佳宏合流、王子と吸血鬼の出会い
追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
拳を受けた兵士の手足が飛ぶ。
息を呑むテレサに気づくことなく兵士長を仕留めた佳宏Cは、悠々と扉を開いた。
「テレサ!」
「お怪我は!?」
「大丈夫!」
オルバンはテレサから佳宏Cの能力の一端を教えられると、他の護衛兵の行方を尋ねた。
しかし、答えられない。興味がまるでなかったからだ、メインであるオルバン王子を除くと、テレサの感情波しか覚えていない。
仕方なく、3名は手当たり次第に扉を破っていく。彼らが通り抜ける度、手枷や足枷足を嵌められた囚人が転がるように廊下に出てくる。
「おい!枷を外してくれ!」
「御免ねぇ!アンタらに用はないんだ!」
「そんな!」
オルバン王子は戻ろうとしたが、テレサに肩を引かれると囚人の前から走り去った。
30分足らずで牢を暴き終え、護衛兵5名が勢ぞろいした。いずれも装備を没収されているが、昼に要塞に着いたばかりだからか、看守から暴力などは受けていなかった。
「じゃあ、脱出しよう。行き先は?」
「聖都ヒルダに!それと佳宏さん、皆の装備を取り返したいのですが…」
「まさか制圧する気?」
「双剣騎士団の協力があればと思ったのですが…」
「え~、ちょっと待ってー」
佳宏Cはイレーネに同行している佳宏と情報を共有。
イレーネに血を吸わせた佳宏は連絡を受けると黒翼から、ダナエ達を放出。彼らに王子との合流と残党の掃討を命令すると、ダナエ達は嬉々として駆け出した。
王子が解放される頃には、バンド要塞の守備兵は徐々に退散し始めていた。
動機は生命惜しさ半分、伝令半分。それをダナエ達騎士団のうち半分が、黒い翼を広げて追い討つ。
驚愕する2人に気づくことなく、彼女らは逃散者の感情波を読み取り、出入口から飛び出す兵士達を待ち受ける。ダナエの剣を受けた兵士が吹き飛び、甲冑の刃が命中した部分が裂ける。
両断こそされていないが、衝撃により内臓が撹拌されてしまう。
佳宏とイレーネはダナエ達を放ってから、要塞内にある建物を見て回っていた。
もはや無人なので、邪魔される事なく置き去りにされた物品を奪取できる。佳宏Cが王子達の目を引き付けている間に、少しでも多くの儲けを得る。
一方、王子と行動していた佳宏Cの前に、双剣騎士団の一員であるパイクが空から降りてきた。伝言を運んできたのだ。
「佳宏様!大軍が要塞方面に進軍中、到着までおよそ1時間足らずと思われます!」
「…!?羽が…いや、それより軍って!?」
2つの命令を受けたダナエ達は、部隊をすぐに2つに分けた。
佳宏とイレーネが守備兵を蹴散らしていた為、要塞内には兵士が残っておらず、彼らはオルバン王子一行の護衛に半数を割き、残りは退散した兵の追撃に向かったのだ。
「十中八九、ボール侯爵の軍だと思うが…急いで脱出しましょう」
「けど、入口は一つだけ。崖は駆け下りることが出来る高さではないよ?」
「じゃあ、空から――」
言葉を切った頃、イレーネと佳宏が姿を現した事でオルバン王子一行を更なる混乱が襲った。
同じ顔が2人、王子が影武者かと尋ねる。2人の佳宏が融合すると、護衛兵たちは悲鳴を上げた。
「魔法です!」
「…魔法?胡散臭いな、だいいち先の戦争にガルダが参戦していたとは聞いていない」
「魔法だよ。師匠から魔法を幾つか教わっていてな」
「そうか。なんという呪文だ?」
「話してる場合!?あと、今のうちにこの人を紹介しておく」
佳宏はイレーネを前に押し出した。
「団員か?初めて見る顔だが」
「諜報を担当している。定期的に連絡をとっているが、我々に同行していないので、紹介が遅れた」
「そうか。名前は?」
「…イレーネ。よろしく☆」
テレサが鋭い目でイレーネを見据える。
表情に乏しく、眉くらいしか動かさない。付き合いが短いこともあるが、佳宏は彼女に鉄面皮の印象を持っている。
追及される前に佳宏が他の団員を呼び、彼女らを運ばせる。翼を生やした双剣騎士団が オルバン王子一行を抱え、空から逃がす。
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