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魔法書ってこんな分厚いんだね

クリスタル内の時間は現実と同じで一年は365日、一ヶ月31日、一日は24時間です。

場所は変わって今、私はあの薬屋の前まで来ている。


なぜか大地人も異界人も全く入ってこないこの路地で経営してるのは大賢者とバレないためだろうか。


…中に入ってみるか。もしかしたら人違いで大賢者は別の人っていう可能性もあるしね。


カラーン


店の中に鈴の音が鳴り響いた。中にいたのは老婆だった。


「ん?おぉ!やっと来たか!えーと___」


私は口調が変わっていることに驚きつつも名前を教える。


「シズ」


「シズね。いい名前じゃないか。ところでここに来たっていうことは魔法を習いに来たんだろう?あ、そうだ。弟子の前でこの姿でいる意味はなかったね。それっと」


暫定リーファが魔法陣?を浮かべると、その姿は前見たときと同じく20代ぐらいの蒼髪で金目の女性に変身していた。


「おぉ」


「すごいかい?これくらいはすぐ君も覚えられるさ」


今の高度そうな魔法をすぐに覚えられる?いや〜難しくない?


「君が頑張ればできるって」


え?声に出してないのに読まれた?


「これは心詠魔導と言ってだね〜結構難しいんだよ?」


「…面白い」


「君ならそういうと思ったよ。このことを話すとみんな怖がっちゃってね」


まぁこの天才である私の師匠になるには申し分ないようだ。


「ふ〜ん、まぁ基本から教えてあげるからこっちにおいで。」


そう言われたのでついていくと前来たときにはなかったすごく大きい部屋があった。

…魔法の訓練施設なのかな?


「当たり。ここが普段ボクが魔法の訓練、実験、研究を兼ねている施設だよ。」


ボクっ娘なのか


「別にいいだろう?君はこれから魔法の関連のことをするときはここを使っていいからね。あともう心詠魔法は切っておくから好きに考えてくれてもいいよ。」


ほんとに切ったのだろうか?ばーかばーか!


「心詠魔法がなくてもある程度の感情は読み取れるからね?」


…頭にタンコブができた


「じゃあ早速始めるけど魔力感知と魔力操作のスキルは取ってあるよね?」


「ん」


「おっけーじゃあ君が使える魔法の属性はなんだい?」


「水と風と光」


「おぉー!水と風はともかく光があるのは優秀だね!全属性取るのもそう時間はかからなそうだね。」


え?全属性取るの?そんなにスキル増やせるかなぁ…


「ちょっと聞くけど君って頭いい?」


「…まぁ」


「良さそうだね。魔法っていうのは頭脳が必要だからね。それに全属性の魔法を覚えるだけの記憶力とかも必要だし、魔法は単純じゃないんだよね。前衛の脳筋っぷりには感嘆するぐらいだよ。」


それよりも速く魔法を覚えたいんだが…


「速く魔法を覚えたそうな顔してるね。そんな君にはこれをプレゼントしよう。ボクのお下がりさ!積み立て時代はそれを見て魔法を覚えたもんだよ…」


渡されたのは広辞苑並に分厚い本3冊だ。表紙には…なんて書いてあるか分かんないんだけど…


「ん?あぁ!そういえば君は異界人だから文字が読めないのか!じゃあこれも上げる」


追加でクリスタルの共通言語の教本を手渡された


「ボクはポーション作ってくるから今日中に文字は覚えておいてね」


…地獄の始まりだ


〜〜〜


はぁ〜文字に関してはもういいかな〜。えっ〜と時間は…あれ?まだ3時間しか経ってないのか。じゃあこのまま魔法書?も一冊ぐらい読んでおこうか。まずは水属性のから読んでみよっかな〜


え〜なになに?水属性とは____


〜〜〜


「シズは勉強熱心だね〜。まさかもう魔法書に入っているとはね」


声がしたので顔を上げるとリーファがこっちを見ていた。


「ん、3分の2は読んだ。」


「早いね!ボクがそれを読んでた頃は一冊8時間ぐらい掛かったんだけどな〜。う〜ん才能ってすごいね!」


リーファが言っちゃだめな言葉なんだよねぇ


「じゃあちょっと簡単な初級魔法を試し撃ちしてみてよ!ここの壁や床は特別な魔法を付与してるから簡単には壊れないよ!」


今は無理でもいつかは壊してみたいな…ん〜まだ試してないけど下級魔法でも撃ってみようかな


「…水弾」


パシュ


私は壁の的形の模様の真ん中目掛けて撃つとその魔法は綺麗に的の模様の真ん中に当たった。

…弾けたけどね。


因みに詠唱省略のおかげで魔法名を言うだけで撃てる。魔法名は自分がイメージできるなら何でも良いと本に書いてあったので咄嗟に撃てるように短くした。


「初日でこの精度か!異界人って言うのはみんなこんななのかい?」


「…いや、私がすごい」


「はっはっはっ!言い切るなんて自信満々だね!まぁみんながみんなこんな才能を持っていたら数年後にはボクたちには手を付けられなくなっているだろうからやばいね!」


ふふん!私は天才なのだよ


そんじょそこらの一般人東○生よりも頭がいいぐらいだからね!


それはそうともういい時間だな。リーファに言ってログアウトしようか。


「…ログアウトする」


「あ、じゃあここを君のセーブポイントにしたらどうだい?そしたら広場から歩いてここまで来る時間が短縮されるだろう?」


スタート地点って変えられたんだ…というかリーファは大地人だよね?なんでそんなメタい設定知ってるんだよ。


「ん。てんきゅー」


私はここをセーブポイントに設定してこんどこそログアウトした。


ちんちんざむらい

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