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勇者討伐  作者: 南蛇井
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転生してきた人

竜魔王ゾールが倒されて50年

人々は安息の日々を過ごしていた。


そんな平和な世界にごく普通の女の子として私は生まれた。


13歳の時、専攻科目に魔法を専攻した。

魔法の勉強に励む事3年、ちょっとは魔法使いらしくなってきたかなと思う。

そんな私が通う学校について説明しておくと

生徒数およそ5,345名、割とマンモス校だと思う。

そのうち男子2,325人女子2,953人その他67人と女子が多めの学校である。

私が通う魔法学科は4,025名、普通科1,300名、冒険科20名となっている

自分で言うのもなんだが結構難関校で一応エリート的な人が多い学校でもある。


ただしちょっと変な奴も結構いたりする。


「おはよう!!!リオーネ!!!」


ああ・・・朝から暑苦しい。

私の背後には熱血少年、赤い髪に赤い瞳のちょっと暑苦しいやつが立っている。

そう、こいつもその変な奴の一人だ。



「お・は・よ・う・リ・オー・ネ」


聞こえてる聞こえてるわよ。

あ・え・て

あえて聞こえないふりをしたのに


「おはよう」


ぼそっと答える。


「声が小さいなぁ俺がかつていた世界では挨拶は基本だぞ!俺がこの世界に転生してくる前はだな・・・」


また始まった。

こいつの異世界から転生してきた話。

学校の変わり者たちの中でもこいつは群を抜いて変わっている。

だって一般常識として異世界からの転生は不可能!って事だけはわかっている

それは学会でも発表されている。

無数にある並行社会、それらの存在はある事は証明されている。

存在はしているけど平行世界を行き来することが不可能であることも研究によって証明されている。

だからこいつが言っていることは絶対に嘘なんだけど変に設定がリアルなところが腹が立つ。


「・・・っでなやっぱり勇者になるしかないと思うんだよね。せっかく転生してきたんだからさ勇者アレクここにあり!!ってさ」

勇者?この平和な時代に何を言っているのだろうか

魔物だって最近そんなに見かけないのにどうやって勇者になるっていうのかしらもう少し現実を見てほしいわ。

「アレクさぁいい加減冒険とか勇者とか言ってないで現実を見たほうが・・・」

「何を言っているんだ、せっかく異世界に転生したんだ冒険に出て勇者にならなくてどうする?そのための冒険科だしな」


そうだ、そうだった、こいつは冒険科だった。

すっかり平和になって冒険者なんて不安定な生活を希望する人がどんどん減っているというのにあえて冒険科を希望する変わり者だった。








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