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勇者討伐  作者: 南蛇井


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魔力アップ訓練

そっと建物の中に入る。

中はそんなに広くはない。

奥に受付カウンターらしきものがあってそこには女性が1人座っていた。

「あの・・・」

「あっ足りなかったんですね。大丈夫です足りない人でもすぐ足りるようになりますから」

魔力が足りなかったのは事実だけど足りない足りない言われるとなんかちょっとイラっとはする。

「ではこちらの用紙に名前と必要事項を記入して奥へ部屋に進んでください。」

言われるがまま記入して奥へと進む。

部屋にはおばあさんが1人立っていた。

「さてあんたが足りない人だね」

足りないけど・・・。

「ここでやることはただ一つ、ひたすら魔法を使い続けることだよ。魔力とは魔法を使った数だけあがるからね」

そして終日ひたすら魔法を使い続ける過酷な日々が始まった。

くたくたに疲れよれよれになった。

「さあ疲れた体を癒す食事だよ」

食事!?食事、唯一の癒しね。

くたくたに疲れた私に出された食事それはとても食事とは言えないものだった。

黒く濁ったスープに得体のしれない葉っぱが煮込まれていた。

「これは・・・たべもの・・・?」

「あたりまえだろ!魔力アップの効果のある葉っぱ類などを煮込んで煮詰めて作った超薬膳スープ、これでぐんぐん魔力アップだよ」

ぐんぐんアップの前にぐんぐんやつれていきそうだよ。

覚悟を決めて一口目を口に運ぶ。

ゔー口の中に広がる芳醇な苦さ、びっくりするぐらいまずい。

こーゆーのって意外と美味しいとかそんなんじゃないの?

残したいな、なんて思ったけどおばさんがじっと見てる。

あれば美味しく食べてくれてるかな?

の顔じゃない。

ちゃんと残さず食べるかとうか監視してる顔だ。

勇気を出してそっと器を自分から遠い位置に置き立ち上がろうとする。

おばさんにガシッと肩を押さえつけられる。

「まだ残っているわよ」

うっ動けない。

すごい力で押さえつけられてる。

「たっ食べます食べます食べますから」

食べる以外の選択肢はないようだ。

躊躇したら食べ終わらない。

一気に飲み込む。

完食!

立ち上がろうとすると、また肩を押さえつけられる。

「たっ食べた、食べました。ほら!」

カラになった器を見せる。

「おかわりよね。はいどうぞ」

器になみなみとスープが注がれる。

じっ地獄だ。

そして1週間魔法と薬膳漬の生活をした。

「さあ今日で無事終了よ。これでもう大丈夫」

そう言われ無事に訓練所を出た。

魔力云々より明らかに痩せた。

げっそり痩せた。

痩せたと言うよりやつれた。

こんなんで本当に魔力上がっているのかしら全然力がみなぎった感じもない。

ふらふらしながら検問所に向かった。

そしてさらっと検問所は通れた。

一応魔力は上がったようだ。




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