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無職日記  作者: 松茸
97/110

10/8 風が吹いても痛い

 足が痛い。


 かかとが痛くて外出もままならない。


 酒を飲みすぎると足が痛くなるんだよね。


 これって痛風なのかしら。ふくらはぎが痛くなることもある。ネットで調べたら急性アルコール筋症の可能性もある。痛風ってよく足の親指の付け根が痛むって言うよね。関節のところに結晶化した尿酸がたまるわけだから。でもそういうところは痛くなることはないのが不思議だ。


 寝たら治るかと思ったけど一晩経っても痛いままだ。大体いつも2~3日は痛みが続く。これが酒を飲むリスクだ。だから禁酒も選択肢にはあるんだよね。滅多にはないんだけど、一度痛み出したらなかなか治らない。仕事してたら行けなくなっちゃう。


 このまま痛みが続くようなら永遠に外出できないから、部屋でひっそりと冷たくなっていくかもしれない。それはそれで仕方ない。無職のおじさんの最期というのはそういうものだ。


 2024年に自宅で亡くなった一人暮らしの人は約76000人らしい。そのうち、死後8日以上経ってから発見されたのは約21000人。それを孤立死というらしい。「孤独死」は誰にも看取られずに一人で亡くなることだが、「孤立死」は社会との交流が極めて少なく、社会的孤立の状態から亡くなることを指し、発見に時間がかかる傾向があるそうだ。


 無職というのは要するに社会的に孤立しているということだから、私もこのまま亡くなったら8日以上は気づかれない可能性もある。この日記が8日以上更新されなければ恐らくそういうことだろう。


 まあ足が痛い以外の健康状態は良好なので、今後は酒の飲みすぎを控えればそれで済む話かもしれない。


 やはり禁酒して黒烏龍茶に鞍替えするべきだろうか。


 本気で検討せざるをえない無職であった。





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