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無職日記  作者: 松茸
88/113

9/29 三浦おめでとう

 三浦皇成が初G1制覇を成し遂げた。


 競馬の話である。


 127度目の挑戦でようやく……しかも競走馬としてはもうとっくに全盛期を過ぎているはずの8歳馬でである。こんなことがあるんだなあと私も驚いた。


 ウインカーネリアンという馬である。


 私は以前から「三浦がG1獲るならこの馬しかいない」と思っていつも買っていたのだが、私の期待に反して一向に勝つことはなく、気づけばもう8歳。さすがにもう無理だろう……と思ったら来た。私が応援しなくなった瞬間にそれを見計らったかのようにやってきた。


 三浦皇成といえば、ほしのあきの旦那である。


 新人の頃は武豊の再来と言われるほどの天才騎手ともてはやされていたが、2年目以降はそんなに大した成績も残せず、重賞も年に1回勝つかどうか。G1には何度挑戦してもまったく手が届かないという状況が続いていた。2008年にデビューして、今年で17年目だろうか。ここに来てようやくである。しかも不利とされる大外枠から単勝11番人気、オッズはちょうど50倍という大穴である。3連単の配当はなんと130万円という爆荒れである。


 2着の武豊とデッドヒートを繰り広げての勝利というのも熱い。前が止まらない馬場であり、それを利用したレースメイク、ペースメイクをした武豊は影の立役者といったところだろうか。もちろん武豊にしても自分が勝つためにやったことだろうが、それを上手く利用したのは三浦の腕である。8歳という年齢になっても諦めなかった陣営の粘り腰の勝利である。


 競馬にはドラマがある。


 多くの人間と馬の血と汗と涙がそのドラマを創り上げる。


 負けたけど、今日はもうしょうがない。受け入れよう。


 おめでとう。三浦。


 おめでとう。


 涙で……涙で明日が見えないよ……




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