第2話 転校生ですか?
女王の勧めで入学できることになった冒険者を目指す人達のための学校、学校とは、言っても実践的な課程で、座学はひと月のみ。
先生「入学式翌日ですが、今日から転校生が入ります。まずは自己紹介をお願いします」
入学式翌日の転校生は普通ならありえない展開だが、
暖かく受け入れてくれる生徒。
それからまた、自己紹介を行う
「はい教官、私はイーサンです」
「俺はマサムネ」
「私はレティ」
「私はエウフェリア」
「私はラフィア」
「僕はエルザ」
「俺はマシュー」
先生「皆さん仲良くしてくださいね」
先生「では早速、授業を始めます。」
先生「これから一か月は一般常識です。」
先生「初歩的なところから説明しますが、わからないことがあったらどんどん質問してください」
先生「まず最初に、この世界の冒険者にはレベルというものが存在します。戦えば戦うほど経験値が貰え一定数に達するとレベルが上がります。指揮者も同じです。」
先生「レベルは卒業後にギルドで冒険者に登録すると渡される証明書に記載されます。また、このレベルには税と呼ばれるものがあります、レベルに応じてものを買うときや売る時の値段が変化します。」
税金制度の導入があったのは、つい最近の事、異世界人によっていろいろ導入される
先生「この徴収された税はギルドの治安維持や低いレベル層への支援に使われますので、レベルが低い冒険者でも安心して冒険ができます」
互助制度は完璧か、異世界にしては良く出来ている
生徒「つまりは高レベルになるほど金がかかると」
先生「基本はそうですが、レベルが高いと売る物に付加する技能ポイントが高くなっているためギルドでの買取価格も少しばかり高くなります」
異世界古物商も悪くない
先生「技能ポイントについては、もう少し進んでから説明します」
ラフィア「リア、一緒に頑張ろ」
エウフェリア「うん」
仲のいい亜人の美少女
先生「次はギルドについて説明します。ギルドは自由貿易市国によって運営されています。
協定が結ばれている国にはギルドの市場があり、その中では冒険者は自由に売買できます。」
ギルド自体が国となっている
先生「将来的に店舗を開くことを考えている人は、ギルドに開店の申請をしなければなりません。
先生「次にギルドのハザードランクについて説明します。これは発生する災厄の脅威度を想定し表したものです。
まずは
「0」危険度ゼロ
「1」大人は武力行使で排除できる
「1+」戦闘訓練を受けた大人、は排除できる
「2」村の軍事力で排除できる
「3」支配者は排除できる
「4」国軍は排除できる
「5」剣聖は排除できる
「5e」勇者は排除できる
「ディザスター級 」排除には3か国以上での国家総力戦が必要
「カタストロフィー級 」生命体総力戦
「アポカリプス級 」生命体の終焉
マサムネ「てんてー災厄てなんですかー」
先生「災厄とはこの世界の理りを逸脱する事が起きるのです。最近発生したものは、レベル3、殺された軍隊が蘇って、殺した人を襲いに行くなどの、、、」
ラフィア「災厄はいつ起きるのなわかるものなんですか?」
先生「レベル2~アポカリプス級は波の石と災厄の砂時計でわかります。」
エウフェリア「で、次はいつですか、」
先生「ここ10年は砂時計で止まっています。」
ラフィア「止まっているなら災厄に向けて、私たちが強くなる時間がある」
エウフェリア「その波の石と砂時計はどこにあるんですか」
混乱を避ける為か、それとも他の理由があるのか、
二つで一つの仕組み
先生「波の石は末端の人間には教えてもらえないのですが、砂時計は各地のギルドにあります。」
しばらくして午前が終わって、、、
午後が始まる、うるさい号鐘、耳がおかしくなりそうだ
先生「午後はギルドの歴史についてです。これは知っておく必要があります。」
先生「この自由貿易市国が始まったのは300年前の災厄の後、ハザードランクで表すとアポカリプス級だったと記録から推測されます。その時、全世界の戦力、善良なドラゴンやフェニックスに至るまで滅ぼされてしまいました。ただ一人の騎士を除いて、そのお方がその災厄を撃退したのです。そして、各国は彼の死後、遺言[冒険者は災厄時は種族を超えて災厄に対処できるようにしなさい]に則り、各国が出資して冒険者を統率する組織を立ち上げたのが始まりです。それから国家となり治外法権などが取り入れられ、完全な中立国で他国の干渉を受けないようになっていったのです。今ではこうやって冒険者を育成することにも力を入れているのです。」
レティ「先生、その騎士の名前って?」
先生「彼の名は『ルキウス=レオニダス・ルイン=テンペスト・アステル=ベレッタ・アヴァンティーノ』レオニダス様と呼んでいます。今でもレオニダス様のレベルの記録は超えられていないのです。[まぁ、勇者クラスの冒険者が毎日災厄と戦って1カ月に300レベルあげるのが物理的な限度なのですから、人間の寿命ではどう考えても超えれる訳が無いのです。]」
3年にも及ぶ長い戦い、血の海、死体の山、憎悪の嵐、人々は疲弊しきっていた。
マサムネ「俗に言うチーターとかですね」
イーサン「それはそれで、、、」
マサムネ「それにしても不死鳥のフェニックスまで滅ぼすて、そこにいなくて良かった」
先生「フェニックスは煌光の守護鳥と呼ばれています。体は滅んでも魂は滅ばないので、時間はかかりますが何度でも蘇ります」
エルザ「勇者の話お母さんから聞いたことある、勇者様が災厄から皆を助けてくれたんだって、だから僕も強くなって災厄が、また始まった時にみんなを助けたい」
この世界には昔話は二つある、一つはレオニダスの戦い、もう一つはレベルという概念な存在しない時代のジャンヌ•サン=ロードという少女の40年に及ぶ聖戦、ジャンヌについては今は説明しない
先生「話が逸れましたけど、次にエルファルト王国について説明します。ギルドを語る上で必ず必要す」
先生「女王はまたお忍びで冒険者をされていています。勇者クラスの腕前をお持ちです。」
先生「レオニダス様のアヴァンティーノ家もエルファルト王国にあります」
アヴァンティーノ、名前の通り最前線で活躍する者
イーサン「教官、支配者や勇者、英雄といった階級についてのご教授を願います」
先生「ありがとうございます。イーサン、重要な事を忘れるところでした、
弓、槍、鎚、剣などの武器では戦士<支配者<勇者となります。魔法使いは、法術士ソーサラー<魔導師ウィザードとなります。」
先生「騎士団では騎士<聖騎士<聖騎士長<剣聖候補生<剣聖となります。さらにウォーリアーと呼ばれる銃を使う戦士には二等兵<一等兵<上等兵<伍長<二等軍曹<一等軍曹<曹長<先任曹長<最上級曹長<准尉<少尉<中尉<大尉<少佐<中佐<大佐<准将<少将<中将<大将<元帥と細かく分かれています。」
先生「すべてにおいて言えることですが、階級はレベルで分かれているため、例えば昨日はAの部下だったがレベルが一気に上がったから今日はAの上官となることも可能です」
イーサン「つまり無能な奴は次々と抜かれていくという恐ろしいほどの完全実力主義なんですね」
この完全実力主義の世界にお情けを
マサムネ「ちなみに先生は?」
先生「レベルという意味ですか?」
マサムネ「はい」
先生「今は冒険者を引退しているので公式なレベルはありませんが、最高で999です。」
生徒「先生強くね?」
先生「いえいえ、私なんて冒険者の、はしくれでしたよ」
そんな一般常識の授業が一ヶ月あれこれ教わった。
先生「本日の授業で座学が終わります。明日は皆さんの冒険者としての武器適正を確認します教室に集合後、ギルド本部に行きます」
生徒「やったー!!!」
マサムネ「ようやく本命というか、イーサン、自分の武器適正は何だと思う?」
イーサン「銃が本望だよ、というか銃とナイフ以外は認めない」
この者にナイフを持たせると殺気が違う
マサムネ「俺は盾がいいな~」
マシュー「俺も盾がいい、最強の防具と瞬間接着剤で悪戯攻撃」
この後世界では悪戯は攻撃として分類されないため、ある意味では最強かもしれない。
イーサン「俺にはするなよ」
自由行動の時間、ここもギルド管轄のため治外法権
マサムネ「なんかいい店、金あるならこの店行こう」
イーサン「いいです。入りましょう」
店名『ニュクス』
マシュー「ギリシャ語で夜だったかな」
やらしい外見の店
店員「いらっしゃいませ~」
店員「こちらにどうぞ」
それぞれ個室の席に案内された。
マサムネ「初めてで仕組みとか分からないです」
店員「当店は接待付き飲食店というものでして、女性が隣につきまして飲食を行うものです、なお、おさわりは原則禁止となっておりますが、女性が許可した場合はおさわり解禁となります。」
マサムネ「わかりました」
マシュー「マジかよ」
店員「本日はどのような女性をお連れしましょうか?」
イーサン「ブロンドで相当なものを持ってる人で」
その相当なものってのが国によって意味が違う
マシュー「俺はお任せで、」
マサムネ「じゃぁお任せで」
店員「かしこまりました。」
マサムネ「何だ?、相当なものって」
店員「お待たせしました。ハーフエルフ2名とサキュバス1名をお連れしました。」
イーサン「おォ日本の異世界ファンタジー感満載だな、こういうの嫌いじゃない」
イーサンは日本の異世界漫画が好きなのか
マシュー「これはいい、実に宜しい」
5時間もサキュバスたちに滅茶苦茶にされ、果ててしまった3人
マサムネ「日本なら完全にアウトなことまでされるとは、異世界も悪くない」
イーサン「日々の活力に乾杯です」
女性優位社会のこのエルファルト王国の法律なら極刑だが、ギルドの管轄下は治外法権
寮に戻ってくる3人、寮のトイレ棟付近でさっそくエ
ルザに見つかった。
エルザ「男3人でこんな時間まで、ずるい」
マサムネ「そういうエルザこそこんな時間にそんな格好で何やってるの」
マシュー「いちいち聞くなよ」
エルザ「、、、ェ、、、ッチ」
自爆症を患っているかのように盛大に自爆する
エルザ「はっ!、女の子にこんなこと言わせるなんてみんなひどい」
気づいた時には既に遅く、辱めを受ける
マシュー「ってエルザも普通に言うのかよ、盛大に自爆だな」
エルザ「僕は言った、じゃあみんなも言ってよ」
イーサン「俺たちも同じだ、だからこのことはお互い他言無用で」
マサムネ「イーサン!」
イーサン「女の子にこんなこと言わせて俺らだけ秘密とか間違ってる」
マシュー「自爆したのはエルザだが」
マサムネ「そうか、悪かった、ごめんエルザ」
エルザ「先に言ったのは僕の方だよ、だからみんなは悪くない、秘密を聞いてごめんなさい」
エルザとは一通り仲直りした。
マサムネ「おやすみエルザ」
エルザ「おやすみなさい」
女王のお小遣いでやらしい店に行き、女の子を自爆させる、バレたら極刑となる。