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勇者討伐  作者: 南蛇井


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竜魔王ゾール①

「しょうがねえ、お前らドクマ行くぞこの辺に来い」」

カザエルが私とアレクを呼ぶ。

「どうやって行くの?学校でかつて勇者バルデウスはここから南にある古代魔法都市ジグンドにあるなんたらの渦からドクマへ行ったって習ったけど」

「そうそう渦でのワープが船酔いの何杯も気持ち悪くてねあれ嫌なんだよね」

アレクがさも行ったことがあるかのような発言をする。

絶対に行ったことがないくせにとは思ったけど放っておいた。

「そりゃ人間の行き方だ。魔族には魔族の行き方がある」

そう言うとガザエルは空間に手をかざす。

手の先に黒い渦が現れ大きくなっていく。

「さあ行くぞ!」

ガザエルが黒い渦の中に入っていく。

「早く中に入ってこい!」

中に?不気味だし危なくないのかしら?

だいぶ躊躇するものはあったけど恐る恐る中に入ってみた。

中は真っ暗で体のあちこちが入れ替わり体中がぐにゃぐにゃになる感じ、うわぁ~なんか気持ち悪い

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!

気持ち悪い感覚が止まると真っ黒な大地の上にいた。

辺りは薄暗くて目の前には禍々しい不気味な城が立っていた。

これも教科書で見たことがある。

竜魔王の城だ。

足がすくむ。

これが世界を恐怖のどん底に落とした竜魔王が住む城。

「おぉ来た来た来た!!ついに竜魔王との対決!!やる気が出てきた!」

アレクが剣を振り回しやる気を出しているが絶対に勝てるわけないのに何をはしゃいでいるのか?

「お前ごときに倒せるわけないだろ!ばかが」

「なんだと!!」

また2人言い争っているが放っておく。

そんな余裕はない。

「まあ、そもそも戦いになんてならないけどな」

「なんで?」

「行ってみればわかる」

ガザエルがリエルガルドの国王と同じ事を言っている。

何があるんだろうか?そして何がわかるのか?

全く意味がわからないまま城の中に入っていく。

城の中には魔族がいた。

結構いる。

杖を構え戦闘態勢に入る。

でも襲ってはこない。

襲ってこないどころか若干怯えているようにも見える。

目が合っただけで逃げていく魔物もいる。

なに?私そんなに威圧している?

「お前らそんなに怯えなくても大丈夫だ。この人間たちは安全だ!」

ガザエルの一言で魔物たちの表情が一変し急に威厳とか威圧感とか出してきた。

何なの一体?

城の中を進み大きな扉の前に立つ。

「ここだ、ここが竜魔王様の部屋だ」

ついに竜魔王との対面、緊張で気がひきしまる。

杖を構え、いつでも戦闘できる体制になる。

扉が開いた先に玉座に座った黒い影が見える

あれが竜魔王ゾール、人類の敵。





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