9/11 タイパとコスパ
最近1.5倍の速さで動画を観ているから、不意に音楽のチャンネルとかに切り替わったときにビックリする。うわっすごい速いと思う。人が話してる動画だとあんまり違和感ないんだけどね。逆に普通の速度で観てると、この人こんなにゆっくり話すんだっけと思ってしまうくらいだ。
若い世代はタイパ――タイムパフォーマンス――を重視するという。
「費やした時間」とそれによって得られた「効果や満足度」の割合(時間対効果) を示す言葉である。タイパを重視する若者であれば、音楽ですらも倍速で聞くのかもしれない。カラオケも倍速で歌うのかもしれない。想像するとちょっと面白い。
私の若い頃はコスパ――コストパフォーマンス(費用対効果)――という言葉すら一般的ではなかったが、いまの若者は両方を使いこなしている。時代の移り替わりというものを感じる。
しかし私のようなおっさんからしてみれば、コスパやタイパを追い求めるのはなんとなく風流に欠けるというか、本質を見失っているような気がしないでもない。物事を楽しむよりも効率を追い求めることが目的になってしまっているような……そういうわけでもないのだろうか。
私の生まれた頃も、若者は「新人類」と呼ばれて中高年とは価値観が違うと嘆かれていたが、現在はその新人類の子供たちが「Z世代」として台頭してきている。「ゆとり世代」にすら手を焼いていたおじさんたちは、「Z世代」に至ってはもうお手上げという感じではないだろうか。
無職の私には関係のない話だが、仕事なんか大変だろうなと思う。Z世代の教育係とか毎日胃が痛いんじゃないかな。話も合わない、価値観も合わない、指導する際にもパワハラやセクハラと受け取られかねない言動に注意して及び腰になってしまう。
いまはもう上司のほうが立場が弱い時代だ。権利ばかりを主張して義務を果たさない若者の相手などどうすればいいのだろう。そういうことを考えるとやはり無職が最強なのではないかと思ってしまう。
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さて、今日はスイッチ2が来る日だ。
アマゾンはちゃんと今日中に配達してくれるだろうか。
先日のサンダルは結局、次の日の夜9時まで来なかったからね。配達員も遅れても何も言わなかったよ。「名前合ってます? じゃあこれです」って何事もなかったかのように渡してきた。
配達遅れなんてもう日常茶飯事なのかもしれない。
まあこちらも不在で受け取れないことも結構ある。
だからお互い様という感じだ。
時間がかかっても無事に届けばそれでいいやと思う無職であった。