7/10 更新料と誤用
網戸がボロボロなんだよね。
風雨にさらされて、剥がれ落ちてしまっている。結構前からなんだけど。全然使わないから別にそのままでもいいんだけど、もしかしたらマンションの管理会社のほうで修繕してくれるかもしれないと思って問い合わせてみたら、「網戸の修繕は自己負担でお願いしますとのことです」という回答が返ってきた。
こういう問い合わせって大体コールセンターの何の関係もない人間を挟んでそのひとが受け答えするから、待ち時間も発生して、なんか電話するのも面倒くさくなるんだよね。それが狙いなのかもしれないけど。取り次ぐ人間は何の責任もないからやる気のなさと他人事感がすごい。わかりました、と言って私は電話を切った。
網戸の修繕が自己負担って不思議だよね。
調べたら確かに網戸は消耗品扱いのことが多く、その修繕は自己負担になるらしい。網戸なんてそんな意識して使わないけどね。ずっと外にあるわけだし。経年劣化で朽ちていくものを入居者が自腹で直すというのは違和感がある。
これにかぎらず、不動産業界の慣習はよくわからないものが多い。
そもそも更新料というのがおかしい。
当たり前みたいな顔をして2年ごとに請求してくるけど、なぜ住み続けるのに金を払うのだろうか。家主からしてみれば途切れることなく住み続けてくれるのはありがたいことではないのか。と思ってこの日記を書くためにネットで調べてみたら、なんと更新料というのは日本全国でみるとそこまで一般的というわけでもないらしい。
これは一種の地域文化であって、大阪や兵庫などでは更新料はかからないそうだ。私の住んでいる千葉では80%ほどの賃貸物件が更新料を取られると調べたサイトには書いてあった。つまり千葉では一般的ということだ。そのためにそれが当たり前なのかと思っていた。そうではないのか。思い込みというのは怖いものだ。
ネットは調べ物に非常に便利だ。このおかげで小説を書くハードルというのも大きく下がっているように思う。だからこそ、こういったサイトにとんでもない量の小説が溢れているのだろう。
私の場合は言葉の意味や用法が間違っていないか確認するために使っている。思いついた言葉がこの場合に適当なのかどうか。考えた通りの意味であっているのか。誤った用法で覚えていることもあるので、調べてみると「へーそうなんだ」と思わされることも多い。
いつまで経ってもちゃんと覚えられないものもある。汚名は返上するもの、名誉は挽回するもの、雪辱は果たすもの、屈辱は晴らすもの……その都度確認しないと間違って使ってしまいそうだ。
誤用もいずれ正解になる可能性もあるけどね。言葉というのは生き物なわけだし。古語と現代語ではずいぶんと意味も変わってきてる。でも文章を書くのであれば、現在正しいとされる用法に従うべきだろう。
私が心配しているのは、昨今、動画などで自動読み上げソフトかなんかが字幕を読んでくれるのだが、その漢字の読み方が明らかに間違っているのが多いことだ。漢字というのは複雑でいろんな読み方がある。読み方としては合っていても、この文脈ではそうは読まんやろ、というのがああいうソフトにはわからないのかもしれない。
だからそういう動画を子供たちが観ると、読み方を間違って覚える可能性がある。あとは単純に配信者が言葉の意味や読み方を間違って使っていることも多い。それがやっぱり心配だね。そういうのが間違ってるってちゃんとわかるためにも、学校の勉強というのは重要だと思う。まあ子供もいない独身の無職にはあんまり関係ないけど。
ひとに知識を教えるときは、その意味を説明して教えてあげるといい。
私がまだ働いていたころ、新人の子に「未満というのは未だ満たずという意味なんだよ。だから20歳未満に20歳は含まれないんだよ」と教えたことがある。するとその子は、そんな風に教えてもらったのは初めてです、と何やら驚いていた。最近の教育ではそういうことを学ばないのだろうか。
最近暑すぎて毎日ガリガリ君を食べている。お気に入りはゴールデンパイン味だ。でもあんまり売ってない。貴重なので、見かけたら必ず買ったほうがいい。美味いから。