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勇者討伐  作者: 南蛇井
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ダメと無駄

「さて次に行こうか」

アレクが立ち上がり歩き始める。

「どこに行くのよ?なんだか手に負えない事態に巻き込まれてる気がするし一旦帰ってムキムキの隊長に相談したほうが良いと思うの」

「えーなんでー?意味ないよー先に行こうぜ」

「意味あるわよ!このまま先に進んでいったらまた死にそうな目にあうんじゃ無いの?」

「大丈夫だよ。今度こそレアアイテム、ドラゴンソード手に入れようぜ」

えっ?またレアアイテムとか言い出した。

こいつ全然懲りてない。

「ダメよ絶対ダメもうこれ以上ダメ、ダメって言ったらダメ!ダメダメダメダメ!もー絶対に帰る!帰るわよ!わかった?帰るからね!」

これ以上付き合ってたら命がいくつあっても足りない。

無理矢理にでも帰る!

「んー無駄だよー!先に進もうぜ」

それでも先に進もうとするアレクの主張は無視してロードの町に戻った。


ロードの町には相変わらずあのムキムキ隊長がいた。

「どうした?頼んだぞ勇者リオーネ」

まっ同じ事言ってる。

全く同じセリフ。

この人、暇?他にすること無いのかしら?

税金の無駄遣いだわ。


とは言えないのでとりあえず今までの報告だけする。

・・・ミノタウロスが・・・金色の・・・水龍が・・勇者バルデウスを名乗る・・水龍の弓が・・・。


「・・・・」


なんの反応もない。

そうなの?アレクの言う通り本当に無駄なの?

なんかリアクション無いの?

「ほーら言ったろ!無駄だったじゃん!」

返す言葉がない。

いやなんか言うでしょ?ムキムキ隊長!

このままだと本当にまた危険な目に合うわよ。

っていうかアレクのほーら見たことか!みたいな表情と言うか態度が微妙に腹が立つ。

「・・・お前らリエルガルトの城にいくぞ」

動いた、山が動いた。

初めて定型文じゃないセリフを聞いた気がする。

「えっなんで?」

なんで?じゃない当然だ。

こうしてムキムキ隊長と私たちはリエルガルトの城に行く事となった。



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