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無職日記  作者: 松茸
23/110

7/26 カレンダーと相対性理論

 カレンダーが欲しいなと思うときがある。


 いや、ひとつはあるんだけどね。壁掛けのやつが。でも部屋ごとにあったほうが便利な気がする。無職には大した予定はないから必要ない気もするのだが、カレンダーというのはいま自分がどこにいるのかを確認するための重要なツールなのである。それは精神的な安定をもたらしてくれるのだ。


 でももう7月も終わろうとしている。100均にはもう売ってないんだよね。年明けにはいっぱい置いてあったけどもう旬も過ぎまくっちゃってるわけだから。本屋にはあるけど結構いい値段するからね。半年経ってからわざわざ今年のカレンダーを買うのはどうかなと思ってしまう。そんな物好きなやつはなかなかいないだろう。


 そんなわけでいつも思うだけで購入することはない。

 それが2個めのカレンダーというものだ。


 無職にとって一年というのは非常に長い。これはもう、無職にしかわからない感覚だ。世の社会人は一年なんてあっという間だ、と思っているかもしれない。私もそうだった。働いているときはもう一年終わったのか、みたいに思うことが多かった。


 毎日忙しくしていると時間が経つのが速く感じる。それがつまり相対性理論というやつで、アインシュタインはやっぱり正しかったのだ。


 だからいまもまだ半年か、みたいな感覚だ。


 半年の間にいろんなことをやった……か? まあそれはちょっと怪しいけど、小説は結構いっぱい書いた。いままで全然書いてなかったのに、今年に入ってから長編は40万字以上書いているし、短編だって結構な数を書いている。詩は大昔の焼き直しだけどね。


 なんか思うんだけど、詩ってのは若いうちしか書けないような気がする。おっさんになると感性というのが鈍ってくるような気がするよ。


 いま詩を書こうと思っても何も思いつかない。だから詩を書くなら若いうちのほうがいい。そのときはいいと思えなくても、あとで読み返してみると何か光るものを感じる、というのはありえることだ。


 そこには失われてしまった若さの輝きがある。歳を取ってからそういうものに触れるためにも、若いひとには詩を書くことをお勧めする。


 今日は焼きそばを食べよう。



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