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勇者討伐  作者: 南蛇井
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意地悪と優しさそして不安

言われた通り森に入り進んでいくと確かに洞窟があった。

なんかジメジメしてるし入り口から既にイヤーな感じに虫がいるし急にやる気が失せていく。

やっぱりアレクなんか見捨てて帰ればよかったかとも思ったが帰ってもまたあのムキムキの隊長が

「頼んだぞ!勇者リオーナ」

って言われるだけなのでしぶしぶ洞窟の中に入る事にした。


洞窟の中は更に湿度が高い。

ジメジメしていて足元には苔が生えていて歩きづらい。

ちょっと行くとアレクがいた。

アレクは水の精霊(小)と戦闘をしていた。

精霊(小なので剣が当たるだけで精霊は簡単に消滅していくけど数が多い。

切っても切ってもきりがない。

アレクが息切れして大変そうだけどちょっとだけ意地悪をして放っておいた。

そろそろ限界かなーと思ったので仕方がなく呪文を唱える。

【サンダーネット】

電気の網が水の精霊たちを包み込み消し去る。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

アレクが叫び声をあげている。

「何すんだよ俺まで電気食らってるんだけど!!!」

「あれ?いたの?」

「いるよ!!俺までダメージ食らったじゃないか!」

まあこれぐらいで置いて行かれたことはなかったことにしてあげよう。

「いいじゃない、助かったわよね?」

「何を言っている俺一人でもあれぐらいの精霊余裕だよ!余裕のはずなんだ」

息切れしていたくせに何を言っているんだ、とは思ったけど男子特有の強がりだと思ってそっとしておいた。

これは私のやさしさだ


それよりも精霊(小)とは言えこんな数出てくるなんて村の人が言っていたのは本当ね。荒ぶっている。そもそも精霊なんてめったに見かけないものなのに、一旦引き返したほうが良い気がしてきた。

「アレクいったん帰らない?勢いで来ちゃったけど帰って装備を整え直してから来たほうが良くない?」

「何いってんだよ大丈夫、大丈夫だよ。この先たいしたことないからさ」

なんの根拠があって言っているんだろうか?自信たっぷりなところが逆に不安でもある。



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