私の名前は?
何故か村長の娘とロードの町へ行くことになった。
「ねえ、あなた名前は?」
「リオーネ」
「私は村長の娘・・・」
「村長の娘の・・・?」
「村長の娘よ」
「名前は?」
村長の娘は困った顔をした。
「名前は・・・無いわ私は村長娘」
なにそれ?なんか怖いわ怖いからこれ以上聞くのはやめることにした。
ロードの町についた。
商業都市として栄えるリエルガルトは国で最も活気のある町だ。
ロードの町に着いてからどうやってアレクを探そうかと思っていたけどその必要はなかった。
アレクは町の入り口にいた。
町の入口で
初老の男性と話をしていた。
話を聞いていたアレクがこっちに気づいた。
「あぁリオーナ!助けて説明が長いから話しかけちゃいけない人に話しかけちゃったよ。ボタン連打しても全然終わらないんだよ。」
ボタン連打?アレクがまたわけのわからんことを言い出したのでそっと距離を置く。
とは言え村長の娘はアレクをストーカーとして断罪するためにここまで来ているし私もどこに行っていいのかわからないししばらく待つことにした。
っていうかこの村長の娘、追いかけてきてる時点でどちらがストーカーなのかちょっとわからなくなっているけど
長ーい話はが終わりアレクは解放された。
「いやー参ったよ。久しぶりだから絶対に話しかけちゃいけない人に話しかけちゃったよあの話は長い挙句に意味がないからね」
「っでこの先はどこにいくの?」
「ちょっと待ちなさいよ!あんたストーカーなんだからちゃんと捕まって罪を償いなさいよ」
「何を言っているんだよ俺はストーカーじゃないし勇者だしきみも知ってるだろセレイア」
「セレイア?なにそれ?」
「何を言っているんだ君の名前だろ君には名前がある!僕がつけた名前が!」
「ええっ?!」
村長の娘は驚きながらも顔がちょっとときめいていた。
「セレイアそれが私の名前・・・名前あったのね。あったわ、私の名前!私はセレイア!」
村長の娘は喜びはしゃぎながら立ち去っていった。
あんなのでいいんだろうか?アレクが適当につけた名前なのに。