嫌なパターンと新たなる旅立ち
「おぉ何とかしてくれるのか?ガザエル2人をリエルガルトへお連れしろ」
帰り道を聞きに来ただけなのに都合のいい解釈をされては困る。
「いえ!違います」
ここは曖昧な返事をしてはいけない。
キッパリと断っておく。
「違うのか・・・そうか」
一瞬明るくなった表情が暗く沈む。
「あの帰り道を聞きたいんですけど」
「おぉ何とかしてくれるのか?」
また同じことを聞いてきた。
なんかこのパターンはまずい気がするけど頑張って断ってみた。
「いいえ!」
「違うのか・・・そうか」
「っで帰り道を・・・」
「おぉ何とかしてくれるのか?」
そんな事は一言も言っていない。
ダメだ!ダメなパターンだ。
そうだアレクは?
アレクを見ると腕を組みなにか考え込んでいる。
「何を考え込むような事があるというの?帰ろうよ!」
「決めた!!俺もやる!RTA!!あいつには負けない!!」
「はあ?何言ってるの?RTAってなに?勝ち負けの話してない!帰る話をしているのよ?」
「そうかやってくれるか。頼んだぞ勇者リオーネ」
「言ってない!言ってない!言ってないです!!!」
「頼んだぞ勇者リオーネ」
あぁぁぁぁ会話にならないパターンだぁぁぁ。
「どーすんのよアレク安請け合いして!!また話が変な方向に行っているじゃない!」
「変じゃない!俺はやるよ!!勇者を追いかけて追い越して竜魔王を倒して最速クリアを目指す!!あいつより早くクリアするんだ!」
「貴様!!貴様も所詮敵か!!竜魔王様にこれ以上の苦痛を負わせる気か!!」
ガザエルがアレクにつかみかかる。
「違う!!終わらせるんだ!!俺がやつより早くクリアしてやることをなくてやるんだ!!」
「先回りをして勇者がやることをなくしてやる?」
「そうだ!そうなればやることが無いからあいつもあきらめるはずだ!俺が先回りして最速でクリアしてやるんだ!」
「なるほど!!」
本当にそうかな?
いまいちピンとこないというか、追い越した時点でさらに勇者バルデウスの情熱に火が付きそうな気がするが・・・。
「俺も協力するぜ勇者アレク!」
アレクとガザエルががっしりと握手をする。
「ガ、ガザエル?おまえも俺を・・・?」
竜魔王が怯えた顔でガザエルを見ている。
たしかに竜魔王四天王が竜魔王を倒しに行く旅に出るって裏切り以外の何者でもないと思う。
「大丈夫です。安心してください竜魔王様!!必ずや勇者を止めて見せます!」
こうして竜魔王を倒そうとする勇者を止める為に勇者と魔族が竜魔王を倒しに行くというもう意味が分からない状況になったがとりあえず勇者バルデスがかつて竜魔王を倒した時の足跡を追っていくことになった。




