結局帰るし帰る
「ねぇなんでザンガ村に行かないといけないのよ。
もう鍵も手に入れたし女の人は助けたしもうよくない?」
アレクが不思議そうな顔で私を見る。
「いやだめだろ。だってそれじゃフラグ立たないから先に進めないじゃん?」
「フラグ?フラグって何?」
「良いから良いから村に行こう」
なにかよくわからないまま村に行くことになった。
もうずっと意味がわからない。
自分をストーカーと呼ぶ女性を追いかけて村に行くなんて本当にストーカーなのかしら?
ちょっと気持ち悪く見えてきたわ。
私も逃げたほうがいいのかしら?
ちょっとアレクと距離をとって歩く。
「どうしたどうした?」
「いえ別に・・・」
ザンガ村が見えてきた。
見た感じごく普通の村
村に入ってちょっと行くと洞窟で縛られていた女性がいた。
「あーっあいつストーカー、あいつストーカーよ」
女性がアレクを指差して叫びだした。
その声を聞き村人たちが集まってきた。
あっという間に村人に囲まれた。
「私じゃないです。ストーカーはこの人です!!」
村人たちにアレクを差し出す。
「何?こいつか?」
「えっ待て待て待て違う!俺は勇者だ!勇者なんだー」
アレクは村人たちに連れて行かれた。
犠牲はあったけどストーカーじゃしょうがない。
とりあえず鍵は手に入れたし、リエルの町に帰ろう。
アレクを残し町に帰ることにした。
町に帰るとムキムキの司令官が、まだいた。
あの、とりあえずなんか手に入ったので・・・。
恐る恐る鍵を渡してみる。
「なんだこれは?そんな事より魔王討伐の任は順調か?頼んだぞ勇者リオーネ」
「ん?とりあえず報告を・・・」
「頼んだぞ勇者リオーネ」
「頼んだぞ勇者リオーネ」
何を言っても同じ返答会話にならない。
とりあえずこの変な形の鍵は要らないって事はわかった。
困ったあの司令官が居座ってると町にいづらい。
うーんしょうがない!
しぶしぶザンガ村に戻ってみることにした。