風の塔と大混乱
「よーっし何とかなったな無事に火の石取ったし、さあ次は風の塔だ」
アレクは歩き始める。
ちょっとちょっとあれだけ大変な思いをしたしガザエルはケガしたしねぎらいの言葉とかなんかないのかしら?
「ちょっとアレク!ガザエルだってケガしてるのよ?」
「大丈夫だろ?」
アレクが私の後ろを指さす。
指さした方向を見ると普通にガザエルが立っている。
「死なないし、すぐに復活するし気にしなくていいよな」
「確かに復活はするけど痛いんだぞ苦しいんだぞ」
「死なないんだからいいじゃん先に行こ」
「まあ確かにそうだが・・・」
そこは引き下がるんだ。
本人が良いならいいけど・・・結構ひどい事言っていると思う。
東へ移動する。
風の塔に近づくにつれ風が強くなっていく。
完全に砂嵐だ。
「ねぇアレクこのまま進んで大丈夫なの?風が強すぎるわよ。このままじゃ塔にたどり着く前に死んじゃうわよ」
「大丈夫なんとかなる」
「ならないわよ!風に殺されるわよ!火山の城の時みたいな地下通路とかないの?」
「あると思うんだけど見つけてない知らない。風の民に風をおさめてもらうのが1番なんだけどそこを端折って早く行きたいからさ!」
こいつ・・・。
「アレク戻るわよ。急がば回れ!よ!」
嫌がるアレクを無理やり引きずり風の塔のチョイ西にある風の部族の集落へ移動することにした。
「そもそも気になる事を聞いていい?」
移動中にこの旅を始めてからしばらくして気付いたというか気になっている事がある。
「なに?」
「この旅って勇者の先回りしてやることなくしていくって言う目的で始まったわよね」
「そうだが?」
「それで勇者に追い越されたわよね」
「それで」
「でもやることなくならないわよね。事件は起こるし巨人族とかイフリートとか全然いるし、もし私たちが先行していろいろやっても勇者のやることってなくならなくない?なくなるとしたら今私たちのやる事ってなくなっていないと行けないと思うんだけど」
「たしかに・・・どうなんだアレク?」
「ん-私らは無意味なことをしてるってことー?」
「確かに思っていた展開とは違うんだよな」
「勇者が止められないならこの旅は意味がないぞ」
「意味がないことはないとは・・・」
アレクがそこまで言いかけたとき轟音とともに火の塊が目の前に落ちてきた。
飛んできた方向を振り返るとそこにいたのはイフリート!!
こんなところまで追いかけてきた!
「ちょっと火の石だけ取ってきたから怒ってるんじゃないの!」
「あーっやっぱり倒さなきゃ駄目だったのか」
そうかそうかなるほどみたいな反応をしているがそんな落ち着いている場合ではない。
杖を構え戦闘態勢に入る。
その時背後から強い風が吹き付ける。
後ろを振り返る。
風の魔人ジヌエ!!
ジヌエが竜巻を身にまとい風を起こしながら近づいてくる。
イフリートに反応して塔から出てきたようだ。
イフリートがジヌエに気づいた。
炎の魔人と風の魔人の戦闘が始まった。
吹き付ける風と降り注ぐ炎。
「おいおいしゃれにならんぞこの状態」
「たしかに・・・」
非常に危険な状態なのでいったん風の部族の村に対比することにした。




