を任されていたが、米泉統一郎にスキャンダルのネタを突きつけ、退陣させた。

 国葬当日には畠山内閣総理大臣臨時代理が拉致されるが、大河内が表帰り、畠山を救った。大河内は天皇の密命で動く忍であったのだ。 

 特捜専対はクーデターグループA27号を一斉摘発。日本の平和は守られた。


 ──そして、現在。

 

     *    *


 秋葉原の雑居ビルに招かれた桜祐と千代田春は電線やパイプがむき出しのアジトに閉口した。

「君塚警視、二人を連れてきました」

 木箱に腰掛け、足を組みなおす君塚。

「公安特別捜査隊専従班へようこそ」

「なんかいかにもアジトっぽいな」

 と桜。

「このメンツで集まるのは久しぶりですね」

 と春。

「また特捜専対と呼べますか?」

「桜、お前トクソウセンタイにこだわりすぎだ」

 君塚は口を波線にする。

「略すとしたら公特捜だと思っていたが、まあ特捜専隊ならアキバっぽくていいんじゃないかな」


(SPS、セキュリティポリススクワッド。燃えるハートでクールに戦う5人の捜査官たち。彼らの任務は、国内に侵入した世界のテロリストと戦い、人々の平和と安全を守ることである!)


「……改めて自己紹介と行くか。私は警視庁公安部管理官として全体の指揮を預かる、君塚信一だ」

「俺は公安調査庁としてヒューミントや法務省との調整を担当する、乃木康信だ」

「陸上自衛隊別班の二等陸佐、大河内和夫です。防衛省との調整、作戦立案、戦闘も担当します」

「警視庁公安部でサイバー捜査員を務める、千代田春です。これまでどおりサイバー分野を担当します」

「警察庁警備局警備企画課企画第一係長の桜祐です。警察庁との調整、法令解釈、事務を担当します」

「君は逸材だからな、よろしく頼むよ」


 今ここに、公安特別捜査隊専従班が始動する!

    


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