怪しさ満天の薬屋?
ブックマーク、評価ありがとうございます。
新たな設定としてFCO内の経過時間は現実の3分の1の時間とさせていただきます。
あとお金の単位はギルです。
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冒険者ギルドを出たあと魔術師ギルドにも行って登録してきた。まぁ長かったので要約すると魔術師ギルドにもランクはあって(冒険者ギルドと同じなので割愛)それを上げていくと魔法書とかが借りれるようになるらしい。あと職業のが進化することで新しい魔法とかを覚えられるっていう情報も知った。
まぁそんな感じでまた例の広場に出てきたわけである。
「シズはこの後どうするの?」
「…戻ってご飯食べてまた来る」
「じゃあいったんお別れだね!私は普段依頼を受けたりしてるから暇だったりしたら顔見せてね!じゃあね〜」
「…ばい」
そういってアクアはどこかに消えていった。案内をするように言われていたんじゃ?まぁいいや。
もうお昼だしご飯食べるためにログアウトしよ。
私はメニューを開いてログアウトボタンを押した。
「…んっ」
目を開けるとカプセルの中、どうやら無事に戻ってきたみたいだ。
ん〜ご飯食べたあとは依頼を受けてランク上げでもしよっかな〜
〜〜〜
あの後ログインして私はまた噴水広場にいた。
ザワザワ
あの娘めっちゃ可愛くね? リアルでこんな美少女いるのか… シズ様…影からお守りせねば!
当の本人は鈍感なため多くの視線に全く気づいていないのだが。
じゃあ依頼を受けるために早速冒険者ギルドに行こう。
ガチャ
私は冒険者ギルド内に入るとギークの場所がまだ空いていたためそこに向かった。
「お、嬢ちゃんか依頼を受けに来たのか?」
「うん。人いないね」
「ははは。俺の顔が怖いのか全然来なくてな!おかげでこっちは毎日暇してるよ!じゃあこの中から好きな依頼を選んでくれ。」
そういって広げられた依頼紙を束を見て目ぼしいものを見つける。
「…これ」
私が選んだのは薬屋の未完成のポーションに魔力を注いでほしいという依頼だった。
「…本当にこれでいいのか?確かにこれはGランクの依頼ではあるが今までに達成したやつは誰一人としていないしものすごく難しいぞ?」
そんなに難しいのか?
「構わない」
「…まぁ失敗の経験も必要だろう。ほれ、受注したから行ってこい。場所は広場から南側に200メートルぐらいいったところの路地の中だ。」
むぅ、失敗するつもりなんて毛頭ないのだが。まぁいいや、成功してきて目にものを見せてやる
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おぉー雰囲気満点だー
そこは怪しさ満天の薬屋だった。中に入ると、そこには色々な薬品が置いてあって老婆が一人で経営しているようであった。
「なんじゃお主は」
「…依頼」
「あぁ、依頼を受けに来たのか。ほれ、じゃあこっちへ来てみぃ。」
そういって老婆は裏の方に入っていった。
『???クエスト:魔力注ぎを受注しました。』
???ってなんだろう。まぁいいや
「ふおぉー!」
老婆についていくとそこは店の中よりも遥かに多くの薬品が広がっていた。
「お主は面白い反応をするのぉ。もっと奥に行くぞ。」
さらに奥へ進んでいくとポーションだと思われるものがものすごい数あった。
「このポーション全部に魔力を注ぎきれば依頼完了じゃ」
…は?…まさかこの量全部に魔力を注げと?いやきつ過ぎるでしょ…
「…これ全部?」
「そうじゃ。無理だと思えば帰ってもいいぞ。依頼は失敗扱いじゃがの。それとわしはお主が魔力を注いでいる間は店にいるから終わったらいいに来るんじゃ。ズルはできないからの。」
…今ならギークの言葉が理解できた。…やってやろうじゃないか!
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1時間ぐらい続けたがまだ10分の1も終わっていない。なぜなら私はまだ一度も戦闘をしたことがない初期の状態のため魔力が少ないのだ。なので今ある魔力を注ぎきっては休み回復を繰り返している。不幸中の幸いだがポーション1つに対して必要な魔力は少なくて、なぜかこの場所は魔力の自然回復が速いらしいので続けることができている。
だが、魔力を使い切るとかなりの頭痛に襲われるので辛い。だけど私は諦めが悪い女なので絶対に終わらせるという意志をもってこの地獄の作業に取り組んでいる。
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さらに10時間たち現実ではまだ3分の1の時間しか経っていなくてももう19時ぐらいで夕食の時間である。だけど夕食のためにログアウトしてしまうとこの依頼は失敗になってしまうらしいので続けることにする。それでもようやく5割ぐらい終わったぐらいだ。それにガンガンとする痛みが頭を襲って死にそうだ。でも半分まで行ったんだ。ここまで来てリタイアっていう選択肢は無い。私は黙々と作業を続ける。
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はぁ…はぁ…ようやく後一個だ…もうどれくらいの時間が経ったか分からないがようやく達成できる…はやく達成してご飯を食べよう…
私は最後の1つにも魔力を注ぎ終えたため老婆に達成報告をしにいく。
「…はぁ…はぁ…できた」
そう言うと老婆は
「本当に成し遂げたのか…?まぁ見れば分かるじゃろう。」
と言ってポーションを見に行った。
そしてすぐに戻ってきた。
「…依頼達成じゃ」
『不可能クエスト:魔力注ぎを達成しました』
『報酬:50000ギル、ランダムスキル習得券2枚、大賢者:リーファへの弟子入り権利』
「お主は一旦あちらの世界へ戻るといい。それとわし…いや私の名前はリーファだ次来たときには魔法を教えてやる。」
リーファ…あれ?なんか老婆じゃなくて20代ぐらいの女性に見えるのだが。疲れすぎて頭がおかしくなってしまったか?…まぁいいや、リーファね覚えた。じゃあもう死にそうなのでお言葉に甘えてログアウトしよう。
学生なのでGW中にストック作って平日に楽したい…
あと予約投稿の時間ってどのくらいがいいですかね?
今は0時でやってるんですがお昼とかの方がいいんですかねぇ