戦士ベグ
「さあ次はここからちょい南テコの村に行くぜ」
「テコの村?デゴン帝国の冬を解決したんだし一旦城に戻ったほうが・・・」
「後でいいよ。どうせ冬じゃなくなっただけで後継者争いしてるだろうしそんなことよりも勇者に追いつく算段の方が先!!それにどうせまた寒くなるし」
そう言うと歩き始めた。
すぐに寒くなるって何?氷の巨人は大人しくなってたよ?
歩き始めてすぐに気になる。
「あの・・・つの・・・角隠しませんか?」
明らかに目立つ、すごい目立つ本当に魔王とその一味になってしまう。
「えーっなんでよー」
「ティアム今は仕方がない人に溶け込むことが重要だ」
「えーガザエルが言うならしょうがないなー」
ティアムの角が縮んでいく。
テコの村に着いた。
普通の田舎の小さな村って感じだ。
こんな所に世界を救った勇者一行の戦士が住んでいる。
アレクは迷わずまっすぐ進み村の奥にある小さな家に入っていく。
勝手に入っていかないでよ。
知らない人の家!
アレクは入ってすぐに出て来た。
「いなかった」
「何が?」
「ベグがいない。知らない家族がいた」
「単純に家を間違ったんじゃ無いの?」
「いやーそんなはずは無いんだが」
再度中をのぞく。
ふくよかなおばあさん、ひょろひょろのおじいさん、若い夫婦、小さい子供が食卓を囲んでいる。
どう見てもごく普通の家族だしあの勇者一行の戦士筋肉の塊筋肉お化け戦士ベグらしき人はいない。
「やっぱり間違ったんじゃ無いの?」
「おかしいなぁ・・・あの、ベグさんの家を知りません?あの元勇者一行の」
「あーそりゃあ俺だよ俺!」
食卓に座るおじいさんが手を上げながら答える。
ひょろひょろのおじいさんだ。
「いやいや屈強な戦士!!ムキムキの筋肉は?」
「何いってんだよ何十年前の話だよ。もう60超えたんだから筋肉とか言ってる場合じゃないよ」
「ええっそんなー一緒に戦えないじゃん!」
「戦う?何とよ?何でも戦わないといけないんだよ。俺はもう孫も出来たし平和に生きたいんだよ」
「孫・・・でも今でも勇者は戦ってんだよ!」
アレクが食ってかかる。
「あいつまーだやってんの?こえぇーな。俺も竜魔王倒した後、もう一回最初からって誘われたんだよ。はじめは何いってんだ?って思ったんだが、まあ聖地巡礼みたいな感じで?ぐるーっと世界中を回るんかと思ってついて行ったんだけどさ、まあ普通に魔物と戦わされるしなんだかんだで竜魔王とも戦わされるし結構大変だったんだよさん回ぐらいはつきあわされたかな?まあ世界を救った英雄として十分な報酬はもらったし俺はのんびり過ごしたいんだよ」
アレクは、またあてが外れたみたいね。
この先どうするのかしら?




