何故か婚約者に追っかけされる公爵様が婚約者に片想いしてしまうお話
「みんな、早速だけど今日は推しのグッズとやらを作るべ」
「おお、いいですな」
「どんなグッズにしましょうか?」
「とりあえず、ぬいぐるみとか絵画とか?」
「絵を使ってシールとか切手とかもいいんじゃない?」
公爵家に来て数日、すっかりみんなと打ち解けたべ。おら、公爵家での毎日も楽しいべよ。今日はみんなでワイワイグッズを作るべ。
「じゃあ俺は何枚か絵を描くかな」
「私も!」
「私はそれを複製させていただきましょう。切手にします」
「私はぬいぐるみ作ろうかな!」
「おらもぬいぐるみ、挑戦してみるべ」
マリーがそれを聞いてにっこりと笑う。
「お嬢様は手芸が得意ですものね」
「そうでもねーよ?けんども、手先の器用なマリーに褒められると嬉しいべなぁ」
「マリーちゃんも手先器用なの?」
「い、いえその…絵を描くのは趣味でやってますが…」
「おー、これは完成が楽しみだな!」
マリーはあわあわしてるべ。心配しなくても、マリーの絵は上手いから大丈夫だべ。
「じゃあ各自グッズ作成に必要なものを持ち寄って集合と致しましょう」
「さすがに一日では完成しないべ。何日か、暇な時間に集まるべ!」
「それがよろしいですな」
こうしてグッズ作成は始まったべ。
「むー。お嬢様、ここが少しうまくいかないのですが」
「貸してみるべ。ここはこうすると…」
「さすがお嬢様です!」
みんなでワイワイするの、楽しいべなぁ。
「マリーちゃん、ここの修正なんだけど…」
「あ、ここはもうちょっと色合いを…そう、その方が全体的に明るくなりますね」
「マリーちゃん趣味と言いつつガチで絵を習ってるでしょ?」
「え!?いえいえそんな!」
マリーは、田舎の絵の先生に良く褒められてたからなぁ。当然だべな。
「ふふ、お嬢様は本当にマリーちゃんがお好きですね。ご自分が褒められている時よりマリーちゃんが褒められた時の方が嬉しそうです」
「え、そりゃそうだべ」
「お嬢様のそういうところ、尊敬します」
「んあ?なんでだべ?」
きょとんとすると、みんな微笑ましい顔で見てくるべ。なんか、こっぱずかしいべ。
「ま、マリーはおらにとって特別大事な友達だべ。友達の嬉しいはおらも嬉しいだよ。変なことじゃないべ」
「はい、とっても素敵です」
「お、おら素敵なんて言われたら舞い上がっちまうべよー」
公爵家のみんなは褒め上手過ぎるべ!
「マリーちゃん、愛されてるねー」
「お嬢様がああいう方だから、私はお嬢様を大切に思えるんです。お嬢様のお陰で楽しく仕事ができます」
「あはは。じゃあ二人は両想いだ」
「そ、そうですね…!」
マリーと両想い。うん、おらも嬉しいべ。
数日間みんなでワイワイグッズ作成をしたべ。今日はグッズの発表会だべ!
「じゃあおらから発表するべか」
「いえ、せっかくですからお嬢様とマリーちゃんのは最後に大々的に発表しましょう!」
「その方がいいべか」
「はい!」
「じゃあ俺から行きまーす」
庭師の男の子が出したのは何度見てもでっかい肖像画。マリーも手伝っていたから、くおりてぃーもすごいべ。クロヴィス様のかっこよさ全開だべ。
「どうよ」
「ほとんどマリーちゃんとの合作じゃなーい」
「マリーちゃんのお陰で高クオリティーだな」
「俺も頑張って作ったんだってば!」
みんなから庭師の男の子はからかわれてるけんども、実際すごいべ。
「最初からこんなすごいの出されると、緊張するべー」
「お嬢様、自信を持っていきましょう!」
「次は私ですな。彼や他の使用人たちの絵を複製し切手を作成しました」
ポールの作った切手は正規品ではないからもちろん切手としては使えないけど、それがもったいないほど良くできてるべ。
「この切手本当に採用されたらいいのにねー」
「絶対売れるよねー」
「クロヴィス様は断固阻止するだろうけどなー」
なんでだべ。いい出来だべ。
「私は同じ要領でシールを作りましたー!」
すごいクオリティーだべ!
「俺のは切手やシールに使われた絵でーす!」
「おおー!クロヴィス様かっこいいべ!」
「でしょう!敢えて小さなサイズにしたので飾りやすいですよ!」
「私は絵を小さめに複製して本に収めましたー!」
「おおー!すごいべ!いつでもクロヴィス様が見放題だべ!」
こうしてグッズの発表会は進行していったべ。
「じゃあ後はお嬢様とマリーちゃんの作品ですね!」
「じゃあ、私から発表しますね!お嬢様とクロヴィス様のツーショットです!妄想ですけど!」
マリーがバーンと発表したのはおらとクロヴィス様のでっかいツーショットの絵画だべ。おら、感動しちゃったべよー。
「マリー、おら、おら嬉しいべよー」
「お嬢様に気に入っていただけて嬉しいです!」
「やっぱりご当主様とお嬢様はお似合いだなぁ!」
「ツーショット素敵ー!」
みんな大絶賛だべ。
「お嬢様はどんな作品が出来上がったんです?」
「じゃん!等身大のクロヴィス様ぬいぐるみだべ!」
「うぉー、すげぇ!」
「高クオリティーですね!」
「やっぱり一番はお嬢様の作品ですね!」
我ながらなかなかの出来だべ。
「これらのグッズはいかがしましょうか。各自飾るのももちろんいいですが」
「交換会でもして飾る?」
「あ、それなんだども」
おらはわがままを言ってみるべ。
「おら、よかったら貰いたいべ。全部部屋に飾りてぇんだども許してくれっけ?」
おらがそんなわがままをいうと、みんな一瞬きょとんとして笑顔で言った。
「むしろもらってください!」
「じゃあこの絵はここに飾るとして、額縁は…」
「これがいいんじゃない?」
「これがいいべ」
「じゃあ飾りますね!」
みんなでおらの部屋にたくさんのグッズを飾るべ。
「このぬいぐるみはタンスの上にしましょうか」
「この絵を纏めた本は机の上にしましょう!」
「この絵は窓際でいかがでしょうか?」
たくさんのクロヴィス様グッズに心が躍るべ!
「等身大クロヴィス様ぬいぐるみはベッドの隣に設置しておきますね!」
「このでかい絵もベッドの近くに設置しましょうか!」
みんな親切でありがたいべ!
「いやー。ご当主様の婚約者となるお嬢様が、こんなにもご当主様大好きっ子で何よりですね!」
「クロヴィス様は優しいから大好きだべ」
「やー、本当に良い方でよかった」
「わ、私もお嬢様の婚約者となるクロヴィス様が良い方でよかったです!」
「本当にクロヴィス様には感謝してもしたりねーべ。ありがてぇ、ありがてぇ」
クロヴィス様の婚約者になれるだけでもありがてぇのに、使用人のみんなにも恵まれて幸せだべなぁ。縁談を譲ってくれた姉様には本当に感謝だべ。
「よし、グッズの設置完了です!」
「おー、改めて見るとすごいべ!クロヴィス様まみれだべ!」
おらの部屋中クロヴィス様だらけだべ!なんか、とっても心が安らぐべよー。
「…ちょっとやり過ぎましたか?」
「お嬢様、なんかすごくマニアックな部屋になりましたけど大丈夫ですか?」
みんなはなんの心配をしてるんだべ?
「大丈夫だべ!とっても心安らぐべよ!」
「お嬢様、本当にご当主様にぞっこんなんだなー」
「まあお嬢様がいいならいいよね」
「いいと思う」
ということで、ブランド品の家具が揃った上品な、けどどこか殺風景なおらの部屋はクロヴィス様まみれになってとても居心地良くなったべ!
「クロヴィス様、おらの部屋見たら喜んでくれっかなぁ?」
「えーっと」
「どうかな…」
「で、でも素敵なお部屋になりましたよね!」
「そうだべそうだべ」
クロヴィス様、お部屋に来てくんねぇかなぁ。そしたら、喜んでくれっかなぁ。
「大丈夫です、お嬢様!お嬢様の気持ちはきっとクロヴィス様に届きます!このお部屋を見ればクロヴィス様もお喜びになりますとも!」
「そうだべか。そんなら嬉しいなぁ」
おらのクロヴィス様への色んな感謝の気持ち、クロヴィス様に届いてくれれば嬉しいべなぁ。
「…大丈夫かな」
「大丈夫だと信じよう」
「ご当主様なら空気読んで優しい言葉をかけてくれるでしょう」
みんなは何を心配してるんだべ?
部屋がクロヴィス様グッズまみれになってから数日経つべ。今日も寝る前にマリーのマッサージを受けた後、マリーが下がってから少し本を読んでたらドアをノックされたべ。
「はい!どうぞだべ!」
「失礼する」
なんとクロヴィス様が来てくれたべ!
「クロヴィス様!どうしたんだべ!」
「明日の都合を聞こうと思ってな。急遽予定が空いたから、一緒に服でも買いに行かないか」
「クロヴィス様とお出かけだべ、嬉しいべ!明日は何の予定もないべ!」
「そうか、それなら良かった。…!」
クロヴィス様が固まった。なんだべ?
「クロヴィス様?」
「その…アリス、これは…?」
「ん?ああ、クロヴィス様グッズだべ」
「…クロヴィス様グッズ」
「推しのグッズは集めるもんだべ」
おらがそういうと、クロヴィス様は表情が柔らかくなった。
「君は本当になんというか…真っ直ぐだな。そんな綺麗な色で推しとか言われると、悪い気がしない。…部屋は、ちょっと度肝をぬかれたが」
「すごいべ!みんなで作って、みんなからもらったんだべ!」
「そうか。みんな楽しんでいたか?」
「おらにはそう見えたべ。ただ、全部もらっちまったからちょっと申し訳ないべ」
「まあ、楽しんでいたならいいんじゃないか?」
「そうだべか?そんならいいなぁ」
クロヴィス様はそんなおらの頭を撫でる。
「アリス。ありがとう。君からの純粋な好意の色は、私をとても満たしてくれる」
「おらも、クロヴィス様がそんな風に優しいから満たされてるべ!クロヴィス様のお嫁さんになれるのが楽しみだべ!」
「…っ!不意打ちは卑怯だ…」
「んぁ?」
「…なんでもない」
クロヴィス様のお顔が赤いべ。
「クロヴィス様、おでこ失礼するべ」
クロヴィス様のおでこに手を当てるけど、熱はなさそうだべ。
「よかった、熱はなさそうだべ。なして顔が赤いんだべ?」
「…さっき、リンゴを食べ過ぎたかもしれない」
「はぇ?リンゴを食べ過ぎたら赤くなんのけ?」
「…多分」
「はぇー。初めて知ったべ!」
まあ、ともかくクロヴィス様が健康なら良かったべ!
「じゃあ、おらは明日に備えて寝るべ!おやすみなさい、クロヴィス様!いい夢を見てくんろ」
「ああ、明日が楽しみだな。おやすみ、いい夢を」
クロヴィス様が最後にもう一回頭を撫でて、自室に戻っていく。クロヴィス様と離れるのはちょっと寂しいけんども、さすがに一緒に寝るわけにはいかねぇからな。仕方ないべ。それにしても、明日が楽しみだなぁ!クロヴィス様とのお出かけ!
「服を買いに行くって、男の人とは行ったことねぇべ。いつも婆ちゃんと買いに行ってたからなぁ」
明日はきっと、いい日になるべ!
明日急遽予定が空いたから、一緒に服でも買いに行こうとアリスを誘うためアリスのために用意した部屋に行く。ノックをすれば、元気な返事が返ってきた。
「はい!どうぞだべ!」
「失礼する」
中に入れば、何故か爽やかなシャボンの香り。ちょっとだけどきりとしてしまうのは許して欲しい。
「クロヴィス様!どうしたんだべ!」
「明日の都合を聞こうと思ってな。急遽予定が空いたから、一緒に服でも買いに行かないか」
「クロヴィス様とお出かけだべ、嬉しいべ!明日は何の予定もないべ!」
「そうか、それなら良かった。…!」
今更気付いたが…私の絵やぬいぐるみがたくさんある。どういうことなんだろうか。軽くマニアックなレベルなんだが。
「クロヴィス様?」
「その…アリス、これは…?」
「ん?ああ、クロヴィス様グッズだべ」
「…クロヴィス様グッズ」
「推しのグッズは集めるもんだべ」
あまりにも綺麗な好意の色で、推しと呼ばれ気分が良くなる。
「君は本当になんというか…真っ直ぐだな。そんな綺麗な色で推しとか言われると、悪い気がしない。…部屋は、ちょっと度肝をぬかれたが」
「すごいべ!みんなで作って、みんなからもらったんだべ!」
「そうか。みんな楽しんでいたか?」
「おらにはそう見えたべ。ただ、全部もらっちまったからちょっと申し訳ないべ」
「まあ、楽しんでいたならいいんじゃないか?」
「そうだべか?そんならいいなぁ」
私はそんなアリスの頭を撫でる。
「アリス。ありがとう。君からの純粋な好意の色は、私をとても満たしてくれる」
「おらも、クロヴィス様がそんな風に優しいから満たされてるべ!クロヴィス様のお嫁さんになれるのが楽しみだべ!」
「…っ!不意打ちは卑怯だ…」
「んぁ?」
「…なんでもない」
お嫁さんになるのが楽しみとか、嬉しすぎる。ちょっと卑怯だ。僕は顔が赤くなるのが自分でもわかる。
「クロヴィス様、おでこ失礼するべ。…よかった、熱はなさそうだべ。なして顔が赤いんだべ?」
「…さっき、リンゴを食べ過ぎたかもしれない」
「はぇ?リンゴを食べ過ぎたら赤くなんのけ?」
「…多分」
「はぇー。初めて知ったべ!」
純粋過ぎる。可愛い。
「じゃあ、おらは明日に備えて寝るべ!おやすみなさい、クロヴィス様!いい夢を見てくんろ」
「ああ、明日が楽しみだな。おやすみ、いい夢を」
私は最後にもう一回アリスの頭を撫でて、自室に戻る。
「髪の毛、柔らかかった…」
よく手入れしているんだろう、柔らかな髪につい意識してしまう。
「明日の買い物、楽しんでもらえるよう努力しよう」
私も明日に備えて、今日は早く寝ることにした。
朝、カーテンを開かれて朝日が部屋に射し込むべ。天蓋も開かれたら、眩しくて目がさめるべ。
「んんー。おはようだべ、マリー」
ぐーっと伸びをしながら、マリーにいつもの挨拶。マリーは優しく笑って返してくれるべ。
「おはようございます、お嬢様。今日も晴れて、素敵な朝ですね」
そういえば、昨日のことマリーに伝えてねぇべな。伝えっか。
「マリー。急だけんども今日、クロヴィス様とお出掛けすることになったべよ」
「あ、ポール様から伺っております!早速おしゃれしましょうね!」
ポールはさすがだべなぁ。旦那様から聞いて、マリーにも教えておいてくれるなんて。ありがてぇな。
「んだんだ。クロヴィス様の隣を歩くのに、おしゃれは欠かせねぇべ」
「では、まずはせっかく早起きもしたので朝から入浴致しましょうか!」
「んあ?…ああ、風呂入ったらいい匂いするもんなぁ。いいべ。入るべ!」
マリーに促されお風呂に入る。マリー、いつのまにか湯船溜めてくれたんだな。
「いつもありがとうなぁ、マリー。ああ、あったかい湯船が気持ちいいべー」
「こちらこそ、いつもありがとうございます。お嬢様が大好きです」
「おらもだよー」
なんか、心もあったけぇ。やっぱりおら、マリーが大好きだぁ。
「さあ。お身体も清めましたし、今度はマッサージをしましょうね」
「んあ?マッサージ?毎日寝る前にやってるべ」
「意外とマッサージで見た目も変わるんですよ。毎日のメンテナンスも大事ですが、ここぞという時にもやっておかないと!」
「ふーん、そうなのけ?まあ、クロヴィス様の隣を歩くのに恥ずかしくないようにしてけろ」
「お任せください!」
頭も髪もさっぱり洗ってもらうと、今度は風呂から出てバスローブ姿で髪を風魔法で乾かしてもらうべよ。そしてその後、ベッドでマッサージ。マリーのマッサージはいつも気持ちいいけんども、今日は特に気持ちよくて、いつのまにか二度寝してたべよ。
「はい、お嬢様。起きてください、次はドレスを選びましょう」
「んあ。ごめん、寝てたべ。よだれは…出てねぇな、よかったべ」
「今日のドレスはどれにしましょうか。公爵家に移り住むのに、急なことで数着しか持ってこれなかったですから逆に迷いますね」
「そうだなぁ。クロヴィス様は銀髪に青い瞳だから、青いそのドレスにするべ」
「お嬢様、ナイスなセンスです!」
ということで、コルセットを装着してドレスを着て、ドレスに合う靴や装飾品までつけて気合バッチリだべ!
「じゃあ、あとはお化粧致しますね」
「え?お化粧け?」
「精一杯おしゃれしたら、クロヴィス様もお喜びになられますよ」
「じゃあするべ!」
マリーにお化粧してもらって鏡を見ると、自分が数段可愛くなってちょっと自惚れちまったべ!
「おはよう、アリス」
「おはようだべ!クロヴィス様!」
「今日のお出かけのためにおしゃれしてくれたのか?とても可愛い。ありがとう」
「そ、そうだべか。えへへ。おら嬉しいべよ」
照れて思わず笑うべ。クロヴィス様はそんなおらの頭を撫でで、エスコートしてくれて馬車に乗るべ。
「じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃいませ。ご当主様、お嬢様」
「行ってきまーすだべ!」
マリーも一緒にきてくれるべ。クロヴィス様と二人きりはちょっと緊張するから助かるべ。
「まずは、向こうに着いたら近くの喫茶店で軽く美味しいものを食べよう。おすすめの店があるんだ」
「楽しみだべ!」
そしてクロヴィス様のおすすめという喫茶店に足を運ぶ。おー、雰囲気もいい喫茶店だべー。
「さあ、何を食べようか」
「おら…私は、ハンバーグドリアにしますね!」
「じゃあ、私はカルボナーラにしよう」
クロヴィス様のおすすめだけあって、注文を取ってからメニューが来るまでも早かったべよ。クロヴィス様とお話したたらあっという間に届いたべ!
「いただきます」
「いただきます」
「んー!すっごく美味しいですね、クロヴィス様!」
「そうだな。とても美味しい」
すっごく美味しいから、おらもクロヴィス様もペロリと完食出来たべ!
「じゃあ、そろそろ買い物に行こうか」
「楽しみです!」
「支払いはこれで」
「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
クロヴィス様にエスコートされ、とても高級な衣服などを扱う店に入るべよ。でも、こういうところは婆ちゃんに連れて行ってもらってたしドレスも購入していたからそこまで緊張しないべよ。そして当たり前のようにVIPルームに案内されたべ。
「アリス、どんなドレスがいい?」
「うーん、迷いますね!」
「アリスの好きな色は?」
「クロヴィス様の瞳の色です!」
「…っ!アリス、君は本当になんでそんなに私を喜ばせるんだ…」
クロヴィス様は私の頭を優しく撫でて、ご店主に注文したべ。
「この店にある青いドレスを全て持ってきてくれ。アリスが気に入ったものは全部買う。あとでまとめて私の屋敷に送ってくれればいい」
「あ、ありがとうございます!今すぐにでもお持ちします!」
「い、いいんですかクロヴィス様!?」
「そのくらい構わない。アリスは私の将来の妻だからな」
「クロヴィス様…!ありがとうございます!」
こんなにあまやかされて、おら幸せ過ぎるべ。
そんなこんなで大量のドレスをクロヴィス様に買ってもらえたべよ。あのあと、青だけじゃなく他の色のドレスまで持ってきてもらってクロヴィス様が似合うと言ったもの全部買ってもらったべ。いやぁ、申し訳ねぇな…でもすごく嬉しくてありがてぇべ。
「クロヴィス様、本当にありがとうございます!」
「いや、喜んでもらえて嬉しい。あのお店にも入って良いか?」
「はい!」
クロヴィス様に連れられて装飾品店に入る。
「アリスはどういうのが好きだ?」
「んー、こういうシンプルな物が好きです」
「そうか。すまない、シンプルなデザインのものを全て持ってきてくれ」
「え!?クロヴィス様!?」
「大丈夫だ。任せてくれ」
そして結局大量に装飾品を買ってもらえたべよ。クロヴィス様はすごいべ。
「アリス、あそこの店にも入ろう」
「ま、またですか?」
靴までたくさん買ってもらったべ。もうお腹いっぱいだべ。
「クロヴィス様、今日はありがとうございました。すごく嬉しいです」
「それは良かった」
「でもその、あんまり甘やかされちゃうと調子に乗ってしまうかもしれませんよ?」
「君がそれで喜ぶなら、別に構わない」
クロヴィス様、優し過ぎるべよ。でも、これでクロヴィス様と色んなドレスでお出掛け出来ると思うとそれも嬉しくなっちゃうべ。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「はい、クロヴィス様!」
クロヴィス様のエスコートで待たせていた馬車に戻ろうとすると、突然男の子がこちらに向かって走ってきたべ。男の子は…なんと、いきなりマリーの持っていたバッグを引ったくって逃げたべ!
「あ、こら!」
おらは思わず追いかけて捕まえたべ。けんども身体強化魔法を使った男の子に突き飛ばされて、バッグは取り戻せたけど後ろ向きに思いっきりすっ転んだべ。えへへ、恥ずかしいべよ。あ、バッグの中には化粧直しのための道具とかハンカチとかばっかりで、金目の物はなかったべよ。
「お嬢様!大丈夫ですか!?」
「すまない、ちょっとあの子供を捕まえてくる!」
「お願いします!」
頭が痛いけど、とりあえず頭から血は出てないようだしよかったべ。クロヴィス様は、身体強化魔法を使って男の子を全力で追いかけて捕まえて戻ってきたべ。かっこよかったべよ!
とりあえず拘束魔法で男の子を縛り上げた後、私を心配して走り寄ってきてくれたべ。ありがてぇな。マリーの方は怪我もしてないし、いがったいがった。
「アリス、大丈夫か!?」
「大丈夫です!ちょっと頭が痛いけど。えへへ」
「えへへじゃないですよ、お嬢様!」
「とりあえず治癒魔法をかけよう」
ということで、クロヴィス様の治癒魔法を受けることになったべよ。
「治癒魔法をかけるぞ」
「はい」
クロヴィス様が治癒魔法を頭や背中にかけてくれるべ。温かな光が私を癒してくれるべよ。
その後とりあえず帰って一応治癒術師にも見てもらおうということになって、悪いことをした男の子をどうするかという話になったが問答無用で治安部隊に引き渡すのも可哀想だとおらが訴え、一旦連れて帰ってどうするのか決めることにしたべよ。
アリスと一緒に出掛ける約束を楽しみにしていたら、アリスはすごくおしゃれをしてきてくれた。
「おはよう、アリス」
「おはようだべ!クロヴィス様!」
「今日のお出かけのためにおしゃれしてくれたのか?とても可愛い。ありがとう」
「そ、そうだべか。えへへ。おら嬉しいべよ」
照れる姿も可愛らしいアリスの頭を撫でで、馬車までエスコートする。
「じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃいませ。ご当主様、お嬢様」
「行ってきまーすだべ!」
マリーも一緒にきてくれる。アリスと二人きりというわけではないが、アリスは楽しそうなので悪くはない。
「まずは、向こうに着いたら近くの喫茶店で軽く美味しいものを食べよう。おすすめの店があるんだ」
「楽しみだべ!」
そしておすすめの喫茶店に足を運ぶ。ここならアリスも気に入ってくれるだろう。
「さあ、何を食べようか」
「私は、ハンバーグドリアにしますね!」
「じゃあ、私はカルボナーラにしよう」
外では田舎言葉を完璧に封印するアリス。あれはあれですごく可愛らしいのだが、オンとオフがしっかりしているのも素敵だと思う。
「いただきます」
「いただきます」
「んー!すっごく美味しいですね、クロヴィス様!」
「そうだな。とても美味しい」
アリスも気に入ったようで良かった。
「じゃあ、そろそろ買い物に行こうか」
「楽しみです!」
「支払いはこれで」
「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
アリスをエスコートし、衣服を扱う店に入る。するといつものVIPルームに案内された。
「アリス、どんなドレスがいい?」
「うーん、迷いますね!」
「アリスの好きな色は?」
「クロヴィス様の瞳の色です!」
「…っ!アリス、君は本当になんでそんなに私を喜ばせるんだ…」
綺麗な色で、そんなことを言うアリスにグッとくる。可愛い。
「この店にある青いドレスを全て持ってきてくれ。アリスが気に入ったものは全部買う。あとでまとめて私の屋敷に送ってくれればいい」
「あ、ありがとうございます!今すぐにでもお持ちします!」
「い、いいんですかクロヴィス様!?」
「そのくらい構わない。アリスは私の将来の妻だからな」
「クロヴィス様…!ありがとうございます!」
嬉しそうなアリスの様子に、私も嬉しくなった。
そしてアリスの気に入ったドレスを大量に買い込んで、他のドレスもいくつも試着させて似合うものは全部買った。
「クロヴィス様、本当にありがとうございます!」
「いや、喜んでもらえて嬉しい。あのお店にも入って良いか?」
「はい!」
アリスを連れて装飾品店に入る。
「アリスはどういうのが好きだ?」
「んー、こういうシンプルな物が好きです」
「そうか。すまない、シンプルなデザインのものを全て持ってきてくれ」
「え!?クロヴィス様!?」
「大丈夫だ。任せてくれ」
そして大量に装飾品を買った。次は靴だな。
「アリス、あそこの店にも入ろう」
「ま、またですか?」
靴もたくさん買った。アリスが喜んでくれるのでこちらも嬉しい。
「クロヴィス様、今日はありがとうございました。すごく嬉しいです」
「それは良かった」
「でもその、あんまり甘やかされちゃうと調子に乗ってしまうかもしれませんよ?」
「君がそれで喜ぶなら、別に構わない」
今日買った物を身につけたアリスとデートするのも楽しそうだしな。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「はい、クロヴィス様!」
アリスをエスコートして待たせていた馬車に戻ろうとすると、突然男の子がこちらに向かって走ってきた。男の子はいきなりマリーの持っていたバッグを引ったくって逃げた。アリスはそれを追いかけてしまった。
「あ、こら!」
アリスは身体強化魔法を使った男の子に突き飛ばされて、バッグは取り戻せたが後ろ向きに思いっきり転んだ。子供のしたこととはいえ許せない。
「お嬢様!大丈夫ですか!?」
「すまない、ちょっとあの子供を捕まえてくる!」
「お願いします!」
身体強化魔法を使って男の子を全力で追いかけて捕まえる。そのままアリスのところに戻り、とりあえず拘束魔法で男の子を縛り上げた後、心配して走り寄る。
「アリス、大丈夫か!?」
「大丈夫です!ちょっと頭が痛いけど。えへへ」
「えへへじゃないですよ、お嬢様!」
「とりあえず治癒魔法をかけよう」
ということで、治癒魔法をアリスにかける。
「治癒魔法をかけるぞ」
「はい」
治癒魔法をアリスの頭や背中にかける。温かな光がアリスの身体を癒していく。
その間アリスはあまりにも綺麗な好意の色を見せてくれる。…その色を見て癒されて、私はいい加減認めざるを得なかった。私は彼女に惹かれ始めている。だが、彼女の色は恋の色ではない。それがすごく寂しいが、これから恋の色を現してもらえるよう努力しようと思う。
その後とりあえず帰って一応治癒術師にも見てもらおうということになって、悪いことをした男の子をどうするかという話になったが、アリスが問答無用で治安部隊に引き渡すのも可哀想だと訴え、一旦連れて帰ってどうするのか決めることにした。アリスは優しい。そんなところにも惹かれてしまう。片思いとは、こんなにも幸せで苦しいものなのだな。




