バンド要塞蹂躙、佳宏Cの宝さがし
追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
一方、佳宏Cは要塞が納めているであろう、宝物を探していた。
若い女の子と美少年は助けたいが、ほかの面子――オルバンとテレサ以外は印象が薄い。
念力で保護している為、彼らとの合流は後回しにして、佳宏Cは建物の探索を開始。貯蔵品があれば回収し、僧侶や礼拝堂を発見したら最優先で破壊していく。
出歩いている者は全て敵だ、違った場合は恨みに思ってくれて構わない。佳宏Cは最も大きな5階建ての建物に駆け込んだ。
要塞の事務作業などを引き受ける財務館である。
虜囚はいないと、足を踏み入れる前に判断する。まず一階を探索。
通路など知った事ではない、壁を砕いて進む様は人型の重機のごとく。
地下への入口を発見し、飛び込んだ。
明り一つない通路を駆け抜けてすぐ、突き当りにあった厚い観音開きの扉を砕いて開く。
中を見るに、どうやら宝物庫らしい。抑えきれない笑みを浮かべながら、佳宏Cは貴重そうな道具を黒翼に詰め込んでいく。
羽の中に収納するたび、手に取った道具の情報が脳裏を流れる。
数百枚の金貨が入った長持が5つに、五毒の害を免れるという幻獣チラトゥのアミュレット。
ボール侯爵領で使われている騎士の兜、夜色のケープは装備者が発動した破壊魔法のコストが3割ダウンする。
持ち主の勇気を喚び起こす紅蓮色の大剣、裏切り者の名を叫ぶ槍、ボール侯爵に処刑された妖術師ジェダのもっていた杖はともかく、騎士ブロドがトロールの棍棒を受け止めたとされる木の枝は武器なのだろうか?
絵画もかかっており、佳宏は貴婦人の画を額ごと持ち去る。宝物庫に納められていた貨幣はこれで全てのようだ。
流石に要塞だけあって、日用品や装飾品の類は見当たらない。
さらに上に上がり、3階の事務室に駆け込む。
抽斗や棚を片っ端から暴くが、金目のものは無し。探索を進めると、事務長の机の後ろに隠れされていた金庫を発見。
指を突き込み、金属の扉をはがすと、中から金貨と銀貨が計300枚ほど。佳宏は自分の行いを省み、いまさらながら自嘲的な気分になった。
(王子はともかく、ほかは大丈夫かな?)
同じ日のうちに襲撃。
オルバン王子の仲間を疑っても不思議ではないだろう。それとも兵を集め、こちらへの人質にするのだろうか。
念力で彼の独房だけは護っているので問題はないが、他の護衛兵士は別だ。気が散るので特に対策を講じていない。
助ける助けないはともかく、頭に入れておくべきだろう。佳宏Cの考えは、イレーネと共に兵士を引き付ける佳宏にも共有される。
財務館の宝物庫を出た佳宏Cは、旧武器庫に入り込んだ。
潜んでいた兵士達をヤツデの戦斧で、薪割りのように絶命させていく。
装備は殆ど持ち出されていたが、盾や槍が四点ほど残っている。それらを拾得すると、旧武器庫は完全に空っぽになった。
金も物品も、満足ゆくまでに手に入れた。
他に目的もないので、捕虜や政治犯が捕らえられた収容所に向かった。
佳宏Cはオルバンとテレサの反応を覚えており、一直線に彼女らの収容されている牢に走る。まずテレサを救出。
「ヨシヒロか、助かった!王子はどこだ…」
「こっちだ」
「!わかるのか」
「あぁ、俺は超能力者なんだ」
テレサは半信半疑、といった表情で佳宏Cに同行。
魔法が存在し、魔物が闊歩する世界ゆえか、杉村佳宏を疑っていても敵方と通じているとは確信していない。
とはいえ、気を許したわけではない。証拠と思しき品が出たなら、一瞬ですぐに敵に回るだろう。
オルバン王子の身柄は厳重に保管されており、さらに入り組んだ地下の独房に監禁されていた。
佳宏Cとテレサが駆け付けたとき、扉の前に兵士達が扉の前で団子になっていた。彼らは侵入者の報せを受けてすぐ、王子の身を盾につかおうとしたのだが、独房に侵入できなかったのだ。
鍵が通らず、戦鎚や鶴嘴を打ち付けても、まるで金剛石のように弾く。佳宏達の念力によって、部屋全体が守られているのだ。
「やぁ。手こずってるようだね」
「貴様ら!ここをボール侯爵が治めるバンド要塞と知って侵入したのか!」
扉に最も近くにいた壮年の兵士長が吠える。
固まっていた兵士達が濁流のように迫るが、佳宏は雷速で間合いを詰めると、拳や掌打で数を減らしていく。
叩きつけられた剣が皮膚の数㎜手前で弾かれる。毎秒10発強の間隔で放たれるラッシュが部隊を押し返す。
テレサは目の前の光景を見て、佳宏Cに対する警戒を深くする。甲冑を抉る拳打の音ときたら、まるで戦鎚を強く打っているようではないか。
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