第86話 ややこしいですよ
開店して早速それは始まった。
リアーヌがやってきた。
エルザ「おはようリアーヌ」
リアーヌ「おはようエルザ」
エルザ「どうしたの?」
リアーヌ「母上に用があります」
エルザ「ジョセフィーヌお姉さん呼んでくるよ」
エルザは2階に行くとリアーヌは呼ばれた。
ジョセフィーヌ「あなたの妹のルシェールです」
リアーヌ「可愛いです」
エミリア「ディアンヌに似てませんか?」
ジョセフィーヌ「少しばかり似ています」
リアーヌ「ディアンヌお姉さん、、、」
エミリア「まさかですよね、、、」
ジョセフィーヌ「ディアンヌは冒険者なりたての初日に藤島トキに魂を奪われて、今も墓の中で、優しい顔で、花に囲まれて棺の中で眠っています」
リアーヌ「そのお墓はどこに?」
ジョセフィーヌ「絶対に教えません」
エミリア「あの時のジョセフィーヌの悲しむ姿は今でも忘れませんよ」
リアーヌ「私が生まれる前ですからディアンヌお姉さんの顔がわからないんです」
ジョセフィーヌ「それでも教えません」
エミリア「何故ですか?」
ジョセフィーヌ「愚問です、どんな理由でも教えません」
リアーヌ「ですが、身内です、わたしの姉です」
ジョセフィーヌ「わかりました、あなたが女王になった時に教えます」
リアーヌ「それでは母上が亡くなるときですよね」
ジョセフィーヌ「そうです、他国のように退位などあり得ません、エルファルトは建国以来より女王は死を以て退位となります、それがジャンヌ様との契約ですから」
リアーヌ「私は、、、」
ボーッとするリアーヌは突然、耳をはむはむされた。
レティ「起きてる?」
リアーヌ「私は起きてます」
ジョセフィーヌ「レティさん、、、」
レティ「違う訂正して?」
ジョセフィーヌ「何と?」
エミリア「いつもの呼び方ですよ」
ジョセフィーヌ「絶倫キチ◯イマ◯コ」
レティ「いいそれ、ジョセフィーヌ好き」
リアーヌ「それはいい過ぎです」
レティ「で、リアーヌはどうしたの?」
リアーヌ「母上にディアンヌお姉さんのお墓の場所を聞いても退位するまで教えないそうなんです」
レティ「退位したいならしてもいい」
ジョセフィーヌ「契約でできません」
レティ「どうせ、その契約させたのサティでしょ?」
ジョセフィーヌ「いえ、わかりません」
レティ「それならそういう契約は破棄する」
ジョセフィーヌ「そこまでされなくても構いません」
エミリア「退位するのですか?」
ジョセフィーヌ「リアーヌが強くなるまではしません」
リアーヌ「わかりました、強くなれば教えていただけるのですね」
ジョセフィーヌ「そういうことです」
レティ「エティなら蘇生できるはず」
ジョセフィーヌ「できるものならお願いしたいですよ」
エミリア「リアーヌは王位継承権一位ですよね」
リアーヌ「私が一位です」
ジョセフィーヌ「ディアンヌが元に戻ればリアーヌは、、、」
リアーヌ「ディアンヌお姉さんに譲ります」
ジョセフィーヌ「いまからディアンヌの元に行きましょう」
レティ「エティも連れて行く」
レティが降りてきた。
仕事中にサボりに逃げた女
マサムネ「仕事中」
レティ「出かけてくる」
マサムネ「勝手にどうぞ」
エルザ「どこ行くの?」
リアーヌ「ディアンヌお姉さんのお墓です」
ミレリアル「ディアンヌの、、、」
エルザ「知ってるの?」
ミレリアルは崩れた
ミレリアル「私が逃さなければ」
ジョセフィーヌ「いえ、私の責任です」
パトリシア「私が護れていれば」
エルザ「何があったの?」
ミレリアル「エルザが生まれる前です」
ジョセフィーヌ「メルクーリアからハンガーオンが逃走したのです」
パトリシア「あの時私は、王女を警護するため真っ先に駆けつけました」
ジョセフィーヌ「パトリシアが来てくれた時には既にディアンヌは藤島によって、、、」
涙目で崩れた女王、感情的になる姿はあまり見かけない女性
パトリシア「ジョセフィーヌ女王も傷だらけでした」
レティ「ハンガーオンは嫌い」
ジョセフィーヌ「五芒星闘技にあの女が、参加したと知った時は我を忘れてしまいました」
エルザ「すっごく怖かった」
ジョセフィーヌ「あの者だけは絶対に許さない」
ミレリアル「これからディアンヌの元に行って?」
ジョセフィーヌ「リアーヌに見せてきます」
エミリア「ハイエルフの遺体は腐敗しないのでそのまま冷たいままです」
ジョセフィーヌ「ディアンヌは毎年、服を着せ替えて、化粧を戻します、それから花を飾り、帰ります」
ミレリアル「本当に申し訳ない」
レティ「悪いのは藤島、でも女王として身内も護れないなら女王を名乗る資格はない」
ジョセフィーヌ「悪いのは私です」
2人の女王と2人の王女そしてギルドマスターとレティは出て行った。
レティ「王室には初めて入る」
ジョセフィーヌ「解錠の魔法を別々の3箇所で同時に使うと暖炉の中の扉が開きます」
ミレリアル「任せてください」
リアーヌ「私も」
3人が魔法を使うと隠し扉は開いた。
中に入り階段を上がると大きな扉があった。
パトリシア「ここは初めて入ります」
ジョセフィーヌ「ディアンヌはこの中です」
リアーヌ「心の準備はできています」
扉を開けると大きな部屋の中央に棺が寂しく置いてあった。
エミリア「いつまでも綺麗なお顔です」
レティ「ジョセフィーヌに似てる」
ミレリアル「えぇ、綺麗です」
リアーヌ「ディアンヌお姉さん、、、」
エルザ「とっても優しい顔だよ」
レティ「じゃあエティを呼ぶ」
魔方陣が現れてエティが出てきた。
レティ「必要だから呼んだ」
エティ「レティーナの召喚中だった、時間はある」
レティ「じゃあ、早速、この人を生き返らせて」
エティ「藤島トキは死んだ、だから出来ない」
レティ「どういう意味?」
エティ「仕返ししたのが間違い、それでも生き返らせたいなら誰か死なないといけない」
エルザ「えぇ~」
ジョセフィーヌ「感情的になって仕返しをしたのが間違い、藤島トキを赦すことが出来なかった」
リアーヌ「母上のため、私をお選びください」
ジョセフィーヌ「これで退位できます、エルファルトはディアンヌとリアーヌとルシェールに任せます」
突然現れたサティ
サティ「だめ、エルファルトの女王の退位の条件は戦死」
ミレリアル「私が命を捧げます」
エルザ「お母さん死んじゃうの?」
ジョセフィーヌ「何度も言いますが、ミレリアルの責任ではありません」
エティ「今はできない」
ジョセフィーヌ「全ては私の間違いによるもの」
パトリシア「残念でなりません」
レティ「でも、契約は破棄する」
サティ「それはダメ」
レティ「それならサティに死んでもらう」
パワハラを用いて契約の破棄を強要する
サティ「わかった、契約は破棄する」
レティ「これでジョセフィーヌは退位できる」
ジョセフィーヌ「私はまだ退位などいたしません」
エティ「藤島トキを連れてきたら生き返らせる事はできる、それまでは辛抱して」
ジョセフィーヌ「残念ですが、あの者は既に完全に浄化しました」
パトリシア「私が止めていれば良かった」
レティ「本当に浄化したの?」
エティ「確認した?」
ジョセフィーヌ「遺体は、確かに浄化したと思われます」
パトリシア「魂は確実に斬りました」
エミリア「ギルドとしては藤島トキの生存の確認はできていません、おそらく浄化したと思われます」
エティ「それなら、ジョセフィーヌは藤島トキの蘇生を義務とする」
ジョセフィーヌ「御意」
エルザ「御意って何?」
ミレリアル「特別な返事です」
エルザ「そうなんだ」
レティ「大変だろうけど頑張って」
それから店に戻った。




