人間にとってはいい状態
っで結局?
勇者は無抵抗の竜魔王たちを一方的に虐殺している・・・とそれでやめてほしいんだと私は言われている。
無理無理無理何言ってるんだか、あの、あの竜魔王ゾールですら全く葉が立たない相手にこんな小市民が何をしろというのかしら?
「他を当たってください」
キッパリと断る。
アレクをみると腕を組み何かを考えている。
「年々早く・・・」
「どうした?」
「わかったぞ!もう奴はアイテム集めや倒していない敵探しは終えている。今はRTAか?」
「何いってんの?」
「何ってRTAだよReal Time Attack、最速クリア目指してんだよ!だからかぁ竜魔王のセリフもそこそこに一瞬で倒す。わかるわぁ。突き詰めてるね」
「いやほんとに何言ってるの?竜魔王だって手に負えないのにあんな殺戮マシーンをどうにかって頼まれているのよ?」
「んー、どうにもならないだろ納得するまで止まらねえよ。やつは戦い続けるだろうぜ」
「なっ納得ってなんだよ俺たち魔族は恐怖に震えもう限界だぞ!見てみろ竜魔王様をあんなにやつれて見る影もない」
確かに教科書に載っている竜魔王とは別人だけど、ある意味人間にとってはいい状態なのではと思ってしまう。
「あぁ!!お前このままでも良いかもって思ったろ!!」
「そっそんなことはない」
あるけど
人類にとっては良いはずなんだけど、そういえばリエルガルドの国王もちょっとうんざりしていた。
なんでなんだろう?
でもとりあえず状況は分かった。
今の私にできることはない。
「じゃあ帰ります」
竜魔王が恨めしそうな顔で見ていたがそれは見なかったことにした。
城の外に出て周りを見渡す。
相変わらず魔物たちがおびえて逃げていく。
ふつう逆だと思うんだけど等と思いながら、あることに気が付き呆然とする。
帰り方を知らない。
こんな魔族しかいない大陸からどうやって帰るのかがわからなかった。
仕方がないので魔王城の中へと戻っていった。




