紫と角
トコールの港は活気があった。
漁船が出入りし漁業が盛んなことが分かる。
「人が多いわね。この中からガザエルを探すのは無理っぽくない?」
「そんなことないよ簡単に見つかると思うよ」
アレクは気軽に言う。
「そんなこと言って何か当てはあるの?」
「あるよ。すいませーんこの辺で紫色の顔で角が生えた人見かけませんでしたか?」
アレクは急に通りがかりの人に聞き込みを始めた。
しかし紫色の顔で角が生えた人ってそんなのがいたら大騒ぎになっている。
あいつは何を聞いているんだ。
「あー紫のってあれか?ガザエルの事か?」
「そうそう、そいつどこにいるの?」
うそ?紫の顔を受け入れてるの?角も生えてるんだよ?
この国の人は異常か?紫の顔の時点で絶対人じゃないよ?
「あの?紫って怖くないですか?」
「なーに言ってんだ?ガザエルは良いやつだ。今日も俺たちの漁を手伝うって朝早くから船で出てる」
漁の手伝いねぇタイミングの悪い。
帰ってくるまで待たなきゃじゃない。
「それっていつごろ帰ってくるんですか?」
「えーっと確かゴンザのおやっさんの船に乗っていったはずだから半年後ぐらいかなぁ帰ってくんのは」
「半年後・・・アレク帰ろう。そんなには待てないわ。ねっ?」
「確かにそんなには待てない」
珍しく意見があった。
「追いかけよう!」
「はあ?」
違った。
全然意見あってない。
「追いかけるってどうやって追いかけるのよ。船で半年って結構遠くまで漁に行ってるわよ。どーやって追いかけるのよ!」
「おじさん船貸してよ」
「船?かまわんよお前らにはクラーケン倒してもらった恩があるからな好きに使ってくれ」
「よしっ行こうリオーネ!」
また船?また船に乗るの?
またあの船に乗り海に出る。
出発してみたけどそういえば1つ気になることがある。
「ねえ目的の船がどこに行ったのか分かってるの?なんにも確認しないで出てきちゃったけど」
「大丈夫!知ってるからもう聞かなくても大丈夫!」
すごく不安このまま船が見つからないで海で遭難って事にならないかしら?不安しかない。




