8/14 ブックオフと吉岡里帆
ブックオフで本を売ってきた。
時々は本を処分しないと、部屋が本で埋まりそうだからね。
でも文庫本なんて売ったっていくらにもならないからわざわざ売りにいくのが面倒だなと思うほうがいつも勝ってしまう。ただ近くのスーパーの2階にブックオフが入っているのは助かる。その気になればすぐに行けるのだ。
文庫本はどれも安いね。
一番高くても250円。
『ババヤガの夜』と『六人の嘘つきな大学生』がそうだった。
一番安いのはなんと5円。
『東の果て、夜へ』……クライムサスペンスだとは思うが、結局ほとんど読まないまま売ってしまった。もったいない。
不思議なのは朝井リョウの『何者』が10円で『何様』が20円ということ。何者のほうが内容はいいはずなのに。同じ作者で『時をかけるゆとり』が50円、『風とともにゆとりぬ』が100円ってのもどういう基準なんだろう。『正欲』は200円なんだよね。
こういうのも人気のやつは多少値が付く。
東野圭吾とかね。『十字屋敷のピエロ』は130円だ。
司馬遼太郎の『燃えよ剣』は上下巻で60円ということを考えると、東野圭吾は古本でも売れ筋なのだろう。いっぱいあるからね、新刊で揃えるのは大変だ。古本で買いたくなる気持ちはわかる。
☆
こないだテレビでレッドカーペットが久しぶりにやってた。
短時間の間にお笑い芸人がどんどん出てきてネタをやるという、一昔前に流行ったやつだ。
それで審査員に吉岡里帆が出てた。
私はファンなのでちょっと見ていたのだが、この審査員は6人いて、みんな☆1~3で評価するんだよね。でも☆1とかは感じ悪くなっちゃうから誰もつけないんで、大体みんな☆2か3をつけることになって、大抵は脳死で☆3をつけていく。みちょぱとかは完全にそうだった。無難に行こうとしているのか、自分が悪く思われたくないのかのどっちかだとは思うんだけど、これでは審査員の意味がないね。
でも吉岡里帆は結構☆2をつけてた。突出して厳しい評価をしていた。見てたら、格下に特に厳しかった。有名芸人の場合はあんまり面白くなくても☆3つけてたんだけど、無名芸人相手だと、よっぽど面白くないと全部☆2をつけてたね。打算と気の強さがここから見て取れる。
自分がどう見られようが、格下相手には面白くないものは面白くないと言うよ、というスタンス。それは潔い態度だが、それでも芸能界の力学には逆らえないのだろう。知名度のある芸人には無条件に☆3をつけるし、高橋克実が選ぶベスト5みたいなやつは吉岡里穂も含めて審査員全員が☆3をつけてて、くだらない出来レースを見せられているような気になった。
いま見たらずん飯尾のネタとか全然面白くないけどね。いろんなところで見すぎて。ギャグも鮮度が大事だから、使い古されると面白さが薄れていく。それがネタ芸人の悩みだろうね。同じことをやり続けるとウケなくなっていくということ。その宿命に立ち向かっていかなくてはならない。
ただ芸人がネタをやるのは将来的に司会とかをやるためのステップにすぎないのかもしれない。吉岡里帆が女優になるためにグラビアをやったように。上を目指す人間というのは、常に先のことを考えて選択と決断をしているものだ。目的意識を持って動いているものだ。
無職も見習わなくてはならない。
将来のために何をやるべきなのか。あるいは、何をやるべきでないのか。
そういうことを考える時期に来ているのかもしれない。