勇者の目的
「おっやっと来たな」
4人はちゃんと待っていた。
待ちくたびれて置いていってくれたら帰ったのに
「さあ行こうぜ」
「行こー行こー待ちくたびれたー」
しかしこんなにやつれてげっそりして来たのにそこには一切触れられない。
この人達に私は見えてるんだろうか?
そんな事を思いつつ歩き始める。
そして早速城下町へ、そこはわくわくするものがいっぱいだった。
魔法魔法魔法、魔法に関する店が延々と並ぶ。
どこから入ろうかしら?
テンションあがる。
とりあえず手前にある魔法の杖の店に行く。
店に向かって歩き始めると急に首根っこをつかまれ引っ張られる。
なになに?
「そんな事をしている場合じゃない」
アレクが私を引きずって歩く。
「どこ行くのよ魔法ショップ行きたい!!」
しっかり主張するも完全に無視される。
「どうせすぐに買い物処じや無くなるからさ、早めに用事済ましておかないと」
「それどころじゃなくなるなら余計にその前に〜」
もう一度主張してみるもまた無視される。
そして着いた先は小さな家。
中に入るとセクシーなお姉さんがいた。
足を組み椅子に座っていた女性は立ち上がりアレクに近づく。
「あなた竜魔王を倒すの?」
「そうだ」
「だったら魔法が必要ね。竜魔王に対抗できる魔法、エッグランドに行きなさい。そこにあなたに必要なものがあるわ」
なになに急展開なんでこの人そんな情報持ってるの何者?
しかもエッグランドって謎の古代人が住むエリアって教科書にも書いてあったし誰も行ったことがないような国。
「そんな所に行く?すごく遠いよ?船も使えないから3か国以上越えていかないといけないし大変じゃない?」
「でもそこに勇者の秘密があるからね」
秘密ねぇ・・・思ったより興味がわかない。
でもまあそれが必要なら仕方がない。
あきらめて行くことにしたその時
バゴーォォン!!!
爆音が遠くから聞こえた。
「なに?」
「さあ始まったこの町でのイベントが!買い物している暇はないって言ったろ?」
事件が起こるのがわかっているなら近づかなければ良いのにって思う。
けど事件が起きてしまったら仕方がない。
爆音のしたほうへ向かう。
建物を破壊する巨大な何か・・・というか巨大なネズミ。
なんでこんなものがこんな町中に?
「魔法の失敗さ、食用ネズミを巨大化させて効率よく食料を確保しようとして大きくしすぎただけだ」
食用・・・ネズミを食べる感覚が無いから食用でかつそれを大きくするなんてセンスは全然理解できないわ。
「人間とはあほな生き物だな。しょうがねぇな俺が元のサイズに戻って一気にふん地場っちまうか?」
「まってまってこんなところで巨大化したら魔族です!!って宣言するようなものじゃない!ダメに決まっているでしょ!大騒ぎになるわ!」
「えっ!!面倒くさいな」
とりあえずガルドを止めたうえでどうするか?
アレクに聞いてもどうせ倒すっていうだろうし・・・。
「さあ倒しに行こうぜ」
でたやっぱり
「よーし俺も行くぜ!」
ガルドが、やけに張り切っている。
巨大ネズミに近づいていく途中金色の光がすり抜けていく。
このパターンは・・・。
巨大ネズミが真っ二つに切られ倒れる。
そしてその先には勇者、勇者バルデウス。
追い越していったはずのバルデウスが追いついてきた・・・って事は竜魔王がまたやられたってこと?
「竜魔王様ー!」
ガザエル達が泣き崩れる。
そうよねそういうことになるわよね。
バルデウスに近づくと何かぶつぶつ言っている。
「まだ52回目・・・」
まだって52回も倒していたらずいぶん頑張っていると思う。
「あの・・・なんでそんなに何回も・・・」
恐る恐る聞いてみる。
「竜魔王の先には伝説の魔神ゾルディアックがいる・・・竜魔王を50回退治したら出てくると聞いていたが出なかった・・・100回の聞き間違えだったかもしれない」
そういうと勇者は去っていった。
あと48回もこんなことをするつもりなのかしら・・・。
「・・・一緒だ・・・・」
アレクが何かぶつぶつ言っている。
「なに?」
「一緒だよ俺と一緒だわかるわかるよ50回倒したらって言われてたんだけど実は100回なんだよ。そうだよなぁやっぱり100回倒さなきゃだめだよな」
100回?1回も倒していないやつが何を言っているんだ?
そんな疑問を持ちつつもそこにはあえて触れずにおく。




