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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愚痴・お勉強の時間

行を空ける重要性

作者: まい

 はぁ。 歳とると説教臭くていけねぇや。


 でもなんか読んでて、言いたくなっちまわぁな。




 はい。 そんな訳でして、行間を空けるお勉強。


 かたっ苦しい文法用語は使わねぇ。


 読んで、実感いただければ感謝千万(かんしゃせんばん)御礼(おんれい)の限りってなもンですわ。

 つい思ってしまうのですよ。




 お前ら、学校でどんな勉強をして来たよ?




 改行はそれ位大切なもの。


 空白の行を入れる……行間を空けるのには、理由がある。


 なんてのは、自分は小学生の頃に習ったんだぞ、おい。


 つまり小学生でもやる改行を、やらない作者様が()られるって事です。


 て事で、復習です。


 なぜ空白の行を入れるのか。



 あ、なろうなんかのネット小説で、スマホから読みやすくするための改行以外の話ですからね?


 対スマホ用改行以外にも、更に改行して空ける行の重要性についての話だからね?




 はい、そんな訳で本編です。


 まずは一言。




 ここまで読んでて、行を空ける重要性は気付いた?


 主張したい部分の強調と、段落でやってるんだよ。


 よく分かるだろ?




 段落については小学生の頃に習ったよ?


 忘れちゃった☆ とか言う方は、国語の授業がどれだけ嫌いだったのかな? と言って差し上げます。


 え? 嫌いな先生の授業だったから、勉強する気が沸かなくて覚えられなかった、仕方ない? それはそれはご愁傷さまです。


 教師の催眠音波が強すぎたんだよ! ですか? それは運が悪い。 眠気をごまかすのに独力で教科書を見ていれば、違った未来が有ったかもですね。



 じゃあ実例をぶっ込んで、改行して行間を“作らない”書き方、してみましょうか。




 お出かけのチェック。

 ただの買い出しと思うなかれ。 その程度でさえご近所に隙を見せられない。

 油断した格好をすれば、噂が大好きなお姉さん方によって、有ること無いこと辺り構わず述べつ幕なしにばら蒔かれ、世間体が死ぬ。

 だから油断せず、お出かけ前のチェックが重要なのだ。

 チェックよし。 さあ買い出ししにスーパーへ行こう。

 早速入店。 まずは入り口のアルコールで消毒して、お店のカゴやカートをとり、自動ドアをくぐる。




 対スマホ用行間すら捨てて、ぎゅーぎゅーにしてみた。


 どうです? 変な感じしません?


 なので対スマホ用行間を復活させてみる。




 お出かけのチェック。


 ただの買い出しと思うなかれ。 その程度でさえご近所に隙を見せられない。


 油断した格好をすれば、噂が大好きなお姉さん方によって、有ること無いこと辺り構わず述べつ幕なしにばら蒔かれ、世間体が死ぬ。


 だから油断せず、お出かけ前のチェックが重要なのだ。


 チェックよし。 さあ買い出ししにスーパーへ行こう。


 早速入店。 まずは入り口のアルコールで消毒して、お店のカゴやカートをとり、自動ドアをくぐる。




 ん。 少し見やすくなった。


 でもまだ、どうにも変な感じがしますねえ?


 なんだろう、不思議だね(白目)



 あー、はいはい。 主題が何かを分かってれば、こんな事書く意味はないですね。


 はい。 行間が足りません。


 上記程度の行間だと、淡々としすぎてるんですよ。


 出掛ける描写があって、間も無しに即到着。


 あなたの家は徒歩1分未満、スーパー裏手にでも有るんでしょうか?



 ほら、アニメでもドラマでも何でも。 有るじゃないですか、移動を省略する演出。


 時計の針みたいに線?がぐるっと回って場面転換、車や電車とかが走って目的地へ、とか。


 そんな演出として、一番簡単な表現が行間空け。




 お出かけのチェック。


 ただの買い出しと思うなかれ。 その程度でさえご近所に隙を見せられない。


 油断した格好をすれば、噂が大好きなお姉さん方によって、有ること無いこと辺り構わず述べつ幕なしにばら蒔かれ、世間体が死ぬ。


 だから油断せず、お出かけ前のチェックが重要なのだ。


 チェックよし。 さあ買い出ししにスーパーへ行こう。




 早速入店。 まずは入り口のアルコールで消毒して、お店のカゴやカートをとり、自動ドアをくぐる。





 ね? 移動手段を書いてないから、歩きか自転車か巡回バスか自家用車か、その辺は分からないけど移動してる感が出ますでしょ?


 なんだったら“改行”じゃなくて“改(ページ)”するのもアリ。 「この後どうなっちゃうの?(ドキドキ)」と焦らしたりする際にも使えば、満点の効果に。


 そこが大事。 それこそが大事。


 そうそう。 例文に有る、お出かけ前のチェック。


 これは注意ね。



 お出かけのチェック。


 チェックよし。 さあ買い出ししにスーパーへ行こう。



 この2行だけだったなら、行間が欲しい。


 男ならささっと鏡を数秒見て終わりだけど、一人称は女性。 身だしなみに時間がかかる女性です。


 ささっと終わる事はまず有りません。


 でもそれを逆利用して、しっかりチェックする余裕すら無い心情を表すとか、女の自覚が無いTSしたての元男とか。


 チェックに時間をかけない、その意味を持たせる演出にもなる訳ですわ。



 んで、なんで例文ではお出かけ前のチェック中なのに、行間を空けなくて良いのか。


 簡単ですよ。 アレコレとモノローグでグチグチ言い訳している時間。


 その間にチェックしているから。


 分かりにくい? そう?


 そんな人なら、こうすれば分かるかな?




 お出かけのチェック。



 ただの買い出しと思うなかれ。 その程度でさえご近所に隙を見せられない。


 油断した格好をすれば、噂が大好きなお姉さん方によって、有ること無いこと辺り構わず述べつ幕なしにばら蒔かれ、世間体が死ぬ。


 だから油断せず、お出かけ前のチェックが重要なのだ。



 チェックよし。 さあ買い出ししにスーパーへ行こう。




 チェックをする前と終わりに、それぞれ1行余計に足してみた件。


 これだと丁寧に描写しすぎて、自分としては「噂大好きお姉さん達へ配慮するっても、近所への買い出しなんだから、もう少し適当(ラフ)でも良いのよ?」と言いたくなりますけどねー。


 バッチリがっちりメイクして出掛けて、その先がスーパー。


 しかも彼氏とか夫へ気合い入れた物を作ってやりたいとかも無く、ただの買い出しだけだったー、なんて逆にどんな噂を立てられるか(ブルブル)




 つまる所、行間の空きとは其即(それすなわ)ちスピード感である。


 ただし例外あり。



 笑える“やらかし”で言えば。


「スピードは行間。 ならばそもそも改行しないで、アニメ的手法も取り入れて、素早い剣劇(けんげき)を演出しちゃる!」


 と思ったのかどうかは知らないけど、有名なアレを少し模倣してみましょう。



 キンキンキンキンキンキンキンキンキン!


 俺と剣で何合も打ち合えるなんて、相手は手練(てだ)れだ!


「やるな、お前!」


「そっちこそ!」


 キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!



 はい、某有名なキンキンキンキン。


 有名人じゃなくて、有名な文章としてのキンキンキンキン。


 原作からのコピーでは無く、こんな感じだったかな? と言ったうろ覚えを、雑に文字起こし。



 何やってんだ、こいつら。


 キンキンとした金属音を、ふたりで鳴らしてるだけしか分からん。


「それだけ、目にも()まらない程、速いんだよ!」


 ですか……ふーん(∵)


 音だけ読まされてるこっちは、面白いと思う?


 音だけ残して、全てを置き去り。 おーい、帰ってこーい。


 笑えるやらかし、と言ったじゃんって? 失笑とか、酷すぎて逆に……のパターンですよ?



 て訳で、スピード感と言っても匙加減(さじかげん)は重要。


 読者様の読みやすさ、理解しやすさも重要。


 読者様は置いてけぼりにされて、それでもまだ追いかけてきてくれる割合なんて……(苦笑)


 「あははは、ひでーwww」なんて、ひどさを笑い飛ばせる懐のふかーい方を、自分は尊敬します。



 あー、キンキンキンキンだけじゃなくて、ちゃんと臨場感溢(りんじょうかんあふ)れる戦闘シーンについては、自分の領域じゃあござんせん。


 その辺が上手な作家様の作品を読んで、真似する(習作を書いてみる)ところから始めてみるしか無いです。


 その真似したのを公開して、パクりと言われても自分は知らんけど。



 あと注意として、これは書籍化までされた作品の、悪い部分のみをあげつらって悪く言う意味で取り上げた訳ではありません。


 これは個人的にどうかと思う。


 そんなスピード感を示す書き方の代表として、ちょっと取り上げただけです。


 筆者様や出版社様がお気に召さないのであれば、一言マイページへメッセージを送って頂ければ、直ぐ様処置致します。




 場面転換や時間経過演出言った。 改行しない読み難さ言った。 ……のこる改行が重要なのは~。



 視点変更?


 その辺も語っときますかね。



 視点変更。


 これも改行が肝要(かんよう)


 むしろなぜやらない? やらないと混乱するんだよ。


 分かるか?




「今日のお夕飯は何にしようかな~?」


 スーパーの店内を見て回り、セール品の把握に努める私。



 玉ねぎ……安い。 ニンジン……安い。 じゃがいも……超安い。 お肉は……普通か。


 カレー粉も……残念、普通だった。 だったらシチュー粉は……カレー粉より高いや。


「よし、今日はカレーにしよう」


 今日は~とか言ってるけど、実際は沢山作って、小分けしてから冷凍で何食分も作るつもり。


 それで気まぐれにうどんとかで解凍して、カレーうどんにするのも美味しくて良いよね!



「今日はカレーですか? 良いですねぇ」


 ルンルン気分でスーパーのカゴへ商品を入れていると、横から話しかけられた。


 話しかけてきた相手は誰だろうかと私の記憶を漁ってみても、そこには無い顔と声だった。


 僕はとても嬉しそうに買い物をしている、いかにも地味そうなお姉さんへ話しかけた。


 でも僕にはわかる。 この人はわざと地味に見えるメイクをしているんだ。 完璧な美人さんに違いない。




 頭に“???”が浮かんだ人~~?


ヽ( ・∀・)ノはーい!


 作者本人かいっ!?



 はい、小話終了。


 分かりますでしょ?


 いきなりスt……げふんげふん。 失礼。


 いきなり話しかけた“僕”へ、視点が変わってます。


 これは一人称の人物から、別の一人称人物へジャンプする高等テクニック…………な訳無いですよ。


 ただ文章を混乱させる、先生が読んだら即赤ペンを入れられる案件ですね。


 “解離性同一性障害ですか……大したものですね”


 とか、炭酸抜きコーラネタを混ぜたりして、軽く注意されれば良い方。


 本気の熱い先生なら、小一時間はお説教。


 これの重要な点は━━━━




 自分(一人称)でない者は、どんな間柄だとしても、他人(三人称)です。


 物理的に距離があります。 あいだがあります。


 悪魔合体でもして、怪物のキメラみたいに融合しちゃったんでしょうか?


 視点変更する際に“○○視点”“○○サイド”とか書き足せば、もっと分かりやすくなるぞ!



 つー事で急な視点変更を、改行で改善してみる。




「今日のお夕飯は何にしようかな~?」


 スーパーの店内を見て回り、セール品の把握に努める私。



 玉ねぎ……安い。 ニンジン……安い。 じゃがいも……超安い。 お肉は……普通か。


 カレー粉も……残念、普通だった。 だったらシチュー粉は……カレー粉より高いや。


「よし、今日はカレーにしよう」


 今日は~とか言ってるけど、実際は沢山作って、小分けしてから冷凍で何食分も作るつもり。


 それで気まぐれにうどんとかで解凍して、カレーうどんにするのも美味しくて良いよね!



「今日はカレーですか? 良いですねぇ」


 ルンルン気分でスーパーのカゴへ商品を入れていると、横から話しかけられた。


 話しかけてきた相手は誰だろうかと私の記憶を漁ってみても、そこには無い顔と声だった。





 僕はとても嬉しそうに買い物をしている、いかにも地味そうなお姉さんへ話しかけた。


 でも僕にはわかる。 この人はわざと地味に見えるメイクをしているんだ。 完璧な美人さんに違いない。






 こんな感じに改行で分けてみた。


 これで別人に視点が変わったと分かる……はず。




 すこし考えれば分かるんですよ。


 読者側になると嫌でも分かるんですよ。


 急に視点が変わるのは、本気で困る。 理解が追い付かない。


 は? とか え? とか ん? ばかりで脳が埋まる。




 だから行間を空ける事は、大事。 とても大事。


 書く側は、折角だし読者様に楽しく読んでほしい。


 読者側だって、面白い作品を読みたい。


 需要と供給は有る。 オールオッケー、ビーハッピーじゃん。


 合言葉はB○e! ですぜ!!(おい)




 ここまでテキトーに書いてきましたが、行間の大切さを感じて頂けたのでは無いでしょうか?


 行間を読む、と言う言葉がありますが、そこまでしてくれとは言いません。


 アレは一定値以上の読書経験と妄想力と適性を必要とする、特殊技能ですので。


(…………ん?

 スーパーへ移動する時間経過を意識させる改行って、行間を読む行為のひとつか? もしかして。

 いや、いいや。 その辺を考えたら負け。 いいね?)


 だからこそ、物語を噛み締めるため、噛み締めて頂くために、読みやすさ・理解しやすさは重要なのです。



 それ(読みやすさ)をすてるなんて、とんでもない!


 もしすてるなら、そう言う(頭が)おかしいキャラを演出して、読まれなくて当然なセリフを吐かせる時がほとんどだ!



 プロの作家を目指すなら言うに及ばず、趣味で書いている方々にも必須の知識です。


 行間を空ける。 改行を少しだけ増やす。


 自分なら“~~~~~~”を入れて思いっきり区別して、分かりやすくしてますけどね。


(時間経過したな?)

(場面転換した)

(他人視点へ移った)

(1人称視点から3人称視点に変わった)


 とか、“~~”の前後で変化をはっきり感じられる訳です。


 皆様も独自の記号でオシャレしませんか?



 ただそれだけの事。


 それだけで表現力が劇的に変わる。


 今までやってこなかった方、どうぞお試しください。


 全然違うから、いやマジで。

 今回はこれまで。


 他にも「これじゃあ文として意味不明になるわ!」と言いたくなる、 変な脱字を多数見かける作品が、読んだ作品に増えてるのを(なげ)く事もありますが、あれはもう諦める方向で。

 訳分かんねぇよ。 口語と文語の違いとか、それ以前に文章として読み直せばおかしいと分かる脱字。 なんなん? アレ。

 自分はどうかって訊かれれば、たまにやるからあんまり強く言えないけど、見つかる頻度がひどすぎる。



 あとは、

 言わせている

 とか“せ”と書いた方が文章として良い場所を、

 言わ“し”ている

 なんて書いちゃうのも居るし。


 お前はアレか? “ひゃくえん”と言えず“しゃくえん”と言っちゃう江戸っ子(なま)りみたいな物を、持ってんのか?



 逆に、カーペットとか絨毯(じゅうたん)は“()く”なのに、“ひく”と書いちゃう逆江戸っ子訛りする作品とか。

 テーブルクロスなんかで“ひいた”ら、大道芸になるっつの。


 なんかちらっと調べたら、元は関西方面の方言で今は理由不明の広がりを見せる、謎の言葉づかいになってるって話。


 “ほかす”とかも方言で、○○出身のキャラと書かれてないのに方言をかましてくるセリフは、キャラ立ちに関係無く読みにくくなるだけと言う。


 若者言葉だから~でテキトー書き過ぎれば、読みにくくなって暗号化して意味不明になるだけで、物書きとして得なんざ1個もねー。 暗号文を書きたいのか、お前ら?




 なんて愚痴や不満がそこそこ溜まってますが、その辺はスパッと切り捨て。



 では、次の機会がありましたら、読んで頂けて勉強になったと思っていただければ幸いです。

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