悩ましい隣のお姉さんの気を、どうやったら僕に向けさせられる事ができるのだろう?
僕の家の隣のお姉さんは、、、?
よくベランダで下着のまま出てくる事がある!
まあ、ベランダといっても日も入らないような場所にあって、
殆ど誰からも見られない訳ではあるが、、、。
隣同士だと丸見えというか?
僕は母親と二人で暮らしているし、お姉さんの反対の隣の部屋は空室で
誰も入っていない。
何度か? お姉さんの隣の部屋に引っ越してくるんじゃないかと思う
人が家を見には来ていたけど? 他の部屋が良かったのか?
ここ2年ほど、誰も入っていない!
だからなのか? 隣のお姉さんはだんだん大胆になっていく。
下着を付けている時はいいが、素っ裸の時もあって僕は照れて目を伏せて
しまうんだ。
そんな僕がお姉さんは可愛いと思ってくれているのか、、、?
“いたずらな顔で僕を揶揄って楽しんでいるみたいだった!”
僕だってもう直ぐ中学二年生になるし、ちゃんと男なんだってところを
お姉さんに見せつけたいのだが、まあ貧弱な僕の体をお姉さんが見ても
タダの子供にしか見えないのだろう。
『ねえねえ? 今からこっちの部屋に来れる?』
『えぇ!?』
『カレー作り過ぎちゃった! 食べてくれない?』
『・・・あぁ、ううん、いいよ。』
『じゃあ、玄関開けとくから勝手に入ってきて!』
『・・・ううん、』
僕は初めて入る女性の部屋にドキドキしていた!
僕は隣のお姉さんが言った通り、勝手に玄関を開けて部屋の中に入ると?
甘い香水なのか? 柔軟剤なのか? いい匂いがした!
大人の女性の部屋だなっていう匂いがしたんだ!
僕はドキドキが止まらずゆっくり部屋の中に入って行くと、、、?
素っ裸の上にガウンを着たお姉さんが立って僕を待ってくれていた。
『さあさあーここに座って! 直ぐにカレーの用意をするから!』
『ありがとうございます。』
『あら? 礼儀正しいのね! もっと普通に話してくれていいのよ。』
『“お姉さん、ガウンの下は素っ裸なの?”』
『あら、そういうお年頃なの? 直球でエッチな事を訊いてくるのね?』
『・・・だ、だって普通に話てって、今お姉さんが言ったから、』
『そうね! でもそんな事訊いてくると思っていなかったのよ、ごめんね。』
『・・・い、いや? 別に、』
『さあさあー食べて! 随分と多く作っちゃったから、おかわり自由よ!』
『えぇ!? 本当!? お腹空いてたんだ~』
『じゃあーどんどん食べて! お姉さんも助かるわ!』
『うん!』
僕はお姉さんにそう言われて、3杯もおかわりした。
お姉さんもニコニコ笑顔で、僕の食べプリにビックリしてたよ。
『今どきの若い男の子は、よく食べるのねぇ~お姉さんは君と同じ歳の頃
でもこんなに食べたかったかな。』
『“お姉さんのカレーが美味かったからだよ! 母さんのカレーも美味いけど?
お姉さんのカレーの方が僕の口には合うかな!”』
『“あら? 褒め上手なのね!”』
『本当の事だよ! また何か作ってよ!』
『いいわよ、好きな時にまた部屋に来なさい!』
『うん。』
思春期の僕のような年頃の男の子は、、、?
若いお姉さんの下着姿だけでも鼻血が出そうなぐらい興奮するものなのに、
お姉さんはもっともっと僕よりも過激で、ワザと下着を脱ごうとしたり
ガウンの下は素っ裸でいたりと自由人というか?
僕の頭を悩ませる!
同じ歳の女の子より、10歳以上上のお姉さんの方が僕にはとても魅力
的で、どうにかこうにかお姉さんの心を僕に向けせたかった。
・・・でもそのうち、お姉さんの部屋に若い男が出入りするようになる。
僕にも分かっていた!
“あの男はお姉さんの彼氏なのだろうと、、、。”
それでも後から割って入って来たあの男にお姉さんを取られたくない僕は
お姉さんの部屋に行く事をやめなかった。
『“ねえねえ? その男性、お姉さんの彼氏なの?”』
『・・・タダのヒモ男よ、ロクに働きもしないのよ!』
『・・・ヒモ男?』
『“私がこの男を養ってあげてるって事かな。”』
『なんでそんな男とお姉さん付き合ってんの?』
『“きっと私がバカだからだと思うわ!”』
『お姉さんはバカじゃないよ!』
『ありがとう、君がもう少し大人になったら? 付き合ってあげるね!』
『うん。』
*
この会話が、僕とお姉さんの最後の会話になった!
お姉さんとあの男が、次の日夜逃げをしたんだ!
朝には、お姉さんの部屋の中はガランとして誰も居なくなっていた。
これは! 僕の予想なのだけど、、、?
“あの男がお姉さんの貯金通帳のお金を使い込んでサラ金業者に追われ
お姉さんと一緒に夜逃げしたんだと思う!”
よくお姉さんが仕事に行ってる間、あの男は家の近くのパチンコ屋に
通っていたらしいしから。
・・・ただ僕はお姉さんと二度と会えなくなる寂しさだけが心に残る。
いつか? またお姉さんに会いたいな。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。