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無職日記  作者: 松茸


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10/2 中国の故事寓話

 『ヘタな人生論より中国の故事寓話』という本がある。


 10年くらい前に買った文庫本だが、私はこれが気に入ってよく読んでいる。現代日本で使われることわざは中国由来のものが多い。古代中国の故事や寓話がそのもとになっているのだ。


 どれだけ歴史が経とうとも、人間の本質なんてものはそう変わるものじゃない。それゆえに過去から学ぶという姿勢は大切だ。昔話には教訓がある。現代は本当に嘘と紛い物だらけのろくでもない時代だが、そういう時代であるからこそ過去からの教訓を大事にしたい。


 短い話をひとつ紹介する。


 フクロウがハトに出会って、「どこへいくのか」と訊かれた。

 フクロウが「東の村に引っ越すのだ」と答えると、ハトはさらに「どうしてだ」という。

「村人はみんな私の鳴き声を嫌っている。だから東の村に引っ越すのだ」とフクロウが答えると、ハトが鼻で笑って言った。

「おまえが鳴き声を変えれば、すべて問題は解決する。鳴き声を変えなければ、いくら東の村にいっても、みんなおまえの鳴き声を嫌うに決まっているさ」


 これは状況を変えたければ自分を変えるしかないという話である。身につまされる人も多いのではないだろうか。まあ今の時代だとフクロウを差別するなということでハトが叩かれそうではあるが……いろんな部外者が出てきて「フクロウさん、あなたはそのままでいいんだよ。引っ越す必要なんてない。ハトさんもそれでいいね?」と無理やりハトに意見を変えさせようと迫るだろうけどね。


 でもそれだとフクロウは何も変わらないし、周囲も我慢しないといけない。それが当然だと考えるのが現代人だが、フクロウにしたってそういう状況は心苦しいだろう。だったら自分が変わることも選択肢としてあっていい。周囲に合わせるという努力も時には必要なのだ。


 だがなかなかそれができない。


 私もそうである。


 自分を変えることはとても難しい。


 でもそれが結局は自分のためになるのかもしれない。


 さて、今日はゲームの『ゴーストオブヨウテイ』の発売日だ。


 それを買ってこよう。ついでにラーメンを食べてこよう。



 

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