8/5 テレビデオ
テレビっ子ってもう言わないよね。
昔はテレビと言えば娯楽の王様だったけど、現代ではもう見る影もない。
みんなスマホに夢中だしね、他のSNSなんかもいっぱいあるわけだから。
何が悪いって、時間が決まってるのと、結論を引き延ばしにしてCMに繋げるみたいな構成がもう現代人の感覚には合わないんだろうね。他の動画サービスでは好きなところまで飛ばせるし、倍速とかにもできるわけだから。おまけにやらせと偏向報道がひどすぎて視聴することで害になる可能性まであってどんどん人はテレビから遠ざかっていく。これはもう仕方のないことなのかもしれない。
一番大きいのは観る番組がないってことだよね。
私が幼い頃は家族みんなで視聴するような有名番組がいくつもあったような気がする。
学校へ行こうとか、平成教育委員会とか、トリビアの泉とか、伊東家の食卓とか……
いまはそういうのないよね。私も毎週必ず観るみたいな番組はない。水曜日のダウンタウンくらいは録画してるけど、当たり外れも大きいしね。
テレビがこのように落ちぶれてしまったのは自業自得なので仕方ないけど、私が悲しいと思うのはTSUTAYAだね。レンタルビデオのサービスがオワコンになってしまったことが実に悲しく物寂しい。
あれは一時代を築いたある種の文化だったと思う。
昔はビデオだったんだよね。私もテレビとビデオが一体化したテレビデオなるものを持っていた。あれは壊れやすいんだよね。いまはもうどこへ行ったのやらという感じだけど、いつしかビデオも消えてDVDになってしまった。
よくTSUTAYAに海外ドラマを借りにいったものだ。
夜中に観ていて、続きが気になってまた借りに行くみたいなこともあって、返すの忘れて延長金払ったりね、いろいろと思い出もある。24とかずっと観てた。あれは海外ドラマブームの走りでね、本当に面白かった。5本借りると1000円だから、5本になるようにあと何借りようとか選んでる時間もオツなものだったよ。それで思いもかけずいい作品に出合えることもあった。
私の家の近くのTSUTAYAも潰れてしまった。
そりゃそうだよね。サブスクには太刀打ちできないもんね。あれは借りに行く必要もなければ返しに行く必要もない。しかも安いときたら勝てる要素が何ひとつない。それでも私はTSUTAYAが好きだった。そういう人間も世の中にはいる。あえて不便を楽しむような物好きが。でも数が少なすぎて店の支えにはならないだろう。
私もいまではネットフリックスを契約している。
いつでも好きな作品が観られるわけだけど、そうなってしまうと逆にあんまり観たい気持ちがなくなってしまう。実に不思議だ。サブスクってのは契約しているだけであんまり使ってない人間が結構多いんじゃないかなと思う。忘れているうちにお金だけ取られているとかね。そういうこともありそうだ。
今日もいい天気だ。
水餃子でも作ろう。




