腐海の王とゾンビ
さて頼りにならない3人は放っておいて今回の私は珍しくやる気がある。
何故ならここの特産フルーツのアングリアを食べたいから!!
こんな腐った農園早く一掃して緑あふれる農園を取り戻さなくちゃ。
とは言えこの次から次へと出てくるゾンビたちはどこから来るのかしら?
今ここにある腐乱死体を一掃しても後から来るゾンビを止めないと意味がない。
「・・・行け・・・城に・・・」
「えっ?なに?」
アレクがか細い声で何か言っているけどイマイチよく聞き取れない。
何かを取り出し渡そうとしているので受け取った。
赤い石・・・これをどうしろと?
「・・・いけ・・・・」
アレクが腐乱死体の向こう側を指さし力尽きる。
これをもって腐乱死体の向こう側へ行けと?
だいぶ無茶を言われている気がするけどアングリアの為よ。
まずは邪魔な腐乱死体を排除しなくちゃ。
とりあえず焼く!!
【ギガファイア】
【ギガファイア】
【ギガファイア】
魔法を連発する。
なんか腐乱死体がよく燃える。
向こう側に抜ける一直線の道ができる。
途中出くわすゾンビは焼き尽くしながら一気に駆け抜ける。
その先にある城。
なんか見た目はドロっとした感じというか城も草詰まている感じだ。
マスクでもどうにもならないくらい臭い。
うぇええ!
ちょっと疼いた。
でも負けない。
覚悟を決めて城の扉を開け中に入る。
扉はちょっとヌルっとして気持ちが悪い。
中に入ると床もヌルヌルしている。
あっちもこっちもヌルヌルだらけで気持ちが悪い。
光があまり差し込んでなくて全体的に暗い。
慎重に進んでいく。
長い廊下、前から続々ゾンビがやってくる。
【ギガフレイル】
火柱が前方へ無数に出る。
火柱がゾンビたちを焼いていく。
倒しても倒しても出てくるゾンビ。
きりがない。
【テラフレイル】
火柱の数が増える。
続々出る火柱がゾンビたちをなぎ倒し焼き払う。
ゾンビが途切れた。
一気に廊下を走り抜ける。
しばらく走るとまたゾンビが続々出てくる。
焼き払っては進み焼き払っては進みを繰り返す。
本当にきりがない。
このゾンビたちはどこから出てくるんだろう?
とにかく先に進む。
先に進むと。ガチャンガチャンと機械音にする部屋がある。
扉の前に立ち聞き耳を立てる。
機械音の中にうめき声のような声も聞こえる。
この部屋怪しい。
そっと扉を開け中に入る。
大きな機械がガコンガコンと動き時折怪しい光を放つ。
この機械は・・・?
機械の先の動く床、それで運ばれている青黒い不気味な物体。
よく見るとそれはゾンビだった。
ゾンビが続々運ばれていく動く床の先の床に穴が開いている。
そこにゾンビがどんどん落ちていく。
この機械を止めればゾンビが止まるのでは?
雷鳴の杖を構え呪文を唱える。
【ギガライネルト】
無数の雷が機械に直撃するもなんの変化もない。
相変わらずガコンガコンと音をさせゾンビを生産し続けている。
そういえばと思い出す。
アレクに渡された赤い石、託された以上は何かに使うんだとは思うけど何に使うのかわかんらない。
ちょっと覗いてみたり叩いてみたりするけどなんの反応もない。
そんなことをしているとつるっと手から赤い石が落ちた。
落ちた石が転がり床の穴に落ちていく。
あーっと思いすぐに穴に近づく。
穴の中で赤い石が割れて中から火が飛び出してくる。
火はあっという間に広がり穴の中のゾンビたちが燃えていく。
動く床で流れてくるゾンビたちも続々と燃えていく。
焼却炉のような感じだ。
赤い石の使い方がこれで合っていたのかどうかはわからないけどとにかくゾンビが増え続けるのを止めることが出来た。
さて帰ろう。
歩き始めたその時背後から声がした。
「なんだこれはぁぁぁぁ!!!おれのぉぉぉl!!!俺の最高傑作たちがぁぁぁぁ!!!」
叫び声とともに黒いローブに身を包んだ男が出てきた。
「ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせない!!!おまえかおまえかおまえか!!!!」
ローブの奥からすごく睨まれている。
【バルザークス】
黒い闇の矢が無数に飛んでくる。
【マジックカウンター】
魔法の壁を作り闇の矢を跳ね返していく。
【バルザークス】
無数に矢がさらに飛んでくる。
止まらない。
【マジックカウンター】
さらに跳ね返す。
跳ね返した闇の矢がローブの男に刺さった。
うめき声をあげ倒れる。
死んだ?
そう思った瞬間男の体が2つに割れる。
中から黒くて巨大な牛の角を持つ何かが出てきた。
「ヴォォオォォォオ!!!!俺様を本気させたな!!」
巨大な拳で殴りかかってくる。
かろうじてかわす。
床に拳が当たり大きく砕ける。
やばいやばいやばい殺される。
全然勝てる気しない。
部屋の扉に向かって全力で走る。
扉の前に黒い影が立ちはだかる。
回り込まれた。
逃げられない。




