10/15 寿司ペロ事件
以前スシローでペロペロ事件があったと思うが、つい最近、くら寿司でもそういった事件が起きたらしい。今度は女子高生だとか。大問題になっているらしく、動画から素性とかあらゆることが特定されてしまっているらしい。それはやりすぎだろうと思うけどね。でもこれがいまの社会だからしょうがないね。
私が気になったのは、当該店舗の声明文なんだけど、「備品はこれまで通りお客様が入れ替わるたびに交換し、消毒を行っております~」みたいな文言。本当かしら? そんなの見たことないけどね。客が帰るたびに醤油交換してるの? くら寿司に行ったことがないからわからないけど、毎回備品を交換してるなんてにわかには信じられない。少なくとも銚子丸はそんなことやってなかったよ。私の見た範囲では。
しかし人はなぜこんな愚かな行為をしてしまうのだろう。
私は時々思う。人の心の根底には、破滅に向かって突き進もうとする何かがあるのではないかと。自分から望んで地獄に滑り落ちていくような、そういう密かな願望があるのではないだろうか。
私の中にもそのようなものがあるのを感じる。
だから私は危険なものにはなるべく近づかないようにしている。Xもインスタもやらないし、車の運転もしない。何か取り返しのつかない事態を引き起こしてしまいそうな気がするのだ。正直、薬剤師もリスクあったと思う。続けていればとんでもない間違いを起こしてしまった可能性もある。そういう怖さを常に持っていた。致命的なミスをする前に身を引いたのは恐らく正解だっただろう。
今の時代、何かやらかしてしまうと過剰に叩かれる。いったん世間の標的になってしまうと徹底的に追い詰められる。寛容性の欠片もない時代だ。誰も彼もが獲物を探している。安全な場所から好き放題叩ける何かを探している。それはいろんな形で現れる。でも根底にあるものは同じだ。私はそれをとても醜いと思う。醜悪だと思う。でもそれが現代人の本性なのだ。
そういったことを考え出すと憂鬱になってしまう。
世の中は本当に腐った人間ばかりで、こんな世の中で生きていくのはとてもつらい。
でも中にはそうじゃない人間もいるはずだ――たぶん。
そう考えないと何もかもが嫌になってしまう。
無職はそんなことを思っている。




