第0話 拉致ですよ?
国際的なe-sports大会
CFB決勝戦
向かい合う机、相手は迷彩服を着た現役の軍人衆だった。
命など関係ないゲームの世界。
マサムネは司令官役として部下を猟犬のように使っていた。
「掻き出してきて」
それが口癖、待ち構える敵を狩り立てる部下、技術もすごいが、画面がカオスだった。
猟犬、ボロ雑巾、餌、ルール内ならなんでもやる、ドSの極み
害悪ゴミ司令官。
案の定、部下は次々と倒され、マサムネが残る。いつも通りの結果。
知ってる者は安堵し、知らない者はハラハラする展開だろう。
相手はサブマシンガン、マサムネは対物ライフル。
マサムネは相手より技術的に上、
相手は隠れてるが、マサムネに見つかった。
壁越し跳弾、もうわけがわからない。
会場は最高潮に達した。
相手はコントローラーを投げ捨てた。
「無理だろこんな連中」
ゲームでマジギレの軍人衆。
優勝し、帰路につく
「みんなありがとう、俺はいらないから賞金はみんなで分けて」
ゲームで部下を散々な目に遭わせるからそのお詫びだろう
しばらく歩いて家まで30mの距離、高架橋の下を通ると突然、魔法陣が現れた。
視界が狭まり暗くなった。
「寒い」感覚だけがある。
すると声が聞こえてきた。
「どうやら失敗したようです。この者には適正がありません」
なんだ突然、しかも全裸じゃないか!
「こちらへどうぞ」
男の声に案内された。