大変な一方通行
リエルガルト城から煙が上がっている。
大変なことになっている・・・アレクの不吉な発言通り?
急いで城に行く。
あちこち破壊された建物。
誰もいない。
「何?何があったの?」
「だから大変なこと」
「みんなは?城の人達は?」
「とりあえずリエルの町に移動しよう」
リエルの町には多くの兵士たちがいた。
「勇者だ!勇者が来てくれたぞ!」
「さっこちらにどうぞ」
すぐに気づかれ有無を言わせず問答無用で連れて行かれる。
結局行くからいいんだけどこっちにも選択肢が欲しいとは思う。
などと思いながら兵士の後をついて歩く。
町の奥にある一軒家の中に国王様がいた。
「よく来てくれた勇者たちよ」
「これは一体?」
「ガンマじゃ竜魔王四天王の1人、赤岩王ガンマじゃ、奴が急に城に攻め込んできたんじゃ、抵抗してみたもののとても太刀打ち出来んと判断して逃げてきたんじゃ。しかしお前らが来てくれたのなら安心じゃ勇者よガルドを倒してくれぬか?」
「あれ?ムキムキの隊長とかは?」
「ムキムキ?あぁガルドのことか?奴なら無事に逃げてその辺にいるはずだが」
「ムキムキ隊長はガンマとは戦わないんですか?」
「無理じゃガンマは人の手に追える強さではない」
「人の手に負えないものは私にも負えないと思うんですけど・・・」
人の手に負えないものは勇者でも無理だし私にはさらに無理、当然の主張だと思う。
「勇者よガルドを倒してくれぬか?城を取り戻してくれ」
あぁまた始まった。
人の話を聞かないやつ。
どうしてこんなに一方通行なんだろうか?
「さあ城に行こうぜリオーネ」
アレクは全然この状況を受け入れているようだ。
まあ人に手には負えないけど人じゃない人が2人もいるし何とかなるかもしれないしあきらめて城に行くことにした。
・・・よく考えたら今回の敵は竜魔王四天王、ここにいる2人も竜魔王四天王2人が向こう側について圧倒的に不利な状況でやられてしまうのでは・・・?
急にすごく不安になる。
「あの・・・一応聞くんだけどガルドって・・・」
「ん?ガルドのことか?話し合いは無理だぞ。あいつは本当にバカだから会話にならんぞ」
「あー私もきらいー」
「仲間・・・なんだよね・・・?」
「いや別に職場が同じだけのやつだな」
職場・・・。
この人たち竜魔王のところに就職しているの・・・?
魔族の事はよくわからないけどガルドに対して好意的な感じではないようだ。
不安要素がないわけではないけどまあとりあえず大丈夫なのかもしれない。
そう思うことにした。




