とりあえず旅立ち
「そうと決まったら勇者よ。まずはこの町の南にある洞窟に行くが良い。それでは頼んだぞ勇者リオーネ」
軍司令官ガルドが偉そうに指示を出してきた。
「待って待って待って説明不足よ
洞窟に何しに行くの?
南ってどの位南でどの道で行ったらいいのよ。
どれぐらいかかって何をもっていったらいいのよ。」
「ん?必要か?説明」
なんかびっくりされてるけど絶対必要だと思うのこっちは何が何だかわからないのよ。
「司令官!!大丈夫です。俺が案内できます。転生前にドラゴンディフィードやりこんでいるんで」
アレクが急に手を挙げながらやってくる。
「なんだ君は?転生?ドラゴンディフィード?何を言っているのかはよくわからんが・・・」
司令官ガルドがきょとんとしている。
「俺はアレク・ディードレック異世界からの転生者にしてこの世界を救う勇者だ!!」
ガルドはさらにきょとんとする。
でしょうね。
その辺のくだりを何度も聞いている私も未だに意味がわからないんだから
「よくわからんが案内出来るんだな?」
「任せてください!ドラゴンディフィードをやりこんでますんで完璧に案内出来ます!!」
「そのドラゴン何とかが何なのかはわからないが・・・とにかく任せても良いんだな?」
「大丈夫です!お任せください!さあ行こう!リオーネ、持ち物は俺はヒノキの棒、リオーネは学校で使っている魔法の杖、後は薬草を2つぐらい持って、これで充分」
なんで?なんでこいつと一緒に行かないといけないの?
旅の準備の手際が良いのも微妙に腹が立つわ
こうしてなんだかわけがわからないまま旅に出ることになった。