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チュートリアル

〜2日後〜


「おっはよぉぉぉぉぉ!!」


「…んむ?」


「しずぅぅぅ今日は9時からFCOのサービス開始だよぉぉぉ!!」


「…うるさい」


私はのっそりと起きて鈴愛の顔にアイアンクローをかます。


「いだいいだい!ごめんってば!」


2〜3秒ぐらいで離してやった。


「いってて…ていうかもう8時だよ?しずはFCOの準備しなくていいの?まぁまだ寝てると思ったから起こしに来たんだけどね。」


そう言われて時計を見てみると本当に8時すぎぐらいであった。


「…やばっ」


私は鈴愛をおいて飛び起きると、目にも止まらぬスピードで着替えをし昨日のうちにしておいた朝食の準備を整えるとすぐさま食べ始めて5分かけて朝食を完食した。


「少しは私のことも考えて行動してよ…」


そうは言われても時間がなかったものは仕方ないではないか。まぁ一応謝っておくか。


「…ごめん」


「あぁ、気にしてないから全然いいよ!それじゃあもうすぐサービス開始するから私は家に戻るね!」


鈴愛が去ったあと私は猛スピードで歯磨きや洗濯などを終えてVRカプセルの中に入った。時間は8時48分。結構ギリギリだった。


「resonance」


…やっぱりここがゲームの中とは思えないな


「おはようございますシズ様。現在時刻8時59分でございます。」


どうやら家の時計は大分ズレていたようだ。後で直しとこ


「はい。ちょうど9時になりましたのでFCO、サービス開始でございます!」


「では、早速ですがチュートリアルをお受けしますか?」


初心者だし流石にやったほうがいいよね…


「…やる」


「では、シズ様は魔法使いで風魔法と水魔法を取得されているのでそちらのチュートリアルをしてもらいます。」


「まず、魔法は杖を持っていることが前提条件です。素手でも発動できるようになるスキルもありますが今は割愛いたします。ご自分のアイテムボックスをご確認してください。そして中のボロボロの木杖を取り出してください。」


アイテムボックスを確認するとそれが入っていたので取り出してみる。


「おぉ…すご」


「ではその杖を装備したままウィンドかウォーターを発動してみてください。」


私はウィンドを発動することにした。


「…どうやるの?」


やり方が解らないのだが


「声に出して見てください。ある程度までは小さい声でも大丈夫です。」


「ウィンド。…?」


それでも発動しなかった


「はい。騙すような真似をしてすみませんでした。魔法の発動には今行ったもの以外にも必要なことがあります。それが魔力感知です。因みに魔力感知を取っていないとこのチュートリアルを受けることはできませんでした。」


取っておいてよかった…


「まずスキルの発動方法はさっき言った通り発声することで発動します。ですが魔力感知などのパッシブスキル(恒常的に発動するスキル)は取った時点で発動します。オフにすることもできます。シズ様は多分今自分の体内に得体のしれないものを感じておりませんか?それが魔力です。熟練度が低いため自分の体内の魔力ですらハッキリとはみえないでしょう。熟練度が上がればそのうち体外の魔力も感知することができるようになり、索敵も行なえます。」


確かにお腹の下辺りに得体のしれないものを感じてはいた。これが魔力だったのか。


「私が手伝うのでその魔力を体内で循環させてみてください。」


そう言ってあいは私の手を取ると何かを流し込んでくる。なに…これ…?変な気分になる…


「んっ…」


少し声が漏れてしまった。だがこれのおかげで魔力を循環させるのに成功した。


『スキル:魔力操作を獲得しました』


え?こんな簡単に獲得できていいものなのだろうか…最初に魔力操作を取らなかったのは英断だったかもしれない。


「おめでとうございます。では次に循環させている魔力を手の方に集めてみてください。」


これが意外と難しくて30分ぐらいかかってしまった。


「すごいですね…!まさか30分程度で成功するとは…」


どうやら私は早い方だったらしい。ちょっと嬉しい。


「ありがと」


「いえいえ…では次はいよいよ発動です。手に集めた魔力を杖に流し込んで出したい魔法を"イメージ"します。ここで重要なのがイメージで、想像力が高いほど魔法の威力、速さ、硬さなどが増加します。」


幸い私は想像力は高いと思っている。そこの心配はいらないだろう。


「あとはさっき行ったとおりです。ウィンドかウォーターのどっちかを発動できるまで頑張ってみましょう!」


「ウィンド」


ヒュォォー


「…え!?もう発動できたんですか!?一発成功なんて初めて見ましたよ!そうとう強い想像力をお持ちよようですね!」


「…自身ある」


ほっ、成功してよかった…ウィンドって言って何も起きなかったら結構恥ずかしかったよ…


「ではこれで魔法のチュートリアルを終了いたします。異世界、クリスタルの地を楽しんできてください!」


あいがそう言い終わると浮遊感が襲い、また目の前が真っ白になった…と思ったら、いつのまにか噴水のある広場にいた。



チュートリアル回はどうでしたかね?うまくできてたらいいなぁ〜

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