プロローグ
ストックを作っていないので更新頻度は未定です。
できるだけ頑張りますので何卒ご容赦を…
後でページにして移すと思います(´・ω・`)
人物紹介
柊雫:15歳JK。黒髪黒眼で腰まであるロング。無自覚美少女。基本寡黙だが心の中は意外と饒舌。勉強しなくても全教科満点余裕。一人暮らしで家事がプロ級。
五十嵐鈴愛:雫とは同級であり幼馴染。金髪碧眼で肩までのショート。陽キャ。勉強は中の上であり宿題を後回しにするタイプ。ハーフ
「ふわ〜ぁ」
気の抜けた声とともに朝がやってくる。
「…寝むい」
そう言って布団に潜ろうとした時
ピンポ~ン
「宅配でーす!」
誰かも知らない威勢のいい声が部屋に響き渡る。
「んぇ?なんか買ったっけ?」
私、柊雫は起こされたことに不満を持ちながらも渋々と玄関へ向かって。
「…床に置いておいて」
雫が扉越しにそう言うと、配達員は素直に配達物を床に置き、そのままトラックに乗って去っていった。
雫は寝起きの状態で何度か転びかけながらもようやく大きな荷物を部屋まで持ってくると、カッターを使いダンボールの箱を開けてみた。
「…前の抽選が当たった?」
中を見ると、そこにあったのは大きなカプセル型のVR機器であり説明書や充電器も随伴していた。
届いたのは少し前に何だったかの抽選で気まぐれに応募した大人気VRゲームのFCOをするための機器であった。
どこに行ってもものすごく高い倍率で抽選されるほど人気の物だったため少し頬が緩んだ。
「…とりあえずご飯食べよ」
朝食を終え改めて確認し、機器を組み立てていく。
雫は、FCOの正式サービス開始は2日後だったため、ベータテストをプレイしていた同じ学校に通っていて家が近い友人の五十嵐鈴愛に connectionという連絡アプリを使って報告してみた。
雫:ねぇ、今なにかの抽選に当たったみたいで家にFCOの機器届いたんだけど。
鈴愛:嘘でしょ!?今そっちいくからちょっと待ってなさい!!!
雫:う、うん。分かったから落ち着こう?
鈴愛:落ち着けるわけ無いでしょ!あのFCOよ!?
鈴愛:いろいろ教えてあげるから絶対になにもしないで待っててね!!
ピンポ〜ン
「はやっ!?」
いくら近所とはいえ行動が早すぎて思わず変な声が出てしまった。
「しずー開けてー」
ガチャッと音がなり自分で開けに行くまでもなくどうやったのか鍵を開けて入ってきた。
「…不法侵入」
「いや〜いつの間にかピッキングできるようになってたんだよね〜あはは」
なにをしたらピッキングを覚えるのだろうか。
まぁこちらでやることはなかったし一人で設定するのも怖かったから悪いことではないだろう。
「うわぁ〜まじであんじゃん。正直半信半疑だったんだけどねぇ…」
「…嘘つく意味ない」
「だって手に入れようとしてもそうとう難しい物だからね!?疑うのも無理はない…うんうん」
それより私は早くキャラクターメイクをしたいのだが
「あ、ごめんさっさとキャラメイクしちゃおっか」
「…ん」
ナチュラルに人の思考を読まないでほしい。
「その前に教えることがあってねーまず地雷的なビルドはほぼないから好きに組んでいいよ!
あとリアルから身体を変えれないからリアルバレ防止のために髪や目の色は変えたほうがいいと思うよ!」
「…おーけー」
「まぁあとは自分で確かめてくだせぇや、自由度が高いのが売りだしね〜」
やっと始められるぞー
「あ、ダイブの仕方の説明とかいる?」
「…いい」
説明書はちゃんと読む派なのでそこらへんは把握している
「じゃ私は帰ってキャラの微調整してくるから。まったね〜!」
鈴愛はそう言うと嵐のように去っていった。
…まぁ始めますか。
えーと確か…目を閉じて横のボタンを押しながら…
「resonance」
評価してもらえると嬉しいです(´・ω・`)