何とでもなる
リエール港よりガンナップのトコール港に行く。
トコール港から北西に進みガンナップ城に行く。
アレクが言うにはここはあくまで王様に挨拶だけして通過するだけ、何もないって話だった。
城に行くと何やら兵士があわただしく動いている。
なんか何もないって感じではなかった。
「アレク大丈夫なの?すごく慌ただしいわよ?」
「大丈夫だろ、だってここ何もないし」
大丈夫と言って大丈夫だった事がない。
何となく国王に謁見を申し込むと近くの兵士が国王の下に案内してくれた。
スムーズだ、
今回は本当に問題がないのかもしれない。
そう思った次の瞬間兵士たちに取り囲まれ取り押さえられた。
「勇者を名乗る怪しいやつらめ!」
えぇーそんなー勇者ですよ勇者一応、多分。
国王が玉座からこちらに近づいてくる。
若くて力強く威圧感がある。
「つい先日勇者の証を持った勇者がここに来て国境を超えていった。お前たちは何者だ?デゴン帝国のスパイか?」
スパイ?滅相もない。
デゴン帝国とかあんな恐ろしい軍事国家に行ったことすらないわ。
「いいや違う。俺こそが勇者だ!」
アレクが答える。
堂々と答えているけど明らかに怪しいし国王相手にため口なんて失礼極まりない。
「勇者を名乗る怪しいやつら目、地下牢に入れておけ!!」
えーっ完全に罪人じゃない。
動揺する私に対して平然とするアレクとガザエル。
なんでこの状況で平然としていられるのかしら?
「アレク突破しないか?この程度の兵士造作もない」
「だな、ここで無駄な時間を過ごすわけにはいかない」
そう言うとガザエルが拘束された縄をぶち切った。
そのまま呪文を唱える。
【ガンデウム】
巨大な岩石が城の壁に向かって飛んでいき城の壁に大きな穴を開ける。
ガザエルが私とアレクを縛っていた縄を切った
「さあ、行くぞお前ら!!」
空いた壁の穴から城の外に出る。
ああこれで完全に犯罪者な気がするしお尋ね者な感じがする。
ちょっと涙が出てくる。
「っでこの先どうするのよ?完全に追われる身なんだけど」
「とりあえずここから北東にある国境付近の村へ行く。そこに行けば何とかなる」
「なにが何とかなるのよ!今だって何とかなってないわよ!」
「大丈夫だって国境付近の村に行けば本当に何とでもなるから、ただちょっと普通ならガンナップ城の北側の山を迂回して北に行くんだけど今回は時間もないし追っても来ているし城の北側の山脈を抜けていく。俺も初めてのルートだから何があるかわからない」
今までも何があるかわからない事だらけだったし、アレクが言っていることが当たったためしがない。




